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碑文谷アピアに2ヶ月に一度出演する二人楽団でたんの大きい方。スカイツリーが見える町に住む。

冷やしとろろそば

2009年01月16日 12時11分00秒 | 六文そば
六文そば的小宇宙の構造につきましては、年末に一度、ご説明差し上げたかと存じますが、その仕組みのキモは、多彩な天ぷらとうどん・そば、温・冷の組み合わせにあるワケです。そしてこれまた昨日ご案内のように、冷やしは冷やし中華スタイル(平皿)ではなくて、冷やしラーメンスタイル(丼)で供されるんが基本でした。

そんな六文そばにあって「冷やし」且つ「そば」のみで提供され、且つ丼でなく平皿で供されるという、小宇宙のなかでも特異な位置を占めている一品があるんです。それが今日ご紹介の「冷やしとろろそば」です。

この冷やしとろろそば、麺の方は件の「真打ちそば」を使い、六文そば的な辛めの冷やしダシ&とろろを掛け、ネギと刻み海苔を散らした上からウズラをトッピングした、見目鮮やかな一皿。シャッキリした歯応えの真打ちそばは摺り卸したとろろとの絡みも良く、タイミングをズラしてウズラを溶き混ぜることで、所謂ダブルテイスト的な楽しみ方も出来る優れモノ。

そして器。六文そばのそば丼は数多の立ち喰い同様にメラミン的な合成樹脂製で、冷やしも温と同じ樹脂丼で供されるんですが、冷やしとろろそばだけは平皿に盛られ、且つ皿の材質も陶器なんです。手にとるとズッシリと重いんです。何に拘っているのかまではよくわかりませんが、麺も器も変えてくるくらいやから何かに拘りがあるのは確か。この冷やしとろろ、六文そば的に何故かリキ入ってんです。お値段の方もチョイとだけリキが入ってんです。全てが別格扱いなんです。

そんなリキ入った冷やしとろろ、とろろ芋自体の粘り効果もあってか、コイツを喰うと何だかこちらもリキ入ってくる気がするから不思議。本日は、そんな雑居ビル界隈の労働者諸氏の粘りの源、冷やしとろろそばのご紹介でした。