ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

或る本を読んで、複雑な気分になった

2021年09月25日 17時46分00秒 | 本と雑誌

 先日、刊行されたばかりの駒込武編『「私物化」される国公立大学』(岩波ブックレット)を入手し、読みました。

 2004年4月に国立大学が独立行政法人化され、その後に公立大学も地方独立行政法人化され、いくつかの大学においてかなり大きな問題が生じています。その詳しい内容はここに記しませんので最初の行に記した本をお読みいただきたいのですが、その本の中に大分大学が登場し、一章を割かれています。しかも、同書において、石原俊氏の言葉である「大学自治破壊の最先端」という表現も使われているのです。

 大分大学については、2020年にもインターネットの記事で問題が取り上げられており、2004年3月までの関係者として「やはり」と思っていました。2003年10月に大分大学と大分医科大学が統合したのですが、その頃から、そして2004年3月の卒業式で「???」という出来事があったからです。

 実は知らなかったのですが、同書の52頁には大学院福祉社会科学研究科の廃止についての記述があります。同研究科のサイトには大学院福祉健康科学研究科の新設という記事があり、改組に伴う廃止ということのようです。大学院福祉社会科学研究科は2002年4月に新設されており、私も最初の2年間に同研究科を担当していました。そのため、何とも複雑な気分になりました。


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