カンボジア経済

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2024年上半期 カンボジアからの輸出 順調に回復

2024年07月26日 | 経済
 カンボジア経済財政省の関税消費税総局の発表によりますと、2024年上半期(1月~6月)のカンボジアからの輸出は、対前年同期比12.6%増の122億9612万ドル(約1兆9305億円)に達したとのことです。輸入は、12.8%増の137億9671万ドル(約1兆9305億円)でした。
 輸出先を国別にみると、1位は米国で対前年同期比3.9%増の44億121万ドルで、全体の35.8%を占めています。2位はベトナムで41.8%増の20億2749万ドル(シェア16.5%)、3位中国14.2%増8億1483万ドル(シェア6.6%)、4位日本15.4%増6億2868万ドル(シェア5.1%)、5位カナダ4.0%増4億9485万ドル(シェア4.0%)となっています。輸入は、第1位は中国で対前年同期比19.4%増の64億9766万ドル(シェア47.1%)、2位ベトナム7.9%増20億2073万ドル(シェア14.6%)、3位タイ11.7%増16億1723万ドル(シェア11.7%)、4位インドネシア8.9%減5億2197万ドル(シェア3.8%)、5位シンガポール22.8%増4億5663万ドル(シェア3.3%)となっています。
 品目別輸出では、縫製品が第1位で対前年同期比18.5%増の43億3037万ドル(シェア35.2%)、2位電気部品37.4%減9億9316万ドル(シェア8.1%)、3位旅行用品13.5%増9億4836万ドル(シェア7.7%)、4位穀物16.9%増9億3593万ドル(シェア7.6%)、5位履物10.5%増7億7438万ドル(シェア6.3%)等となっています。品目別輸入は、1位石油製品17.6%増20億4209万ドル(シェア14.8%)、2位縫製原料16.9%増15億5406万ドル(シェア11.3%)、3位電気機器24.0%増9億6372万ドル(シェア7.0%)、4位車両0.6%減7億6957万ドル(シェア5.6%)、5位機械7.9%増7億4431万ドル(シェア5.4%)等です。
 品目別輸出で、カンボジアの主力輸出品である縫製品、履物、旅行用品が大きく回復したことが注目されます。他方、日系企業等が製造・輸出している電気部品が大幅減少となっています。穀物やフルーツ等の農産品の輸出が伸びており、今後が期待されます。品目別輸入では、石油製品の輸入金額が引き続き増加しています。また、縫製業の回復傾向に伴い縫製原料の輸入が伸びてきています。
 カンボジアの輸出産業は、新型コロナの影響から予想よりも早く回復しました。しかし、主要輸出先の米国・欧州の景気減速等の影響で、2023年は逆風を受けました。2024年に入って縫製品等の輸出が回復してきています。今後は付加価値の高い電気部品等の輸出を伸ばすことが重要であり、官民の取組みが期待されます。
(写真は、日本が支援して整備が進められてきたシアヌークビル港)

関税消費税総局の統計のサイト(英文です)
https://stats.customs.gov.kh/en


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