ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

三保の松原 羽衣の碑

2015年03月30日 13時09分09秒 | 旅行記

今から10年ほど前、2005年6月25日、私は、当時購入して間もなかった5代目ゴルフGLiを運転して、東名高速道路を川崎から清水まで走り、三保の松原へ行きました。

三保の松原を歩くと、海岸に程近い所ですが、少々目立ちにくいような場所に「羽衣の碑」があります。しかし、実は結構有名な記念碑なのです。

 マルセル・ジュグラリス(Marcel Giuglaris)の詩の碑文で、フランス語で書かれています。

 Le vent des vagues

 De la plage de Miho

 Parle de celle dont à Paris

 Hagoromo a emportè la vie

 En l'ecoutant mes jours

 Pourront s'enfuir.

 この詩は、亡き妻の舞踊家エレーヌを偲んで書かれたものです。エレーヌは、結局日本の土を踏むことはできなかったのですが、能に魅了され、「羽衣」を上演するまでに至ったのでした。その上演にも大きな役割を果たした夫マルセルは、亡き妻の、まさに遺志を胸にして、1950年代後半に来日し、1982年まで滞在しました。ジャーナリストであり、また、ユニフランス・フィルム駐日(極東)代表として、日本の映画をフランスに紹介するという役割などを果たした、とのことです。

こちらは、ジュグラリスの詩の邦訳です。なお、この記念碑ですが、実はエレーヌの遺髪と爪が埋められているとのことです。

 三保の松原には、何箇所かわかりませんが「二世の松」があり、このように案内板が立てられています。樹齢がどのくらいになるのか、多くの松も老齢化しているようです。あと何年か経てば、立派な木に成長するのでしょう。もっとも、時間はかかるでしょうが。


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