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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ローマの休日

2013-04-18 18:00:30 | 映画+クラシック
Roman Holiday


古い映画が続いておりますが、やっぱりこれは外せません!
我が家の冷蔵庫には今もアン王女のポストカードが貼られています。大好きなんです
初めて観たときは、世の中にはこんな天使みたいな人がいるんだーとマジに思いましたよ(笑)
ウィリアム・ワイラー監督のこの作品はオードリーの出世作としても有名です。もちろん当時は白黒です。今ではデジタル処理したカラーの画像も出回っていますがここはあえて白黒の画像を貼ります。バンバン貼ります(笑)


ヨーロッパの伝統ある亡国の王女、アンはヨーロッパの各国を訪問していて、最後の滞在国であるローマでも歓迎パーティに出席していますが、若い彼女は同じような催しに退屈していました。

パーティの夜、窓から聞こえる楽しそうな音楽と人々の声に興味津々で覗いていたけど、女官に「もう寝る時間です」と怒られます。
しかし、退屈で窮屈な自分の毎日にとうとうヒステリックに泣き出し、侍医さん安定剤(眠剤?)を注射されますが、みんなが寝静まった頃アン王女は宮殿を抜け出し、冒険の始まりー。

だけど、ほどなく薬が効いてきて道端のベンチで眠ってしまったところをアメリカの新聞記者、ジョー・ブラッドレーが通りがかり、仕方なく自宅に泊めてあげます。

ジョー・ブラッドレーはグレゴリー・ペックが演じています。ステキな人ですよねー。沢山の名画に出ています。


次の日の朝、テレビではアン王女の急病を伝えるニュースが。行方不明とは言えないので急きょ急病の発表したんですね。
そこで、ジョーはそこに寝ているのがアン王女だと気づきスクープをものにしようと友人のカメラマンを誘い正体に気付かないふりをして、ローマを案内しながら隠しカメラでいろいろ写真を撮ります。


朝、アン王女が目覚めたときにジョーの大きいパジャマを着てたのがすごくすごく可愛くて!画像を探せなかったのが残念です。王女は、いったんジョーにお別れを言いひとりで街を探索します。
髪の毛を切ったり、サンダルを買ったり。お金はジョーが貸してくれました。この時のジョーにとっては単なる投資だったと思います。
ジョーは王女のあとをつけ、スペイン広場で偶然を装って再会します。


スペイン広場でジェラード食べるの、憧れました~

ローマの街をヴェスパで走る、憧れました~

おちゃめな王女は自分で運転して警察に捕まったりします。ジョーが機転をきかせて王女だとバレずに解放されましたが。


そしてそして、真実の口の名シーン



これはグレゴリーペックがアドリブで、手を突っ込んだ後大げさに痛がりびっくりしたオードリーが懸命にグレゴリーの手を引っ張って
やっと抜けたと思ったら、手を隠していて顔面蒼白のオードリーの前で「うっそー」と手を出し、抱き付いたという超かわいい有名なエピソードがありますね。

夜になり、窓から聞こえてきた水上パーティ(?)に参加して思いきり楽しんだあと、アン王女は帰る決心をします。
その頃には、さすがの新聞記者もアン王女の魅力にやられていて(笑)、後ろ髪をひかれつつ悲しいお別れをします。


宮殿に戻った彼女は、もちろんみんなから怒られますが恋を知り別れの辛さも知った彼女は1日で少し大人になったようです。
無責任だと責める女官たちに「私は責任があるからこそ戻ってきました」とそう話す彼女の凛とした顔が印象的です。

ローマ最後の日、謁見の間で記者会見が開かれます。そこで初めてアン王女はジョーが新聞記者であることを知ります。
が、「今までで印象に残った国は・」との質問にいつもは「どれも素晴らしい国で」と言いますが、途中で「ローマです。」と答え「友情を信じています」と言い、ジョーもそれに答えるかのように「あなたの信頼は裏切られることはないでしょう」と写真を渡します。ジョーは写真を公表しないと決めていたのです。


アン王女が退場し、関係者もみんな去った後ジョーがひとり出口に向かってこつこつと歩いていきます。

あまりに長いこのラストシーンに、「アン王女が出てくる?くる?くる?出てきてー!」と期待したのは私だけではないハズ!
結論を言うと出てこないでそのまま終わるんですが、製作側の意図にまんまとのせられた感があります(笑)

アン王女を成長させたたった一日の恋。今では考えられないほどプラトニックで本当にせつないです。
彼女が大人になって結婚して子供ができてもきっと忘れることはないんでしょうね。時々思い出しては泣いたかもしれないけど、
きっとあのときの決断に後悔はしないと思います。そんな芯の強さを感じる女性でした。