静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文。
最近では居酒屋放浪記になりつつあります。

兆楽@渋谷

2021年12月18日 07時28分32秒 | ラーメン(静岡県以外)

兆楽@渋谷

 今日は2年ぶりの東京ツアーです。
コロナ騒動でずっと行けなかった県境を越えての移動ですが、コロナが下火のうちにと決意しました。
今回も「青春18きっぷ」を使っての道中ですが、5回使うのはまず無理です。
そこで金券ショップでの「1回分購入」ということになりました。

 

 これはお店で5回分をお支払いして切符を受取ります。
使用した後でその切符をお店に持っていくと、残りの使用できる回数分だけ返金してくれるというシステムです。
当然1回あたりの価格は割増になりますが、これは仕方がないです。
万一期限が切れてしまえば、紙切れになってしまいますから、リスクのある商売です。

 まずは午後8時8分発の東海道線熱海行きに乗り込みます。
しかしこの出足で少しつまずきました。
久しぶりの東海道線なのでぼんやりしていたせいか乗り場が逆でした。
車両から降りる人波に押されてしまい、出遅れたので座る席がありません。

 それでも何とか優先席に空きが一つだけあって、座ることができました。
やれやれこれで一安心。
電車は結構混んでいますがぎゅう詰め状態ではありません。
それが清水でかなり下車したのでガラガラになりました。

 乗客の皆さんは100パーセントマスクの着用です。
そして不織布の白いマスクがほとんどでした。
一人だけ若い男性が鼻を出していて、目につきましたね。
富士川の駅を過ぎ、富士川の鉄橋上では富士山がきれいに見えました。

 

 9時30分、列車は無事熱海駅に着いて、ここで乗り換えです。
ここで上野東京ラインに乗り換えます。
私のお目当ては1号車です。
それに乗り込もうとホームを歩きますが、前を行くひとりの女性が先に入りました。

 

 私が1号車を選ぶ理由は二つあります。
一つはここにトイレがあるということ。
もう一つは乗り換えに便利なことです。
例の女性は前半がお目当てのようで、さっと空いていたトイレに入ってしまいました。

 みなさん考えることは同じようで、その後のトイレも争奪戦が激しかったです。
熱海駅にもトイレがあるので、乗る前にそこに行けばいいんですが、まずは電車に乗っておかないと不安なんですね。
電車は空いていて、4人掛けのボックス席に一人ずつといった感じです。
時間になって電車は熱海駅を無事出発しました。

 

 10時に早川駅です。
車窓から見るイチョウの黄色がきれいですね。
すぐに小田原駅に着き、ここで向かい側の同じホームに停まっている電車に乗り換えます。
この時に1号車に乗っていると同じ1号車がすぐ前なので便利なわけです。

 10時5分発の湘南新宿ライン高崎行き特別急行列車がすぐに発車しました。
今日の列車は空いていて、大船でもまだ席に空きがありました。
しかし10時45分、戸塚駅を出たところで列車が緊急停止して驚きます。
なんでもこの先の踏切で異常があったとか。

 

 在来線はこういうことがよくありますね。
幸いなことにわずか2分で無事復旧しました。
その後は順調に進んでいき、無事渋谷に着きました。
時間は11時13分です。

 接続が良いので今回は静岡から3時間ほどで行けました。
静岡県内を走る電車は待ち合わせがあって、かなり遅いんですが、湘南新宿ラインは早いですね。
久しぶりの渋谷駅で、ホームを長く歩かされました。
ハチ公口から外に出て、いよいよ目的のラーメン屋さんを目指します。

 お店の場所は渋谷駅のすぐ近くですから、簡単に見つかりました。
さすがに渋谷駅の周辺はそれほど変わってはいないようです。
こちらが本日の目的地、「兆楽」さんです。
面白いことにお店の前には数人の男性がメニューを見ながら悩んでいます。

 

 一瞬席待ちをされているのかと思いましたが、そうではないようです。
そこでまずはお店の中に入りました。
悩んでいた方はあとに続きませんでしたから、あきらめたんでしょうか。
お店はそこそこ混んでいて、二つ並んだ空き席がありません。

 

 カウンター席が二席ずつアクリル板で区切ってあるんですが、そのすべてに一人または二人が座っています。
店員さんがそこにどうぞというので、若い男性のお隣に座りました。
すぐにお冷やが出て、注文です。
「ルースラーメン下さい」

 

 「ルースラーメンですね」
「はい」
二度聞かれたのは似たような名前のものがいくつかあるからでしょう。
どんなラーメンが出て来るかワクワクしながら待ちます。

 目の前が厨房でそれを囲むカウンター席です。
中には4人の調理人がいて、それぞれ分担があるようです。
皆さん年配のベテラン男性、と思ったら一人だけ女性がいらっしゃいました。
しかもその方が一番働いている感じです。

 

 ぼんやり眺めているとすぐにわたしのルースラーメンが出てきました。
さすがに早いですね。
前に置かれたラーメンを受取ります。
おお、これが期待のルースラーメンか。

 

 どんなものなのかといいますと、醤油味のラーメンに具を乗せたものですね。
その具が、兆楽さん自慢のルースです。
同じものを乗せたチャーハンや焼きそばもあるようですが、私はやっぱりラーメンですね。
まずはそのままスープからいただきます。

 

 ルースの味が混ざったせいか甘口のスープでした。
そして麺は細麺の縮れ麺で、良い腰もあります。
そして肝心のルースですが、「チンジャオロースー」の具をイメージしておけばいいでしょう。
タケノコとピーマンの細切りに豚肉の細切りを混ぜて炒めあんかけにしたものです。

 ただし見てわかるようにタケノコの割合がかなり多いです。
このタケノコのシャキシャキ感がまたいいもんです。
途中でコショーを少し振りましたが、これも合いますね。
量もしっかりあるので私にはこれで十分でした。

 ここで食べ終わったお隣のお客さんが
「すいません、お冷やをください」
と店員さんに注文しました。
実は私の側に水差しが置いてあって、それが取りにくいので言っているのかと思いました。

 相席ではよくあることですが、しまったかなと思い緊張します。
しかし実際は店員さんが最初のお冷やを出し忘れていたようでした。
やれやれこれで一安心。
じっくりと後半戦に挑みます。

 このラーメンは美味しいもんですね。
例の女性の調理人さんは、どんどんとチャーハンを作り続けています。
これから混みあう時間になるので、その準備なんでしょう。
3人前ぐらいを大鍋で作って、傍らのザルにそれを移します。

 その合間に他の調理もしていて、手際が良いですね。
面白いのはチャーハンのご飯と定食のご飯は別になっていて、チャーハンのものは厨房の外の店員さんが作るたびに差し出していました。
新規でお隣に来た男性が半チャンラーメンの注文です。
もちろんそのチャーハンはストックの中から提供されました。

 

 美味しいラーメンを食べ終わってお会計です。
女性の店員さんがちょうど配膳に出ていたので男性が受け付けてくれました。
770円也。
美味しいラーメンごちそうさまでした。

 

 しかしこのお店は実にメニューが多いですね。
餃子も安いし、次回は飲みだけで入りたくなりました。

 

コメント (4)
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