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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 1-1 A Study in Pink その9

2015-04-21 22:29:43 | Sherlock S1E1
「ピンクの研究」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

今回はかなり長くなってしまいました。。。

221Bに戻ったふたりは息を切らしながら玄関先で笑いながら話しています。
この場面は本当に大好きー!


JW「バカみたいだな。こんなにバカやった事なかったよ。」
SH「アフガニスタンに侵攻したじゃないか。」
JW「俺がやったんじゃないし。」

JW「レストランに戻らなくていいのか?」
SH「ああ、彼らが見張ってくれるから。いずれにしてもあまり見込みはないけど。」
JW「じゃ、僕たち何をしに行ったんだよ。」
SH「ただの暇つぶしだよ。それにある事を実証するためにね。」
JW「何の実証?」
SH「君だよ。」
シャーロックはそう言うとハドソンさんの部屋の方に向かって叫びます。
SH「ハドソンさん、Dr.ワトソンが部屋を借りるそうですよ。」
JW「誰がそんな事を言ったんだよ。」
SH「ドアの前に立っている男。」
その瞬間玄関のドアをたたく音がします。
ジョンがドアを開けるとアンジェロが杖を持って立っていました。


An「シャーロックからメールが届いたんだ。君がこれを忘れたってね。」
アンジェロから杖を受け取ったジョンは一瞬シャーロックの方を振り向きます。
シャーロックはニコリと笑うとジョンはアンジェロにお礼を言います。
JW「ああ・・・Thank you、thank you.」

天使の微笑み!・・・す、すいません。

と、そこにハドソンさんが心配そうな顔をしながら駆け寄ってきます。
MrsH「シャーロック、あなた何をしたの?」
SH「ハドソンさん?」
MrsH「2階よ。」


シャーロックとジョンが急いで2階に行くとレストレードがいました。
SH「何をしているんだ。」
GL「お前がスーツケースを探し出したことは知ってるんだ。俺はバカじゃないからな。」
SH「フラットに押し入る理由になってないぞ。」
GL「証拠を隠しておくこともな。それに俺は押し入っているわけじゃない。」
SH「じゃあ、なんだ。」
GL「麻薬の押収だよ。」


そんなレストレードに自信満々で「冗談だろう?こいつがジャンキー?証拠はあるのか?」とジョンが言います。
シャーロックはちょっと困った顔で「ジョン・・・」と止めますが、ジョンは止まりません。


JW「君たちが一日中このフラットを探し回っても快楽を得るためのものは何も見つけられないって事は保証するよ。」
SH「ジョン、今すぐ黙ってほうがいい。」
JW「ああ、だけど・・・」
そこでシャーロックと目が合ったジョンは何となくわかっちゃいます。


JW「No.」
SH「何だよ。」
JW「おい、まさか。」
SH「うるさい!」
そしてレストレードに向かって、
SH「僕はあんたの麻薬犬じゃないぞ。」と言いますが。
「麻薬犬はアンダーソンだ。」とレストレードが言った瞬間アンダーソンがキッチンから顔を出します。
SH「アンダーソン、何で君がここで麻薬の押収をしているんだ。」
PA「志願したんだよ。」
GL「全員志願したんだ。厳密には麻薬取締犯には話してはいないが、彼らはかなり鋭いんだぞ。」
そしてドノヴァンまで現れます。
SD「これ人間の目玉?」
SH「元に戻せよ!」
SD「電子レンジの中にあったわよ!」
SH「実験だ。」


GL「しっかり探してくれ、みんな。」
そしてイライラと歩き回るシャーロックに「我々に協力するなら、撤収させてもいいんだぞ。」と持ち掛けますが、
「子供じみたことを。」とシャーロック。
GL「俺は子供と仕事をしているけどな。シャーロック、これは我々の事件だ。
お前には自由にやらせていたけど 勝手に単独行動はするな。わかったか?」
SH「君は僕を脅すために麻薬押収だと偽った。」
GL「もし何か出てきてもごまかすのはやめろよ。」
SH「僕は潔白だ!」
GL「ここ、お前が借りてるのか?全部?」
とレストレードの質問を無視し、腕をまくり「タバコだって吸ってないぞ。」とニコチンパッチを見せますが、
「俺もだよ。」とレストレードも腕をまくります。何、この親子(笑)

GL「じゃあ、お互いに協力しよう。レイチェルを見つけたんだ。」
SH「誰だったんだ?」
GL「ジェニファー・ウィルソンズの一人娘だった。」
SH「娘?なぜ娘の名前を書いたんだ。なぜだ?」
PA「そんな事気にするなよ。スーツケースを見つけたんだ。
誰かに言わせれば、殺人犯がスーツケースを持っていて、
我々がひいきにしているサイコパスが持っていたところを発見した。」
SH「僕はサイコパスじゃない、アンダーソン。高機能ソシオパスだ。よく調べておけ。」


SH「レイチェルを連行して、尋問しないと。僕も聞きたいことがある。」
GL「彼女は死んでいたよ。」
SH「素晴らしい!」
と、言った瞬間のジョンの眉間にほんのり皴が・・・・

SH「なぜ、いつ、どうやって死んだんだ?何か関連はあるのか?」
GL「そうだな、彼女は14年間死んでいたから関連は無さそうだ。
技術的に見ても彼女が生き返ったという事はないな。
レイチェルはジェニファー・ウィルソンズの死産だった娘だ。」
SH「じゃあ・・・なぜ彼女は娘の名前を書いた?なぜだ?」
PA「なぜ彼女が死の瞬間に娘の事を考えたか?まあ、ソシオパスだし。そういう事だな。」
SH「彼女は娘の事を考えたわけじゃない。彼女は名前を床にネイルをした指で引っ掻いたんだぞ。
彼女は死を前にしていたんだ、労力が要る。痛んだだろう。」

やりとりを聞いていたジョンが口を開きます。
JW「君は犠牲者は全員自分で毒を飲んだと言ってたな。殺人犯がそうさせてるんだと。
だったら、多分・・・娘の死について犯人と何か話をしたんじゃないのか?」
SH「だが、ずいぶん昔の事だぞ。なぜ彼女はまだ動揺することがあるんだ?」
とシャーロックが言った瞬間のジョンの表情から何かが伝わったのか
「Not good?」と聞いちゃいます。これが最初の「Not good?」です!


JW「うん、ちょっと。」
SH「いやでも、もし君が死を目前にしたら最後のほんのわずかな時間に君だったら何を言う?」
JW「Please, God, let me live.」
SH「すごい想像力だな。」
JW「いや、経験上だ。」
SH「なるほど、だが君がもし賢かったら・・・・
ジェニファー・ウィルソンズは愛人をうまく持ち続けるほど賢かった。
彼女は何かを伝えようとしていたんだ。」


そこにハドソンさんがやってきます。
MrsH「ドアベル鳴らなかったの?タクシーが来てるわよ、シャーロック。」
SH「タクシーなんて呼んでないですよ。今忙しいんです。」
MrsH「あらあら、ずいぶん散らかしたのね。みんな何を探しているの?」
JW「麻薬の押収ですよ、ハドソンさん。」
MrsH「私も腰に使ってるわよ。Herbal soothersよ。」
※Herbal soothers、調べたんですけど何だったのかよくわかりませんでした。
ハーブの濃縮エキスか何かなんでしょうかね。

などと雑談をしているとシャーロックが叫びだします。
SH「うるさい、みんな黙れ!動くな、喋るな、息をするな。僕は思考中なんだ。
アンダーソンはあっちを向いていろ。顔が邪魔なんだ。」
PA「なんで僕の顔なんだよ。」
GL「みんな静かにしていてくれ。アンダーソンは後ろを向け。」
PA「Oh, for God's sake!」
と、アンダーソンが文句を言っているとレストレードが「アンダーソン、頼むから下がっていろ。」と声を荒げます。
レストレード警部は文句を言いつつもシャーロックの仕事の部分は信頼しているんですね。


「考えるんだ、早く!」と歩き回るシャーロックに「タクシーはどうするの?」と聞いちゃうので、
「ハドソンさん!」と怒られハドソンさっは退散します。
しかしその瞬間、シャーロックは閃きます。
「ああ、彼女は賢かったんだ、そうだ!」

SH「彼女は君たちよりよっぽど賢いんだ、そして彼女は死んだ。
わかるか?彼女は電話を失くしたんじゃない、彼女は失くしたんじゃなかった。犯人に仕掛けたんだ。
車から降りた時、殺されるのがわかっていた。
だから彼女は僕たちを殺人犯に導くために電話を置いて行ったんだ。」
GL「だがなぜだ?」
SH「今、何て言った?なぜって言ったか?レイチェルだよ。
わからないか?レイチェルだ。」
このあたりの場面はシャーロックの孤独が伝わってきて胸が痛くなります。
人が死んでいるにも関わらず嬉しそうに推理を披露するシャーロックに、
まわりは怒ったり嘲ったり遠巻きに見ていたり、
レストレードでさえ、仕事は信頼するけど本人を理解するのは至ってないように見えます。
きっと今までずっと腫れ物扱いをされてきたように思いますが、
ジョンはひとりで舞台を演じていたシャーロックに、観客でいるのではなく
ちゃんと同じ舞台に上がって、褒めたり時には怒ったりしていく、
そこがジョンと他の人の違いなにかもしれませんね。


SH「何をしてるんだ、もっと頭を使ったらどうだ。リラックスしないと。レイチェルは名前じゃない。」
シャーロックのまわりくどい言い方にジョンが「じゃあ、何なんだ?」と、キレ気味です。
SH「ジョン、荷物についているラベルだ。メールアドレスが書いてあるから読みあげてくれ。」
JW「jennie dot pink at mephone dot org dot uk.」
シャーロックは「mephone」のサイトを立ち上げるとメールアドレスを入力していきます。
「iPhone」じゃなく「meohone」なんだもん、笑っちゃいましたよ。

SH「僕としたことが気づくのが遅すぎだ。彼女はラップトップを持っていなかった、
つまり彼女は電話で仕事をしていたんだ。スマートホンだからメールも使える。」
彼女はこのウェブサイトのアカウントを持っている。ユーザーネームは彼女のメールアドレス・・・
パスワードが何だかわかるか?」
JW「レイチェルだ。」
PA「そうすれば彼女のメールが読めるわけだけど、それが何なんだ?」
SH「喋るな、アンダーソン。このあたりのIQが下がる。
彼女のメールが読めるだけじゃない。このスマートホンにはGPSが内臓されている。
つまり、電話を失くしてもオンラインで見つける事ができる。」
GL「犯人がそれを捨ててない限りな。」
JW「彼は捨ててないよ。」


そこに再びハドソンさん。
MrsH「シャーロック。タクシーの運転手さんが・・・」
「ハドソンさん、夕方のsootherの時間じゃないですか?」とハドソンさんを邪険にするする。
SH「車とヘリコプターが必要だ。早く動く必要がある。電話のバッテリーはそう長くはもたない。」
GL「地図だけじゃないか。」
SH「まだこれからなんだ。」
JW「シャーロック・・・」
SH「ロンドンにいれば誰でも範囲を絞り込める。これは最初の手がかりだ。」
JW「シャーロック・・・」
SH「何だ?早く言え、どこだ?」
JW「ここだよ。ベイカーストリート221。」


SH「なぜここになる?なぜだ?」
GL「多分お前がスーツケースを持ってここに戻った時にはケースの中にあって、
それがどこかに落ちたんだろう。」
SH「それを僕が気づかないと?僕が?」
JW「とにかく、僕たちがテキストを送ったら電話がかかってきたんだよ。」
GL「みんな、被害者が持っていた携帯がどこかにあるはずだから探してくれ。」

シャーロックは考えます。
「初対面でも信用される相手は?」

その時、ハドソンさんの背後からタクシーの運転手が近づいてきます。


「どこに行っても見過ごされるのは?」
「雑踏の中でも狩りができるのは?」


被害者の近くには必ずタクシーがいた事に気がつきます。
その時、タクシーの運転手はピンクの携帯を取り出すとシャーロックにテキストを送ります。


シャーロックはゆっくりと自分のモバイルを取り出し、テキストを確認します。


JW「シャーロック、どうしたんだ?」
ジョンが話しかけますが「何?あー、うん、何でもない。」と上の空です。
JW「なんでここに電話があるってなるのかな。」
SH「わからない。」
JW「もう一度やってみるか。」
SH「それがいいよ。」
と、シャーロックは出口に向かいます。


JW「どこに行くんだよ。」
SH「ちょっと外の空気を吸ってくる。すぐに戻るから。」
JW「本当に大丈夫か?」
SH「I'm fine.」
シャーロックはそう言いながら階段を下りていきます。

続きます。


こんなシリアスな場面で何なのですが、
タクシーの運転手、つまり犯人が岸部シローに似てるという、
シャーロックに嵌った頃にどこかで見たツイートが大爆笑でそれ以来この方を見るたびに
もう岸部シローにしか見えません(泣)
↓これ。岸部シローです。


で、それを探したら何だかすごいまとめを見つけてしまいました。
かなり昔のツイートのまとめですが面白かったです。
http://matome.naver.jp/odai/2135826803305348901