藤屋食堂@宮前町
静岡市も広いもので、まだまだ私の知らないラーメン屋さんがありました。
今回の「静岡ラーメン放浪記」は、たまたま見つけたお店をご紹介します。
お店の名前は「藤屋食堂」さんで、場所は静岡鉄道の「柚木」駅のすぐ近くです。
まずはネットで調べて、場所の確認をします。
自転車で国道一号線を上っていき、柚木の駅で左折します。
するとお目当てのお店はすぐに見つかりました。
お店の開店時間は午前11時ですが、それを少し過ぎた時間です。
しかし不思議なことにお店の前には若い男性が数人たむろしていました。
あれ、これはお店が開くのを待っている方たちなのか。
そうだとするとかなりの人気店だぞ。
気分としては常連さんが並んでいるところに部外者が出しゃばるのは肩身が狭いです。
そういうわけでしばらくあたりをうろついて様子をうかがいました。
しかしこれは私の勘違いだったようで、そのグループはお店に入ることはなく別の方向に歩いて去っていきました。
これはお店の前に自動販売機があるので、たまたまそこにたむろしていただけだったようです。
そこで私は一人お店の中に入ります。
先客は中年の男性がおひとりでした。
店内はテーブル席だけで、広めに取ってあります。
私は空いている席に座りました。
店員さんの女性が麦茶とボトルを出してくれます。
「ラーメン(450円)お願いします」
メニューは私の後ろ側にあって、振り返らないと見えません。これは座る場所を間違えましたね。
メニューは厳選されていて、ラーメンが450円、チャーシュー麺が600円と、麺類は二つだけです。
あとは親子丼やカツ丼という丼もので、数種類だけでした。
しばらくすると先客の注文が出来上がってきました。
それが二品あって、丼物とラーメンでした。
セットではないようなので、たぶん単品が二つなんでしょう。
入口の前には珍しくタバコの販売所もあります。
これがあるということはたぶんかなり古いお店なんでしょうね。
そして私のラーメンもやってきました。
私のテーブルにはあいにく調味料が置いてなかったので、コショーをつけてくれました。
今どき450円のラーメンは珍しいですね。
「たけちゃん」に次ぐ、良心的価格のラーメンです。
具にはチャーシューというかハムが二枚にメンマとノリです。
食堂ですからこれは仕方がないですね。
まずはコショーを掛けてスープからいただきます。
これはあっさり系の醤油味ですね。
麺は細麺のストレートで腰は弱めですが、食べやすい麺です。
先客さんが丼物のお供として選んだのも頷けますね。
これならお吸い物代わりとしても十分に役割を果たせそうです。
こういうタイプのラーメンは久しぶりなので、懐かしく感じました。
美味しく食べ終わって、先客さんよりも早くお会計をしました。
店内は昭和の雰囲気を感じさせる懐かしいものです。
そのころは各町内に「タバコ屋」さんがたくさんありましたが、今はほとんど見かけません。
昔は賑わったんだろうな。
そういえば「タバコ屋の看板娘」なんていう歌謡曲もあったな。
雰囲気抜群のレトロな食堂でした。
では、ごちそうさまです。