私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

更紗模様の着物を母娘で着回す

2016年01月06日 | 着物の楽しみ
娘時代の着物と帯のセットがとうとう派手になってしまいました。
それでもこの更紗模様の着物は一番のお気に入りで、まだ娘にすっかりと
渡してしまう気持ちになれません。

そこで今回は、私でも派手にならない、落ち着いたコーディネートを考えてみました。



~ こちらは娘用です ~

柄の中の一色を取った赤地に椿の膨れ織りの帯を合わせています。
着物も帯もはっきりとした色合いですので、帯締めと帯揚げは緑で揃え
帯回りがすっきりと見えるようにしています。

適用年齢は多少人にもよりますが、だいたいは50代前半くらいまででしょう。
洋服と同様に、結局は幾つになっても、その方に似合っていれば良いわけですから、
これはあくまでも一般的な目安ということになります。




お太鼓部分には大きな椿が咲いています。
大胆なデザインが気に入っていますので、地味な着物に合わせて
もう少し着用したいと思っています。




~ こちらは私用です ~

更紗には更紗で対抗!ではありませんが、こちらの帯は草木染の広東更紗です。
雰囲気が似ていて違和感がありませんね。
草木染の渋い色合いが着物の派手さをグッと抑えました。

帯揚げは帯地に合わせて薄い黄土色、帯締めは抹茶色として、
帯地の色や模様の邪魔をしないようおとなしいものを使いました。

このセットでしたらあと10年くらいは着られそうです。
その後はどうしましょう、、
羽織に仕立て直して着てみましょうか、、
可愛いお婆ちゃんを目指して、、
と、結局
なかなか娘に手渡したくなくて、とことん自分のものにしていたいようです。




~ お太鼓部分です ~

帯地の黄土色とエキゾチックな模様が、大人の貫禄とお洒落感を表していますね。
その内にグレー地の着物に合わせてみたいと思っています。
さて、どうなることでしょう、、楽しみです。




着物は面白いもので、沢山の模様があっても、さらに沢山の模様のある帯が
不思議に違和感なく合ってしまいます。
洋服では柄に柄を合わせるのはとても難しいのですが、着物の場合は
意外とすんなりと飲み込んでしまいます。

箪笥の肥やしになっている小紋や帯など、虫干しを兼ねてたまには出して、
あれこれとコーディネートしてみたらいかがでしょう。
意外な発見があるかも知れませんよ。

コメント (5)
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