こやま@七間町
静岡かけそば放浪記 17
日曜日の正午過ぎです。
今日は自宅で食べる予定が急に変わって、ランチが外食になりました。
しかしこれは困ったことで、時間が悪いです。
静岡市の中心部は日曜日に営業している飲食店が少ないので、どこもかなり混んでいるはずです。
予想した通りでお目当てのお店も行列ができていました。
そこで思いついたお店があります。
前回行ったところ長期休業で入れなかったお蕎麦屋さんです。
時間は午後12時半、並んでいるお客さんもないので、まずはお店に入りました。
中に入るとしっかりお客さんはいましたが、カウンターには半分ほど空きがありました。
まずは右端から二番目の席に座りました。
私の左側の席には30代ぐらいの男女のカップルです。
こちらの方が入ってその次が私だったようで、先に注文をされました。
その注文でいろいろと質問が飛んでいます。
どうも親子丼の大盛りができるかということのようでした。
メニューには書いてありませんが、あれこれと大盛りがオプションになっているお店は多いです。
その方に生ビールが届いて、私には何とも羨ましい次第です。
次が私の注文で、ランチメニューから「ミニかつ丼」にかけそばを選びました。
暇なのでメニューを見ますが、やはり大盛りの件は書いてありませんでした。
この後になりますが他のお客さんからも大盛りの問い合わせがあって、お断りされていました。
なかなかお蕎麦ができないのでスポーツ新聞を読みまくります。
どうも私の入ったタイミングが悪かったようで、品物がなかなかできてきません。
まあ今日はこの後にはなにもお仕事がありませんから、時間的には大丈夫ですが、ランチで遅いのはつらいですな。
30分経過してもまだお隣さんのところまでも来ていません。
2誌目になる新聞もそろそろ終わりそうな時分にようやく出来上がりました。
例の仕切り板があるので、店員さんがトレイを置くのにかなり苦労されていました。
なんと40分待ってようやくのランチになりました。
これがミニかつ丼とかけそばのセットです。
お客さんの半分ほどはこのセットで、お蕎麦は圧倒的に冷たい蕎麦が多かったです。
まずはメインのかけそばです。
ゆずが一欠け乗っていてほのかに香りがします。
別添えのネギを全部かけ、一味もバッサリと振りかけました。
おもむろに麺を手繰りますが、おや、汁がどうも薄めですね。
お蕎麦は申し分ない出来ですが、出汁が私には薄めに感じられました。
もう少し濃い江戸前風のガツンとしたダシが好きなので、これは少し残念でした。
ひょっとしたらめったに出ないかけそばなので、汁が薄まったのかもしれません。
お蕎麦を半分ほど食べて、もう一つのカツ丼に向かいます。
ミニサイズの丼ですが、このカツ丼は逆に美味しかったです。
何しろ味が濃い目でした。
出汁が良く染みたカツ丼はいいもんですね。
玉子のとじかげんも良く、サイズ的にもぴったりのカツ丼でした。
お漬物は4種類ですが、少し寂しいかな。
浅漬けで、口直しに使いました。
そして甘味も付いています。
これはかりんとうですね。
こちらのお店は人気があるようで、1時を過ぎてからもお客さんが入ってきますね。
カウンターがぞわぞわしているのでそちらを見るとお客さんがお引越ししています。
50代ぐらいの女性のお二人で、最初はカウンター席に並んで座っていました。
つまりテーブル席に空きがなかったわけです。
しばらくして、テーブル席のお客さんがお帰りになり、そこが空きました。
するとそのお二人が席の移動を申し出たわけです。
しかしもうすでに注文がされていて、なんとワインのフルボトルが出てきています。
そのボトルとワイングラスを自ら手にして、お二人が席の移動をされていました。
これはきっと二人でだらだらと飲むんだろうな。
何とも羨ましいですが、私はここでお会計です。
ごちそうさまでした。