杏花園＠小黒

杏花園＠小黒



　今日は久しぶりのラーメン初訪問です。
といってもお店はかなりの老舗です。
旧静岡市内のラーメン店はほとんど回っているんですが、まだまだ見落としたお店がありました。
念のために旧ブログを検索してみましたが、そこには出ていませんでした。

　しかしこれはあとでわかったことですが、私が店名を間違っていたことが分かりました。
なんと２００８年に一度訪問していました。
どうりで何か記憶の片隅にあったわけです。
平日の午前１１時１０分過ぎ、まずはお店に到着しました。



　コロナ対策なのか冷房はなく、入口は大きく開け放たれています。
先客はなく、カウンターに座ると奥の席からおばちゃんが出てきました。
お冷やが出て、すぐに注文を告げます。
「すいません、ラーメンお願いします」



　１３年前はラーメンが５００円でしたが、この間にわずか５０円ほど値上げされていました。
カウンターにはコロナ対策でアクリル板が立っていますね。
私の席からはちょうど後ろ側に当たるテレビを見ながら出来上がりを待ちます。
しばらくたって、おばちゃんが自らラーメンを運んできてくれました。



　「おまちどうさまです」
ほう、これはまた昔懐かしいタイプのラーメンです。
具には厚切りのチャーシューが一枚、メンマにナルトでした。
このチャーシューは厚切りで、食べ応えがありますね。



　スープはあっさり系の醤油味で、熱々です。
そして麺は細麺のストレートです。
腰はそれほど強くありませんが、スルスルと食べやすい麺です。
まずはコショーを振っていただきます。



　うん、やはりこれは街中華のラーメンでした。
スープに浮いている細ねぎも良いですね。
ここで思い出しましたが、静岡ではラーメンの薬味として使うねぎは、「細ねぎ」です。
新しいお店は違うものもありますが、老舗はすべてそうなっています。

　しかし東京ではすべて太ネギで、白い部分が多いです。
お蕎麦やうどんでもこの傾向はあり、以前から不思議に思っていました。
こういうちょっとしたところにも文化の違いがありますね。
私はもちろん昔から親しんできた細ねぎの大ファンです。



　食べやすいラーメンで、すぐに食べ終わってしまいました。
ラーメンの丼も昔懐かしいタイプで、電話番号が書いてあるのは出前をしていた証しでしょう。
そういえば最近のラーメン屋さんは出前をするのかな。
ウーバーイーツなんかが流行ってきたので、そのうちに出前もなくなるんでしょうね。

　女将さんにお会計を告げると、どうやら足がご不自由な感じでした。
お店をやっていくのも大変なご苦労だと思いますが、お体を大事に頑張っていただきたいものです。
どうもごちそうさまでした。

へそ＠これでは

へそ＠これでは

　日曜日の午後です。
緊急事態宣言も明けたことですし、晩ご飯の前にちょい飲みしてくるか。
それとついでに街中の様子も確かめてみることにします。
静岡市の中心部を歩いていきますが、まだまだ人通りは多くありません。



　当然ながら開いている居酒屋さんはわずかです。
向かった先は立ち飲みの「へそ」さんでした。
以前は日曜定休の時もありましたが、また営業を再開されたようです。
以前と同じ「タイムサービス」の看板をしっかりと確認して、お店に入りました。



　すると意外にもお客さんが入っていて驚きました。
奥のテーブルに二組、カウンターにも一人います。
そして中央にも二人ですから、このお店としては珍しい繁盛ぶりです。
私はカウンターの右に立ってファーストドリンクのオーダーです。



　ここでもやはりチューハイですね。
相変わらず氷が多いですが、税込み１９９円ですから文句はご法度です。
さてつまみはどうしようか。
今まではおでん一択でしたが、どうやらそうもいかなくなったようです。



　前のメニューを見ると、再開を機におでんが値上げされたようでした。
今までは１個９９円でしたが、それが１４９円になっていました。
まあ今までが安すぎましたからこれは仕方がないです。
でも、１個１４９円が三種で５９９円という設定は不思議だな。

　迷った挙句「イカ刺身（３９９円）」にしました。
私の経験からしてこういうケースでは後悔することが多いですが、今回もやはりそうでした。
思ったよりも時間が掛かって、そのイカ刺しが出てきました。
「おまちどうさまです」



　イカ刺しをつまみながらぼんやりとテレビを見ます。
常連さんらしい中年の男性がテレビのチャンネルを替えました。
するとちょうどプロ野球の中継が出ました。
それが阪神戦でびっくりです。

　タブレットで経過を見ながら飲んでいるので、これはちょうどよかったか。
しかし喜びもつかの間、こいつがすぐに巨人戦に替えてしまいました。
残念ですが、ドキドキしながら飲むこともなくなりました。
なお、この試合は１対ゼロの投手戦でわが軍が勝利しました。



　二杯目のチューハイのお代わりです。
すると、若い女性のグループが入ってきました。
２０代の４人組で、賑やかに一番奥のテーブル席に向かいます。
お店は一気に騒がしくなりました。

　「へそ」さんは立ち飲みのお店ですから、若い女性のお客さんは珍しいです。
それが奥の席に陣取ると、ドリンクが出る前からマスクを外しておしゃべりに夢中でした。
これはお酒を飲むというよりもおしゃべりをするために入ったお客さんでしょうか。
いかに宣言が解除されたとはいえ、テーブルで向かい合ってノーマスクのおしゃべりはまずいなあ。

　せっかく終息に近づいたコロナですが、ここで気を緩めすぎてしまっては元の木阿弥です。
コロナが関係なくてもやはり居酒屋で騒ぐのはダメですね。
とはいえ私が注意することはできませんから、ここは早々と帰るだけです。
二杯目をすぐに飲み干してお店を後にしました。

　どうもごちそうさまです。

ナカミヤ＠変わりません

ナカミヤ＠変わりません



　３軒目に向かったお店はこれもお馴染みの「ナカミヤ」さんです。
こちらのお店も休業明けですが、果たしてやっているでしょうか。
階段の上からお店を見ると、どうやらちょうちんには明かりが点いているようです。
階段を降りて入口に着くと、どうしたことか表示には「準備中」と書いてありました。

　おや、これはまだ開けられないのか。
しかしよく見るとお店の中にはお客さんらしい方が入っています。
そこでまずはドアを開けて中の御主人に声を掛けました。
「おーい、今日はやってるの」

　「ハイやってます」
そこでようやく中に入ることができました。
「入口の看板が準備中だったよ」
「ああ、あれは確認した人だけが入れるようにしてあるんです」

　まったくこいつは変わらないんだから、困るね。
もう少し接客を良くすれば人気も出るんですが、料理第一という性格はまったく変わらないですね。
文句を言ってもはじまらないので、まずはいつものカウンターの端席に座ります。
「ホッピーください」



　今日のバイトさんは若い女性でした。
たぶん今日が初めてでしょうが、早く慣れてくれるといいですね。
出てきたホッピーで一息つきます。
そうか、考えてみればホッピーを飲むのも久しぶりですね。





　メニューを新しく印刷したようなのでこれを撮っておきます。
といっても毎回同じものしか注文しません。
「ゆでレバー下さい」
ご主人がさっそく調理に取り掛かります。



　その前にまずはお通しのレバーペーストが出てきました。
これも久しぶりになりますね。
先客の方からも注文が入って、どうやら通常のペースになったようです。
私のペースも三軒目に入って落ち着いてきました。



　やっぱりホッピーが一番和むようですね。
ただ、ナカミヤさんではいつもこのマドラーの置き場所に悩みます。
コップに挿すわけにもいかず、こんな風にホッピーの上に乗せておきました。
まあ、誰も見ることはありませんからこれが一番ですか。



　そして「ゆでレバー」も出てきました。
低温調理の豚のレバーです。
低温なので生と変わらない食感が良いですね。
欲を言えばニンニク醤油で食べたいところですが、たまに来る客なので贅沢は言えません。



　ようやく二杯目のナカのお代わりです。
今回は１杯目で２５分ほどかかっていますから、だいぶペースが落ちてきました。
飲んだ時の写真を比べると、後でそのペースがわかるので、反省の種になります。
やはり居酒屋さんが復活してくれたのは嬉しいものです。

　まだまだコロナは終息したいでしょうが、密にならないお店で飲み歩きたいものです。
こちらではのんびりと１時間ほども滞在してしまいました。
ではそろそろお勘定かな。
ごちそうさまでした。

新新京北＠一番乗り

新新京北＠一番乗り



　「かぶら屋」さんを出て、二軒目のお店に向かいます。
その途中で、こちらのお店に明かりが灯っているのを見つけました。
おや、ここも再開したのか。
出入りの業者さんがいろいろと食材などを運び入れています。

　それを知らずについ、「お店はやってるの」と業者さんに聞いてしまい、けげんな顔をされてしまいました。
中にいた店員さんにもう一度確認すると大丈夫だということでした。
それでは入ることにしましょうか。
久しぶりの「新新京北」さんでしたが、ハッピーアワーは継続中でした。



　まずはドリンクで、「ウーロン割り」を選びました。
ハッピーアワーで１杯１９０円なので激安です。
以前はホッピーでしたが、安きに走るのは世の中の流れでどうしようもないです。
そういえばウーロン割りも飲むのは久しぶりですね。

　そしておつまみです。
いつもは点心関係のサービス品を注文しますが、何か忙しそうなので気が引けました。
そこで手間のかからない「冷ややっこ（２８０円）」にします。
ここの奴も独特のスタイルでお気に入りなんです。



　久しぶりの開店で店員さんも忙しそうですね。
しかしやっこはすぐに出てきました。
斜めに切られたお豆腐に薬味と中華風のたれが掛かったものです。
このたれがまた美味しいんだ。

　しかし店員さんは忙しそうですね。
やはりお客さんの動向が気になるのか、お店の前であたりを見回したりしています。
どこのお店もまずは様子うかがいという感じでしょうか。
一気に客足が戻るとは限らないので、このあたりは難しいでしょうね。



　すぐに二杯目のウーロン割りです。
なぜか二軒目のほうがペースが速くなってしまいました。
もちろん他にお客さんはおらず、最後まで客は私一人という状態でした。
ようやく帰ってきた顔なじみの店員さんに、お昼の状況をお聞きします。

　すると１１時半ぐらいからやるということでした。
しかしこちらのランチタイムには何回も振られているので、あてにはならないか。
まあもし次の機会があったら覗いてみましょう。
ともかくお店の再開をお祝いします。

　二杯目を飲み干して今回は２０分ちょっとでのお会計になりました。
このあたりは久しぶりの飲み歩きなのでどうも配分がおかしいようです。
お店を出て、三軒目に向かいました。
ごちそうさまです。

　

かぶら屋＠営業再開

かぶら屋＠営業再開

　１０月１日金曜日です。
ついに静岡県に出ていた非常事態宣言が解除されました。
これで長らく休業されていた居酒屋さんが復活することになります。
東京あたりでは宣言を無視して営業継続のお店もかなりあったと聞きますが、静岡人は穏やかなのですべて休業でした。

　ほぼ２か月の間お休みしていたわけですから、お店も大変だったと思います。
今後どうなるのかはわかりませんが、コロナ対策に注意して営業されていただきたいです。
そんなわけで私も昼間から飲み歩きをしたいところではありますが、あいにくにも歯が痛くなりました。
急きょ歯医者さんに行きますが、終わってみればもう午後４時すぎです。



　そこで記念すべき再開第１店として、「かぶら屋」さんを選びました。
おや、いつの間にかお隣に新しいラーメン屋さんができていました。
ここもそのうちに訪問してみたいですね。
明かりもついているし、かぶら屋さんはもうすっかり平常営業です。



　「いらっしゃいませ」
さすがにお客さんはまばらですが、奥のテーブル席に二組、カウンターにお一人が入っていました。
私はカウンターの一番端に座りました。
まずはお決まりのチューハイです。



　それが出てきたところで注文をしようとすると。
「すいません今日はモツ関係がなくて、焼き物はこれこれだけとなります」
店員さんがそう教えてくれました。
それではと予定を変更して「もつ煮」を注文しました。

　久しぶりにやきとんを食べたかったんですが、これは仕方がないですね。
かぶら屋さんではときどきある、「もつ切れ」のパターンでした。
久しぶりのチューハイがのどに染みわたります。
やはりチューハイはプレーンにかぎるな。



　そしてもつ煮が出てきました。
「お好みでどうぞ」
今回も親切に一味が添えられてきました。
おや、今日のもつ煮は当たりだな。



　かぶら屋さんのもつ煮は美味しいんですが、タン先が多いのが玉に瑕です。
今回は私の好きなシロが多めに入っていたんで、ラッキーでした。
宣言開けで初めてのつまみがこのもつ煮です。
一味を振りかけてモツにかぶりつきます。



　うん、相変わらずいい味出してますね。
ここでお隣に常連さんらしい年配男性の一人客が座りました。
この方ももつ焼きがないと説明されていますが、まったく問題ないようです。
そうか、おでんの鍋の場所が以前と変わりましたね。

　店長さんの話によると、休業中も毎日お店に来ていたそうです。
あれこれと手を入れたようですが、私にはよくわかりませんでした。
そして二杯目のチューハイをいただきます。
せっかくの宣言開けですが、やはり客足は鈍く、新規のお客さんはこの方だけでした。



　そして２０分ほど経過。
お隣のお客さんは生ビールをお代わりして、さらにおつまみのニンニク揚げなどを食べ、あっという間にお会計です。
お、ここにもプロがいたか。
私はそれほど長く飲まないのでまず追い越されることはありませんが、久しぶりにやられました。

　２杯と二皿で２０分、さすがです。
私も残ったチューハイを飲み干してお会計をしました。
宣言開け初日、まずは無難な口開けでした。
店員さんに感謝の言葉を残してお店を後にします。

　ごちそうさまです。