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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

2018-07-16 21:39:51 | Star Wars
Solo: A Star Wars Story

Directed by Ron Howard
Produced by Kathleen Kennedy Allison Shearmur Simon Emanuel
Written by Jonathan Kasdan Lawrence Kasdan
Based on Characters by George Lucas

「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」日本版予告

実はハンソロは観る予定ではありませんでしたが
うちのジェダイマスターが、
どんなに不評であろうとファンとしては観に行くべきだ。。。
と言うし、レビューと予告だけで判断してはいかんと思い直して行ってきました。


以下、ネガティブな感想とネタバレを含みますのでご注意ください。




多分に漏れず私もこの映画はハン・ソロがファルコンを手に入れ
チューイやランドと出会いながら成長していく西部劇のような冒険活劇だと思っていました。
もちろん着地点は、タトゥイーンでオビワンに仕事を持ちかけられるあの密輸業者なハン・ソロです。
だから見どころは彼がなぜアウトローな生き方を選んだのか、
チューイたちとどんな風に出会い、ファルコンを操縦する技術をどう手に入れたかです。


ルーカス公認の非公式小説ではハンソロは子どものころ海賊ギャリス・シュレイクに拾われ奴隷として働かせられていました。
(本作ではレディ・プロキシマという犯罪組織)
その時にウーキー族の女性が母親のように接していたそうなのでハンはウーキー語がわかるんですね。
ある日逃げ出し帝国軍に入りエリート軍人として出世していましたが、
奴隷として虐げられていたウーキー族のチューバッカを助けたために除隊となったので密輸業者になったという事です。
ちなみにランドとはボバ・フェット絡みで親友になっています。
ファルコンはギャンブルでランドから巻き上げているので所有者はランドなんですね。

自分の才覚で奴隷から抜け出し一時はエリートにまで出世したすごい男です。
波乱万丈すぎる人生のせいでひねくれちゃいましたが、
ルークやレイアと出会ったことで正義の人に変わっていきますし。


でも本作にはこの設定はあまり活かされていませんでした。

冒頭はいきなりエミリア・クラーク演じるキーラを連れてレディ・プロキシマから逃げだすところから始まります。
カーチェイスなど激しいアクションも盛り込まれていますが
観ている方はどうしてこうなってるのかさっぱりわからず置いてきぼり感がすごいですし、
ドキドキというよりは面倒くさい感じで、早く決着つけてくれ、としか思えないほどつまらなかったです。

結局、ソロだけ逃げキーラは再び連れ戻されてしまいます。
追手から逃げ切るためにソロは帝国軍に入隊。
その時に受付していた軍人が、天涯孤独な人間だから「ソロ」という名字をつけています。えー!

そこで師匠となるトバイアス・ベケットに出会います。
ベケットは他人を信じるな、を教え自らもソロを裏切ったりして
あまりにもどんでん返しが多くて疲れてきます。

ウディ・ハレルソン。

チューバッカとの出会いはベケットの裏切りで脱走兵として扱われ
その処分として獣の檻に閉じ込められてしまいますが
3日間何も食べていない飢えた獣がチューバッカだったんです。
チューバッカって人間も食べるのね・・・・・
そこでウーキー語が話せるハンはチューイを説得してふたりで協力し逃げ出します。

チューイがハンソロの無二の相棒になる理由としてはあまり説得力がないんですよね。
ランドとの出会いもしかり。すごく軽いんです。
時間に限りがあるのであまり掘り下げられないのはわかりますが、
もう少しうまく描いてほしかったところです。


キーラはあのあともちゃんと生き抜いていて、
それどころかベケットの依頼主であるドライデン・ヴォスの副官になっていました。

エミリア・クラーク。
可愛いし存在感はあるのだけど、ギャングのボスの副官としてはイマイチという印象でした。


ポール・ベタニーasドライデン・ヴォス
素顔のベタニさんは久しぶりに見たかも。

クライマックス、ベケットに強盗だと聞かされてきたエンフィス・ネストが実は帝国軍に退行する反乱者で
ベケットやドライデン・ヴォスを欺きドライデン・ヴォスの軍隊を返り討ちにするのですが
この軍隊がものすごくショボくて、全然盛り上がりませんでした。

エンフィス・ネストの正体は帝国軍に一族を奪われた生き残りの少女でした。
この場面はすごく良かっただけに残念です。

しかし一番の原因はオールデン・エアエンライクです。(ファンの方ごめんなさい。)

彼は悪くありません、良い役者だし。でもハン・ソロのイメージではないんです。
SWを観てハリソン・フォードLOVEになった私としてはやはり受け入れ難いものがあります。
映画館で初めて予告を観た時に、あ、無理と思いましたもん。
じゃあ、誰なら良かったの?と言われると難しいのですけど。

さらに、
ハンがまったく学習しないんですよ。
窮地にたたされるごとに普通は今までの経験を生かして対応すると思いますが
いつも同じ態度、同じ対応なんです。ちょっとバカかも。
人懐っこそうな笑顔はすごくステキでハンっぽいオールデン・エアエンライクなんですけどね。


そして衝撃のラスト。

ハンがドライデン・ヴォスに殺されそうになったその時、
キーラがドライデン・ヴォスと戦い彼を倒します。キーラ強いです。
しかし、物語はそれだけでは終わりません。


キーラがドライデン・ヴォスのホットラインで交信した相手、
それはE1で死んだダースモールでした。ええー!ですよ。
生きとったんかい。
キーラ何者?これから帝国軍に入るの?
という謎は明かされないまま、ハンの前から姿を消します。
まったくスッキリしません。


ローグワンが面白かったのは、
E4に繋がるストーリーだった事もあると思います。
この作品もラストにジャバザハットやボバ・フェットが出てくれると
E4や5に繋がって面白かったかもしれません。

作品の好き嫌いの判断のひとつに自分の期待通りかそうでないか、もあると思うので
これは単に私の期待通りではなかった、という事です。
なのでフィルターを全部取り払って観てみれば面白いのかもしれません。


私の言いたいことはここにありました。
IGNのレビューです。ほんと、これ。
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー レビュー

乱暴な文章になってしまいすみません。
この辺で逃げます。