この短冊はもう10年くらい前になるだろうか、大石神社の骨董市で巡り合ったものである。
大黒様が俵の上で木槌と右足を振り上げ、小さいながらも躍動感があり、
ふくよかで穏やかな表情と、画面からはみ出した姿も、おおらかで、豊かで
毎年お正月に登場して嬉しい気分にさせてくれる短冊である。
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大黒様の元々の姿は、ヒンズー教の三最高神の一柱であるシヴァ神の化身であり、
黒くて恐ろしい姿の「大黒天」と呼ばれる神であった。
それが中国に入ると厨房の神として祀られ、さらには最澄が中国より日本にもたらし、
寺院内の円満を願って厨房に祀ったことから、いつしか出雲神話の「大国主命」と
重なって「穀物の神」「食の神」「蓄財の神」となり、七福神に入れられたのである。
※ 以上 参考 ウィキぺディア・仏像の話 (すずき出版)
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最近はこのような気に入る短冊に出会わなくなった。
それでもまだ、こうした季節の行事や風物詩的な絵柄のものが欲しいと思っている。
今月の骨董市はどんな様子だろう、、ここは張り切って行って来るとしようか。