静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文と居酒屋放浪記です。
土曜と日曜はお休みです。

するがや@わにかめ探検隊

2016年11月25日 07時30分25秒 | 居酒屋
するがや@わにかめ探検隊

 わにかめ探検日誌 完結編



 遂にその時はきた。
はるばると歩いてきた旅路を振り返ると、そこには無限の地平線が広がっていた。
すでに日は落ち、あたりに人通りもない北街道を探検隊は進んでいく。
もう少しで最終目的地だ。



 だがしかし、そのお店が見つからない。
(まさか臨時休業か)
慌てる団員一同。
しかしそこは隊長(私です)、落ち着いてあたりを見回します。

 何のことはない、角を一つ間違えていただけでして、しっかりお店を見つけました。
しかし日曜日とはいえ、北街道も人通りが少ないですねえ。
白いのれんの老舗お蕎麦屋、「するがや」さんに入りました。



 なんとお店に人の気配は全くありません。
「ごめんください」
しばらくしておくから店員さんが出てきました。
隊員一同はテーブル席に座って、ようやく一息つきました。



 まずはそろってチューハイで心を落ち着けました。
戸惑うこともなく肝心の注文を告げます。
それはもちろん、「ワニ」と「カメ」ですね。
ワクワクしながら出来上がりを待ちました。

 奥の調理場からは何やら物音が聞こえてきますが、いったい何をやっているんでしょうか。
まさかのわにかめ大脱走なのか?
これは思ったよりも時間がかかりますね。
そしてついにその時がやってきました。



 「おまちどうさまです」
出てきました、これが「カメ刺し」ですよ。
ちなみに、おかみさんにカメとは何かを聞きましたが、「ウミガメ」だそうです。
その冷凍品を解凍して刻んだものでした。

 しかしカメ肉って赤身だったんだ。
しかもこれは大量です。
一人で来てこれを注文したら間違いなく遭難しているぐらいのボリュームでした。
かたわらには薬味としてワサビが添えられています。

 小皿にお醤油を入れて、そこに粉ワサビを溶かし込みます。
カメ肉をひと切れ取ってそれにつけ、恐る恐る口に運びました。
ん、これは刺身だ。

 「結構いけるじゃないか」
隊員の中からも安堵の声が聞かれました。
まだ解凍間もないので、少しシャリ感のあるルイべのようなお刺身でした。
まあ普通に美味しいお刺身です。




 そうなるとこれは日本酒(2合)ですね。
そこで日本酒をぬる燗でお願いしました。
この銘柄が、「初亀」だったら最高ですが、まさかそんなことはないでしょうね。

 「カメで1杯飲む」
なかなかできない贅沢です。
しかしそこはウェルカメウェル亀。
するとそこに第2弾がやってきました。



 「ワニ」です。
こちらは生ではなく、フライですね。
カキフライなら平凡ですが、ワニフライとなるとこんなにもゴージャスになります。
名前を言わなければまったくわからないでしょうね。

 このワニフライが予想以上に美味しかったですね。
普通の白身魚のフライと変わらない淡白な味で、まったく癖はありません。
付け合わせの野菜も十分あって、しっかりとお値段通りの価値がありました。
隊員一同大絶賛です。

 しかしこちらのお店ではこの時間にお客さんは少なく、お店の方は奥に引っ込んでいます。
途中で中年の男性がお一人入ってきましたが、店員さんが出てこないので当惑されていました。
こちらのお店は接客に工夫が必要ですね。



 私たちは日本酒のお代わりです。
ワニもカメもやっつけて、宴会は大盛況です。
この店、なかなかやるじゃないか。
しかし前出の男性がお帰りになってしまい、店内は私たちだけになりました。



 二本目の日本酒もそろそろ底をついたころ、せっかくだから締めにお蕎麦をいただこうということに話がまとまりました。
めいめい好きなものを注文しますが、私は「キツネそば」です。
出てきたキツネそばは関西でいう「きざみ」に近いあっさりしたものでした。



 このお蕎麦もしっかりとだしの効いたつゆで美味しかったです。
次回はここで昼飲みもいいでしょうかね。
ワニもカメもみんなやっつけて、探検は無事終了しました。



 お会計をして現地解散。
皆さん意気揚々と家路に帰ります。
お疲れさまでした。


コメント (7)
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