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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

アメージング・グレイス 後半

2013-07-26 07:32:14 | 映画+Benedict Cumberbatch
「Amazing Grace」続きです。



以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。



ウィルバーたちは奴隷貿易廃止法案成立のため精力的に動きます。
奴隷船のマダガスカル号を人々に実際に見せ、エクィアノは自伝を書いて出版し、さらには奴隷貿易の関わった人たちの
話を聞き、証拠を集めます。

現在に戻ります。
夜になってもウィルバーはバーバラに話し続けます。
その活動は段々と浸透し、本は飛ぶように売れ奴隷を使って精製している砂糖は買わない、使わないという人も増えてきました。
自分たちのメッセージが伝わっていると確信していたと言います。
しかし、農園の経営者や船主たちにとっては今の生活を脅かす存在の何者でもないウィルバーたちを反乱分子だと糾弾しました。

ウィルバーの手の震えに気が付いたバーバラは率直に「アヘンチンキはいつから使ってるの?」と聞きます。
「僕の病気はこの聖戦と同時に始まったんだ。大腸炎だと言われた」
夜明け近くになりウィルバーは「朝食の時間かも」と気にしますがバーバラはウィルバーを真正面から見つめ「関係ある?」
と言うのでウィルバーも覚悟を決めたかのように話を続けます。いいなー、バーバラさん。私がヨメに欲しいです。

「勝つべきだった。証拠も集めたんだ」
議会におけるウィルバーの演説も好調で度々ホイッグ党を圧倒していました。
奴隷の必要性を説くホイッグ党に真っ向からその説を崩していきます。

やっぱり嬉しそうなピット君。
クラークソンはいつも観覧席から見守っています。

奴隷貿易廃止に賛同する国民の署名も39万人を超え、議会でこれを大々的に披露し更には「最後の一人がここで署名します」と
言うとフォックスが立ち上がって署名し廃止運動派になったことを効果的にアピールします。

フォックスが動くことに危険性を感じ、タールトンは署名を検分する名目で議会を休会するよう議長に進言しますが、
ウィルバーは尚も「民衆の声」であることを強調しタールトンは政治を動かすのは統治者であることを主張します。
議会は一時休会となりピット君は熱くなったウィルバーに声をかけます。

多くの浮動票を持つダンダスという議員が奴隷の搬送を止めた過去を持つことからウィルバーたちは彼に期待をかけます。
フォックスは「用心しろ」と言いますが性善説を信じる彼らは聞く耳を持ちません。
フォックスはピットのところに行き、ウィルバーのかわりにカードゲームをしてきてくれと持ち掛けます。

「誰と勝負をするんだ?」と仕事をしながら何となく聞くピットにフォックスは「邪魔をする者です」と答えるので、
さすがのピット君も「誰だ?それは」と顔を上げ厳しい表情になります。

「タールトンが反奴隷制度の実力者を買収したと噂を聞きましたよ」
ダンダスにカードを配りながら話すピット。ダンダスは「金が目的ではない。あの男は反逆者なんだ」と言ってはいけない
一言を言ってしまったのでついに「君を脅すことになるぞ」とピット君から脅されますが、相手は実力もある老獪な政治家。
黙って脅されるはずもなく、「そんなことをしたら君たちも無事では済まないよ」と遠まわしに告げ、ゲーム上を出ていきます。

気が付けば主役がまったく出てきません(汗)ちょっと反省。

ダンダスは議会で「奴隷貿易廃止に賛同します」と言います。

その言葉にクラークソンたちもウィルバーも安堵のため息をつきますが、「しかし」とダンダスは続けます。
「今貿易を廃止してしまえば多くの都市が財政危機に陥る。なので徐々に廃止を進めていきたい」
さすが老獪な政治家。ウィルバーは「1年以上も審議してきた。急な話じゃないんだ」と懸命に反論しますが、
ダンダスの同意を得られない以上、法案成立はなくなります。
これを聞いたピット君、無言ですごーく怒ってます。怒る顔もいちいちかっこいいです。反省できない私は猿以下です。


その夜、「相手が上手だった」と言うウィルバーにクラークソンは「フランスはもうすぐ革命が起こるよ。市民が自由になるんだ」
それを聞いたウィルバーは「革命などと軽々しく言うな」と怒ります。
フランスではベルばらで有名なあの革命が起こる寸前だったんですね。ウィルバーが革命と言う言葉を嫌うのは、
「王に仕える身」だからでしょうか。この頃ヨーロッパの各国は革命が自分の国に飛び火しないよう警戒していました。
「でも徐々に広まってるよ」ウィルバーの言葉に「ダンダスみたいなことを言うな。完全な勝利じゃないと解放されないんだ」
クラークソンはそう言うとフランスに旅立っていきました。「この目で民衆の勝利を見るんだ」

それでもなおウィルバーは「社会の変革」を目指し戦おうとしていましたがある日とうとう倒れてしまいます。
医者にアヘンチンキを飲むように言われましたが「考えられなくなる」と拒んでいました。
お見舞いにきたピットくんも「休むんだ。弁のたつ者は君以外にもいるだろう」と言うとすかさずウィルバーは、
「誰がいるんだ、言ってみろよ。君しかいないだろう」と反論します。

余談ですが、映画の中でピットの演説の場面て一度もないんですよね。
ちょっと、いえかなり観たかったです。絶対うまいと思う。

フランス革命が勃発し、フランスとの戦争も始まろうとしていました。ピットは首相としてこの国を守らなければなりません。
「1年以内にフランスは攻めてくるんだ」と言うとウィルバーは「誰を?」とか言っちゃうのでピットくんはつい声を荒げてしまいます。
「誰を?君は自分の事しかみえてないのか」
さらにピットはクラークソンやエクィアノが革命賛成派だという噂があることを告げます。
驚くウィルバーに「世の中の情勢が戦争によって変わってきているんだ」と言い、「友情もか?」と責めるウィルバーに
「友情は特にだ」と言っちゃったよ、ピットくん。

つまりピット君の心情を意訳するとこうなります。
「もうすぐ戦争が始まるし僕はいつも根回しをしてお金も集めなきゃだし、裏の仕事までやって疲れてるのに
君はすました顔で理想ばかり追いかけて、ひどいじゃないか。たまには僕を労われよ。てかこのままじゃ君は暴動の首謀者って言われるぞ」
「誰に言われるんだ。君にか?」ウィルバーの言葉に黙って部屋を去るピットくん。

責務の大きさに余裕のないピットと奴隷貿易廃止法案成立がなかなか進まないウィルバー、見ている方向が違ってきて
しまったふたりが決裂した瞬間にも思えます。
ウィルバーはアヘンチンキに頼ることを決意してしまいます。

もうちょっと先があるのでここで次回とさせてください。