プロ野球「MAZDAオールスターゲーム2015」は、18日に「Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島」にて第2戦が行われました。東京ドームでの第1戦は、阪神・藤浪晋太郎投手の3回パーフェクトピッチング&巨人・阿部慎之助選手の勝ち越しアーチなどで、全セが8-6で競り勝ちました。迎えた第2戦、全セの連勝か、全パの雪辱か?
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セリーグ
1(左)丸佳浩(広島)
2(二)菊池涼介(広島)
3(三)ルナ(中日)
4(指)筒香嘉智(DeNA)
5(一)新井貴浩(広島)
6(中)梶谷隆幸(DeNA)
7(右)雄平(ヤクルト)
8(遊)田中広輔(広島)
9(捕)會澤翼(広島)
(投)黒田博樹(広島)
パリーグ
1(左)秋山翔吾(西武)
2(二)クルーズ(ロッテ)
3(中)柳田悠岐(ソフトバンク)
4(一)中田翔(日本ハム)
5(三)中村剛也(西武)
6(指)糸井嘉男(オリックス)
7(右)松井稼頭央(楽天)
8(遊)中島卓也(日本ハム)
9(捕)炭谷銀仁朗(西武)
(投)吉川光夫(日本ハム)
第2戦の先発投手は、全セは8年ぶりに日本球界に復帰した黒田博樹、全パは日ハムの左の柱で、広島・広陵高校出身の吉川光夫。全セは地元・広島から黒田を含む6人がスタメン入り。全パは「子供の頃はカープファンでした」という柳田が3番、同じく広島出身の中田が4番に座りました。
1回、全セ先発・黒田が全パ1番・秋山をスライダーで空振り三振に切り取ると、クルーズにヒットを浴びた後、柳田と中田翔を立て続けに三振を奪い好スタートを切ります。対する全パ先発の吉川は、2死からルナにヒットを許すも、4番・筒香を見逃し三振に仕留めてこちらも無失点。
2回、全パは中村のヒット、糸井の四球、中島のヒットで1死満塁と絶好のチャンスを作ります。しかし、炭谷が2塁ゴロ併殺打に倒れ、黒田を打ち崩せず。ベテランの投球術でピンチを脱した黒田は、2回無失点でお役御免。
3回、広島のエース・前田健太が2番手のマウンドに上がる。その前田はパリーグの上位打線を打たせて取るピッチングで3者凡退に抑えます。その裏、1死走者無しで会沢が全パ2番手・ディクソン(オリックス)の4球目を捉え、左中間へ上がった打球は、スタンド最前列に飛び込んだ!伏兵・会沢の一発で全セが1点を先制します。
4回、前田が2アウトから糸井と松井稼に投手強襲のヒットを続けて打たれるが、中島を2塁ゴロに退けて得点を与えません。4回裏、1死1塁から新井がセンター前ヒットを打つと、梶谷が全パ3番手・十亀剣(西武)からライト前タイムリーを放ち1点を追加。なおも2死2,3塁で田中がセンター前への2点タイムリーヒット。この回3点を挙げ、4-0と突き放します。
5回、全パ・秋山がレフトへのソロ本塁打で1点を返しますが、全セはその裏に2死からルナに四球で出塁すると、筒香がセンターオーバーのタイムリー2塁打で5点目を挙げると、続く新井がライトへのタイムリー2塁打で6点目。さらに梶谷もセンター前タイムリーを放ち、3連続タイムリーヒットで7-1とリードを拡げます。
6回、6点を追う全パは、先頭の中田がレフト前ヒットで出塁すると、1死1塁で森友哉(西武)が代打で登場。森は全セ4番手・大野雄大(中日)の初球ストレートをフルスイング! ライトスタンドへの2ラン本塁打!森の代打弾で7-3と4点差に縮めます。
終盤に入り、7回に初出場の武田翔太(ソフトバンク)が全球ストレートで3者凡退に抑え、全セは8回に2死走者無しで平田良介(中日)がレフトへダメ押しのホームランを放ち8-3。第2戦も全セ打線が全パ投手陣から2ケタ安打の猛攻で勝利しました。
◇マツダオールスター戦 2015年7月18日 (土)
全セ-全パ第2戦(全セ2勝、マツダスタジアム、30,641人)
全パ 000 012 000-3
全セ 001 330 01×-8
▽勝 [全セ] 前田(1勝0敗)
▽敗 [全パ] ディクソン(0勝1敗)
▽本塁打 [全パ] 秋山 1号(5回表ソロ) 、森 1号(6回表2ラン)
[全セ] 會澤 1号(3回裏ソロ) 、平田 1号(8回裏ソロ)
マツダスタジアムでの第2戦は、地元・広島の選手たちが本拠地で躍動しました。まず先発の黒田投手が2回無失点と粘りのピッチングを披露。2番手で登板した前田投手は全球直球勝負でパリーグの強力打線を捻じ伏せて無失点の好投で勝利投手に。前田投手はこれでオールスター通算4勝目です。打撃陣では会沢捕手が3回に先制ホームランを放ち、この試合の最優秀選手賞に選ばれて賞金300万円を獲得。新井選手も2安打1打点で敢闘選手賞(100万円)を受賞、4回に2点タイムリーを打った田中選手は「Be a driver.賞」に選ばれ、新型「マツダ ロードスター」をゲット。今回の試合は正しく「カープのためのオールスター」でした。
広島勢以外では、DeNAの梶谷選手と筒香選手が2試合連続で打点を挙げました。5回にセンター前タイムリーを打った梶谷選手に至っては敢闘選手賞も獲得。前半戦を勝率5割で首位ターンの横浜DeNAベイスターズ、後半戦も混戦のセリーグ
の主役となるでしょうか?
一方、8年ぶりの2連敗を喫したパリーグは、森友哉選手と秋山選手の西武コンビがホームランを打ちましたが、2回の満塁のチャンスを逸したことが響いたし、3番手・十亀投手が6失点…。6回に代打2ラン本塁打を打った19歳の森選手、オールスターで10代選手がホームランを打ったのは、清原和博さん以来史上2人目の快挙です。史上最年少での最多得票で選ばれた初めてのオールスターで、東京ドーム天井直撃、初球フルスイングでホームランと見せ場を大いに作りましたね。
今年のオールスターはセリーグの2連勝で閉幕。交流戦でパリーグに44勝61敗と大きく負け越した分、オールスターで思う存分にやり返しましたな。夢の球宴のあとは、20日からペナントレース後半戦が開幕。パリーグ首位の福岡ソフトバンクホークスは、千葉ロッテマリーンズとの3連戦。2位に3.5ゲーム差をつけて首位をひた走っているホークス、このまま首位の座を明け渡さずにリーグ連覇達成なるか?個人的には、工藤監督が宙を舞う姿が見たいです。
首位・DeNAから最下位・中日まで4ゲーム差の混戦となっているセリーグ、DeNAは横浜スタジアムで4位・ヤクルトとの3連戦。2位・巨人は甲子園で3位・阪神と対戦。もう1つはナゴヤドームで6位・中日VS5位・広島の「裏天王山」。終盤まで続くかもしれないセリーグの上位争い、混戦から抜け出すチームは一体どこだ?