社会的投資シンポジウム

　合同会社ARUN主催の社会的投資シンポジウムが11月25日にプノンペンのカンボジア日本人材開発センター（CJCC）で開催されました。
　ARUNは、日本で資金を集め、これをカンボジアの中小企業に社会的投資をおこなうために作られた団体です。今回のシンポジウムでは、ARUNの活動、ARUNが投資している中小企業2社の活動の紹介がありました。
　また、パネルディスカッションでは、農業系NGOのCEDAC、マイクロファイナンスへの投資をおこなっているオリコクレジット、社会的投資をおこなっているインシタ―ファンド、ARUNの各代表が、社会的投資の活動やその課題について話し合いました。

ARUNのサイト
http://www.arunllc.com/

このブログの2010年2月2日「合同会社ARUN」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/63d31442bfd706cfdb42100649288bcf


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

雨季作のコメの刈入れ始まる 価格は上昇傾向

　雨季が終わり、カンボジアの各地で雨季作のコメの刈入れが始まっています。作付面積118万ヘクタールのうち、既に36万ヘクタールの刈取りが進んでいます。
　価格は、昨年同時期の347ドル／トンから397ドル／トンへと約14%上昇しています。価格上昇の要因は、世界的な需要の高まり、タイでの洪水被害等が要因として挙げられています。カンボジアでも洪水による農地への被害があると思われますが、実情があまり明らかになっておらず、今回の価格上昇の要因となっているかについては議論が分かれています。
　

↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

　メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。ぜひクリックしてください↓

にほんブログ村

政府民間フォーラム

　11月23日に、第18回政府民間フォーラム（GPSF: Government - Private Sector Forum）が開催されました。このフォーラムは、民間セクターの様々な問題点をカンボジア政府と直接話し合うためのもので、本会合は年に2回開催されます。本会合の下に8つのワーキンググループ（①農業、②観光、③中小企業、④法律、⑤金融、⑥インフラ、⑦貿易、⑧産業）があり、各担当省の大臣と民間部門関係者が共同議長となって、様々な問題を議論し、早期解決を図っています。
　今回のフォーラムには、フンセン首相、ソクアン副首相、キエットチョン経済財政大臣ほか多数の閣僚、民間メンバーが参加しました。これに加え、国際機関や各国大使、援助機関等からも多数が参加し、総勢500人ほどの出席者が集まりました。また、会議の模様は、生中継でテレビ放送されました。
　フォーラムでは、まずキエットチョン経済財政大臣が基調報告を行い、更に各ワーキンググループから要望に対し、フンセン首相が熱弁を奮って回答しました。今回は、縫製業労働者の最低賃金引上げ、コメ生産・輸出振興政策の推進等が話題となりました。

GPSFのサイト（英文です）
http://www.investincambodia.com/gpsf.htm

↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

STEFさんのアトリエ

　画家のSTEFさん（Mr. Stephane Delapree）のアトリエを訪問する機会がありました。情報誌「ニョニュム」の毎号の表紙やシアヌークビル空港の巨大壁画を描かれています。1995年からカンボジアに滞在され、カンボジアの風景を明るく書かれています。「世界では、様々な問題が起きているので、せめて自分の絵はシンプルで明るくハッピーなものとしたい。」とおっしゃられています。南国の空気感を強く印象付ける絵は、大きなサイズのオリジナルも素晴らしいのですが、手ごろなサイズのシルクスクリーン、Tシャツやマグカップといった商品もあります。プノンペンでは、FCCとなりのギャラリー、空港の売店で購入可能です。

STEFさんのサイト（英文です）
http://www.happypainting.net/

こんな商品もあります。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

元ヤクルトの広澤氏がカンボジア野球代表チームのコーチに就任

　カンボジア野球協会は11月22日、元ヤクルトの広澤克実氏（49歳）がカンボジア野球代表チームのコーチに就任したと発表しました。
　カンボジア代表チームは東南アジア競技大会出場を目標とし、指導者を調査していました。関係者を通じてのオファーを、広澤氏が快諾したとのことです。
　カンボジア野球協会は今夏、ベトナム在住で同国での指導経験を持つ西村重明氏が副会長に就任し、代表監督を兼務していました。広澤氏は10月にカンボジアを訪れ、西村氏や20数人の代表メンバーと対面しました。選手は大半が農業に従事しているといい「収穫で忙しいにもかかわらず、野球が好きで集まっている。その思いに応えたい」と意を強くしたとのことです。次回は来年１月中旬に訪問を予定されています。
　広澤氏は1984年にドラフト1位でヤクルトに入団し、打点王を2度獲得した大選手です。その後、巨人、阪神でも4番打者として活躍、2003年を最後に現役を引退しました。2007年から2年間、阪神の1軍打撃コーチを務めた経験もあります。
　昔からヤクルトファンの小職としてもちょっと嬉しいニュースです。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

世界銀行が2011年成長率予測を引き下げ

　11月22日に世界銀行は、東アジア・大洋州地域経済報告書（2011年11月版）を発表しました。この報告書は、年2回春と秋に発行されています。
http://siteresources.worldbank.org/INTEAPHALFYEARLYUPDATE/Resources/550192-1321905171994/eap_update_nov2011_cambodia.pdf

世界銀行はカンボジアの今年の経済成長率予測をこれまでの6.8%から6.0％に引き下げました。引き下げの要因は、9月から10月にかけての大洪水で農業の成長率を引き下げたことが大きな要因です。これまでは農業は4%程度の成長としていましたが、今回はこれを1.5%に引き下げています。
　ただ、縫製業を中心とする輸出の好調、観光業の好調により、合計で6.0%の成長率予測となっています。なお、引き続き不動産・建設業は足踏みが続くと見られています。
　物価上昇率は、国際市場での食料品等の値上がりの影響を受けて7.5%となるとの予測です。外貨準備は22%伸びて32億ドルに達すると見ています。
　来年以降も順調な成長が続くと見ており、2012年は6.5%、2013年も6.5%の成長率を見込んでいます。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村

LYLY Food 新工場落成式典

　カンボジアのお菓子メーカーのLYLY Food社の新工場落成式典が、11月21日に開催されました。スイ・サエム鉱工業エネルギー大臣ご臨席のもと300人以上が参加し盛大に執り行われました。お菓子業界第2位のLYLY社の旧工場は街中にあり、町工場といった雰囲気でしたが、新工場は空港のすぐ近くで、広さは5倍ほどに拡張され、すっかり近代的な大工場に変貌していました。最新式の製造機器、パッケージ機器も導入されていますが、包装やパッケージングはまだまだ人海戦術です。
　地場の中小企業が国の経済成長の波に乗って成功していく良い実例だと思います。社長は、若手の女性起業家としても著名な方で、大変な努力家でもあります。

このブログの2010年10月11日「工場見学　LYLY Food」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/8c0f62be1324b151301f85b8dfe1801f


LYLY Food
http://lylyfood.com/


最新式の機器。ドラムを回転させながら、お菓子に味付けをする機械だそうです。


人海戦術のパッキング。熟練した工員さんたちがすごいスピードで詰めていきます。


工員さんは若い女性が多くなっています。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村

NEDO カンボジアでもみ殻発電の実証事業

　新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）とカンボジア政府の鉱工業エネルギー省は、もみ殻などバイオマスを利用したエネルギー・環境技術の実証開発事業を協力して行うことを決定しました。11月22日、プノンペン市内で古川一夫NEDO理事長とスイ・サエム鉱工業エネルギー大臣が覚書に調印しました（写真）。
　この事業は、農村地帯の精米所に低コストでコンパクトな省エネ型もみ殻分離システム、バイオマス発電環境システム等を導入して、精米品質の向上や電力の供給を図るほか、発電燃料として使った後の炭化したもみ殻を土壌改良剤として利用し、コメなど農作物の増産を目指すものです。委託先企業としてヤンマーグリーンシステム社と環境総合テクノス社の２社が実施に当たります。日本の環境技術をカンボジア国内で普及させる効果も期待されます。
　MOU締結後、NEDO古川理事長はフン・セン首相と会談し、この事業の重要性を確認するとともに緊密に協力していくことを確認しました。

NEDOの新聞発表
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100066.html

↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

日本がカンボジアで石油探査 トンレサップ湖北岸地域で

　独立法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構（JOGMEC）は、三井石油開発と協力して、トンレサップ湖北岸地域のブロック17（6500平方キロメートル）で、石油探査を行う覚書をカンボジア政府と昨年5月に調印しています。この覚書に基づき、今年6月から石油の探査を開始しています。6月から9月まで地質調査等のデータ収集を行い、来年2月から地震探査を行う予定とのことです。
　陸上での石油探査は、今のところJOGMECだけが実施しており、良い結果が一日も早く出ることを期待したいと思っています。

このブログの2010年5月10日「日本が石油探査に関する覚書に調印」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/a39241aeb6c2f1576c96ab0f2a34b66d

↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

　メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。ぜひクリックしてください↓

にほんブログ村

ゴム価格が下落 輸出も先延ばし

　ゴムの価格が下落しており、カンボジアのゴム生産者、輸出者は輸出を先延ばしにしています。9月には4530ドル／トンであったゴムの価格は、現在3300ドル～3400ドル程度と約27%の下落となっています。カンボジアの生産者はゴムの輸出を来年1月～2月まで先延ばししたいという声も出ています。ゴムの価格の下落の理由は、タイの洪水による天然ゴム需要の低下と言われています。
　今年1月～9月のカンボジアからのゴムの輸出は、35075トン、1億6000万ドル（約123億円）となっています。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

タレントの猫ひろしさん カンボジア国籍を取得して五輪出場を目指す

11月9日、マラソンでロンドン五輪出場を目指しているタレントの猫ひろしさんが、カンボジア国籍を取得したと所属事務所が発表しました。
　猫さんは「無事、カンボジアの国籍がとれました。カンボジアの代表選手として東南アジア大会に出場します。がんばりますので、応援よろしくお願いします。猫ひろし改め、チュマール（カンボジア語で猫）ひろしでした。ミャー」とコメントを寄せています。
　11月16日には、インドネシアのパレンバンで、ロンドン五輪カンボジア代表選考会を兼ねた東南アジア大会男子マラソンにカンボジア代表選手として挑み、2時間37分39秒の５位でした。カンボジア選手唯一の出場で「カンボジア国１位」を確保しましたが、五輪切符は同国オリンピック委員会が最終決定することとなります。
　なお、この件に関しては賛否両論があり、ワタミ株式会社代表取締役会長・CEOである、渡邉美樹氏は「猫ひろしさんのカンボジア国籍取得 納得いきません。カンボジアは確かにマラソンは弱いです。だから、その国で一番になってオリンピック代表へ。カンボジアで、現地の方曰く 馬鹿みたいとのこと。 オリンピックは、国際親善にこそ、その目的があり他の国の出場権を得て何になるのか 恥ずかしい。」とのコメントをツイッターで発信しています。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

カンボジア政府 洪水被害復興に予算を振り向け

　カンボジアのキエットチョン副首相・経済財政大臣は、洪水で被害を受けたインフラのリハビリを優先して緊急に対応していきたいとして、今年度予算から5400万ドル（約42億円）、来年度予算から9000万ドル（約69億円）を割り当てると発表しました。また、アジア開発銀行と協議し、5500万ドル（約42億円）を洪水被害復興のために確保したとしています。アジア開発銀行では、この供与は暫定的なもので、具体的な対応は、カンボジア政府による洪水被害と必要なリハビリについての調査結果を待ちたいとしています。また、他の国際機関、関係諸国にも協調支援を求めていきたいとしています。

↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

銀行業界は絶好調

　カンボジアの銀行業界は好調が続いています。最大手のACLEDA銀行（写真）の10月末の貸付残高は、2010年末の7億3070万ドル（約563億円）から29%増の9億4090万ドル（約724億円）に急増しています。また、不良債権比率も2009年末の0.8%から今年末には0.4%に半減すると見ています。第3四半期の純利益も昨年同期比倍増の3268万ドル（約25億円）となりました。
　カナディア銀行も今年末の貸付残高が昨年末から35%増の7億3000万ドル（約562億円）になると見込んでいます。不良債権比率も昨年末の5%から11月14日現在で3%に低下したとしています。第3四半期の純利益は昨年同期比50%増の3300万ドル（約25億円）となっています。
　両行とも、輸出業、サービス業、農業向けの貸付の好調さを業績好調の要因としています。
　なお、マレーシア系のカンボジアパブリック銀行も第3四半期の税引き前利益が、前年同期比で90%増加して2060万ドル（約16億円）となったとしています。
　Economic Institute of Cambodia (EIC)では、今年の銀行セクターの成長率を18.1%と予測しています。

↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村