東北楽天を相手に1勝1敗の福岡ソフトバンクホークス、今週末はQVCマリンフィールドに乗り込んで千葉ロッテマリーンズとの2連戦を戦います。11日は「ブラックブラック・ナイト」と題して、ホームのロッテがアウェーの黒ユニフォームを着用。逆にホークスは白ユニフォームを着ます。敵地でホーム用のユニフォームって違和感あるような、ないような…。なお、ロッテは次の日に「マリンフェスタ2015」用の青ユニフォームを着る予定です。
両チームのスタメン
千葉ロッテ ソフトバンク
1(右)清田育宏 (右)福田秀平
2(遊)鈴木大地 (二)本多雄一
3(左)角中勝也 (中)柳田悠岐
4(三)今江敏晃 (指)内川聖一
5(二)クルーズ (一)李大浩
6(指)井口資仁 (三)松田宣浩
7(一)根元俊一 (左)中村晃
8(捕)田村龍弘 (捕)細川亨
9(中)岡田幸文 (遊)今宮健太
(投)涌井秀章 (投)スタンリッジ
ロッテ先発・涌井を攻略したいホークスは、1回に2アウトから柳田が内野安打で出塁しますが、内川がライトフライに倒れて無得点。2回は中村が死球を選ぶも0点、3回は3者凡退に終わります。
7月1日の西武戦以来の登板となるホークス先発のスタンリッジは、初回はロッテ上位打線を簡単に3者凡退に退けます。しかし、2回に4番・今江にライト前ヒットを浴びると、5番・クルーズに高めの変化球を打ち抜かれ、ライトスタンドへの先制本塁打を浴びて2点を失います。この後、井口にもヒットを許しますが、2死3塁で岡田を三振に仕留め、追加点を許しません。
ロッテ2点リードの4回、ホークスは柳田のヒット&盗塁、イデホの四球で1死1,2塁のチャンスを作りますが、松田が併殺打に倒れて無得点。5回、スタンリッジが2死2塁で鈴木に変化球をセンター前に弾き返され、タイムリーヒットで追加点を許す。これで3-0とロッテがリードを拡げます。
何としてでも1点を返したいホークスは、6回に福田が四球を選ぶも、本多が三振&福田が盗塁失敗で併殺…。6回まで涌井の前にヒット2本と打線が沈黙…。
7回も内川とイデホが倒れて2死。しかし、松田四球、中村ヒットの後、細川の代打・吉村裕基が四球を選んで満塁とする。ホークスは9番・今宮のところで、明石健志を代打で起用。その明石は足に死球を受け、押し出しで1点を返す。
ここでロッテは涌井に代えて藤岡貴裕を2番手に送り込み、対するホークスは福田→川島慶三が代打。川島VS藤岡のその初球、藤岡の変化球が逸れてワイルドピッチ。3塁走者が生還し、2-3とホークスが1点差に詰め寄ります。なおも2,3塁と同点または逆転のチャンスで、川島が5球目をライトへ打ち上げ、打球は前進守備のロッテ右翼手・清田の頭上を超えた。ランナー2人が生還し、ホークスが4-3と逆転!打った川島は3塁まで進んでガッツポーズ!勢いに乗ったホークスは、本多四球の後、柳田のライト前タイムリーヒットで1点を追加。この回は2アウトから一挙5得点を奪い、5-3と試合をひっくり返しました。
その後は、7回裏に2番手・寺原隼人→8回は3番手・五十嵐亮太→9回は4番手・サファテの中継ぎリレーで、ロッテの反撃を退けゲームセット。ホークスが5-3でロッテに逆転勝ちしました!
パ・リーグ 2015年7月11日 (土)
ロッテ-ソフトバンク 11回戦
(ソフトバンク6勝5敗、QVCマリンフィールド、30,100人)
H 000 000 500-5
M 020 010 000-3
▽勝 スタンリッジ 15試合7勝6敗
▽S サファテ 36試合3勝20S
▽敗 涌井 16試合6勝7敗
▽本塁打 [ロ] クルーズ 14号(2回裏2ラン)
5回までスタンリッジ投手が3点を失い、打線もロッテの涌井投手の前に沈黙し、もう完敗だなあと思われましたが、7回2死満塁から死球、暴投、川島選手の値千金の逆転タイムリー3塁打で大逆転。いやあ、ミラクルですわ。7回に5点を奪ったホークスが劇的な逆転勝利で2連勝を飾り、貯金も今季最多の21に増やしました。そして、前半戦の首位ターンが決定。一方、敗れたロッテは4連敗です…。「ブラックブラックナイト」で黒星とはねえ。
先発のスタンリッジ投手は、6回まで90球を投げ、被安打7・3奪三振・無四球・3失点。6月6日の巨人戦で6勝目を挙げて以降、3試合白星がありませんでしたが(この間2敗)、ようやく今季7勝目を挙げました。この日は2回にクルーズの2ラン本塁打を含む3連打を浴び、5回には鈴木選手のタイムリーで3点目を与えました。しかし、自分が降板直後の7回に打線が5点を挙げて勝ち投手の権利獲得。これでスタンリッジ投手はVSロッテ戦3戦3勝。ロッテ戦では勝ち運に恵まれてますね。
打線の方はチーム全体で5安打。6回までは2安打に抑えられていました。ヒット5本のうち、柳田選手が3安打の猛打賞。7回にはライト前タイムリーヒットを打っております。打率も.380と依然としてハイアベレージをキープ。この日のヒーローとなった川島選手は、長打が出ればの場面で、甘いフォークを捉えてライトへ運びました。本多選手の復帰もあって出番が減っていましたが、勝負を決める一打を放って存在感を大いに示しました。代打起用にしっかりと応えた川島選手、日曜日の試合はスタメンかな?
12日の予告先発は、ロッテがホークスとは今季初対戦の大嶺祐太投手、ソフトバンクはロッテ戦1勝1敗の中田賢一投手が登板します。中田投手は先週のオリックス戦で5回途中6失点でノックアウト。今週は背水の陣と言えるでしょう。