今や「昭和」というキーワードは、現実逃避、あるいは臭いものにフタをする役目に変質し始めているのかもしれませんね。
一口に「昭和」と言っても、60年以上もの幅があって、戦前・戦中・戦後・バブル期と世代によって思うイメージが異なります。
「あぁ...昭和は良かったなぁ..」なんて、私もつい口にしてしまうんですけど、それは自分の良い面しか見ない視野の非常に狭い世界なんですよね。
「昭和」の終わる頃、マイコンと称された個人用のコンピュータが産声を上げ、平成となり、バブルが崩壊した後、インターネットが急激に普及を始め、あらゆる物事・情報の価値観が急速に変化し始めました。
21世紀となり、ますます気忙しくなって、便利になった裏腹に心の中はササクレだらけになってしまった。
そんな時に、「昭和」という優しい器が暖かく手を広げて、人を選ばず柔らかく包み込んでくれた...その時代には特有の嫌なものや臭いものなど、都合の悪いものにはフタがされて、美しく浄化されたテーマパークの如き存在...アニメ監督・原恵一さんは「クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」で見事に描いて見せた傑作です。
作中に出てくる「20世紀博」は正に図星をさされて初見で愕然としたのを覚えています...。
作品は21世紀になったばかりに作られたものですけど、なんだかそれ以降、日本全体が「20世紀博」に向かっていき、逃げて今も抜け出せないでいるのは...とても皮肉なことだと感じますね。
時代的コンプレックスなんでしょうけど、この病は非常に重い症状のままだと感じます。
一口に「昭和」と言っても、60年以上もの幅があって、戦前・戦中・戦後・バブル期と世代によって思うイメージが異なります。
「あぁ...昭和は良かったなぁ..」なんて、私もつい口にしてしまうんですけど、それは自分の良い面しか見ない視野の非常に狭い世界なんですよね。
「昭和」の終わる頃、マイコンと称された個人用のコンピュータが産声を上げ、平成となり、バブルが崩壊した後、インターネットが急激に普及を始め、あらゆる物事・情報の価値観が急速に変化し始めました。
21世紀となり、ますます気忙しくなって、便利になった裏腹に心の中はササクレだらけになってしまった。
そんな時に、「昭和」という優しい器が暖かく手を広げて、人を選ばず柔らかく包み込んでくれた...その時代には特有の嫌なものや臭いものなど、都合の悪いものにはフタがされて、美しく浄化されたテーマパークの如き存在...アニメ監督・原恵一さんは「クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」で見事に描いて見せた傑作です。
作中に出てくる「20世紀博」は正に図星をさされて初見で愕然としたのを覚えています...。
作品は21世紀になったばかりに作られたものですけど、なんだかそれ以降、日本全体が「20世紀博」に向かっていき、逃げて今も抜け出せないでいるのは...とても皮肉なことだと感じますね。
時代的コンプレックスなんでしょうけど、この病は非常に重い症状のままだと感じます。