カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

中国の宝武集団 カンボジアに製鉄所検討へ

2019年05月31日 | 経済
 ロイター通信によりますと、中国最大の鉄鋼グループである中国宝武鋼鉄集団は、新疆ウイグル自治区に保有している溶鉱炉をカンボジアに移設することを検討しているとのことです。中国では、鉄鋼の生産過剰に苦しんでおり、過去3年間で1億5000万トン/年分の生産設備を削減しています。他方、ASEANやインドでは、旺盛な需要を背景に鉄鋼の生産が伸びています。2018年のASEANの粗鋼生産量は、対前年比18%増となっています。このため、2017年に閉鎖されていた新疆ウイグル自治区アクス地区の溶鉱炉2基(生産能力310万トン/年)と転炉2基をカンボジアに移設する構想です。
 その実現性については、様々な問題があり、疑問視する声も出ています。まず、カンボジアでは、製鉄に必要な鉄鉱石や石炭を輸入する必要があり、そのための港湾が必要となります。また、製鉄所は、大量の電力も必要です。更に、生産した鉄鋼を加工するための周辺産業も、カンボジアには全く集積していません。また、移設が検討されている溶鉱炉は旧式で効率が低いものであるとも言われています。製鉄所ができたとしても、世界との厳しい競争も予想されます。
 カンボジアの産業開発政策では、近隣に強力な競争相手となる国が多いこともあって、重化学工業化路線を追求していません。中国側の事情に引きずられた無理な投資計画は、カンボジア側でも十分慎重に検討していく必要があるものと見られます。


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ファーウェイ制裁にカンボジアでも懸念広がる

2019年05月30日 | 経済
 中国のファーウェイについては、中国のスパイ行為やサイバー攻撃に関与しているとの疑いが強まり、米国政府はファーウェイ製の機器の排除を決め、ファーウエィ向けのハイテク部品の輸出禁止やファーウエィ製品の輸入禁止を打ち出しています。この関連で、Googleの基本ソフトであるアンドロイドや関連アプリが使用できなくなる可能性が高まっています。日本でも主要キャリアは、ファーウエィ製品の販売や予約を停止しています。このため、カンボジアでファーエイ製のスマートフォンを使用しているユーザーや販売業者に懸念が広まっています。
 中国以外でもファーエイ製のスマートフォンが高いシェアを占めている国もあります。カンボジアでのシェアは明らかではありませんが、主要携帯会社の販売店では、ファーウエィ製品が数多く販売されていたと見られます(報道等では、iPhoneやNokia等が人気が高く、ファーウエィ製品のシェアはそれほど高くないとの情報もあります)。プノンペンの販売店では、今後はファーウエィ製品の販売を取りやめるとしているところもあるようです。
 米中貿易戦争の影響は、カンボジアのような国でもひしひしと感じられるようになってきています。カンボジア政府は、4月末の中国での一帯一路会議の際に、ファーウェイと5G技術開発に関する覚書を結び、中国への傾斜を鮮明にしつつあります。カンボジアがいち早くファーウェイの採用に前向きの姿勢を示したことは注目され、今後も引き続き慎重に状況を注視していく必要があるものと見られます。


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シアヌークビル港湾公社株 上組がJICAと巨額相対取引

2019年05月29日 | 経済
 5月24日、港湾運送業大手の上組は、シアヌークビル港湾公社((Port Authority of Sihanoukville)の議決権付き発行済み株式を、相対取引で国際協力機構(JICA)から5月21日に取得したと発表しました。上組では、2017年5月の新規株式公開の際に株式総数の約2%を取得していましたが、シアヌークビル港湾公社への資本強化を図るため発行株式の約11%(9,434,916 株)をJICAから取得し、取得合計株式総数は約13%になったとのことです。
 2017年のシアヌークビル港湾公社の新規株式公開(IPO)では、戦略的投資家を目指して、中国企業が動いているという情報がありました。シアヌークビル港は、これまで日本政府からの円借款等による支援を活用して開発が進められてきている、カンボジアでも最も重要な港湾です。中国海軍から見ると、ASEAN諸国には、安心して寄港できる港がないことも事実であり、親中派となりつつあるカンボジアのシアヌークビル港は、願ってもない重要港湾となります。また、いわゆる債務の罠で、スリランカのハンバントタ港が中国のものとなった事例は、一帯一路の美名の陰で中国の野心を示すものとして広く知れられるところとなっています。
 こうした中で、JICAは、2017年のIPOで戦略的投資家として売却対象株式の54%を取得し、カンボジア経済財政省(出資比率:75.0%)に次ぐ第2位株主(出資比率:13.5%)となりました。更に、この際、上組は約2%を取得していました。その後、JICAは、2018年12月、阪神国際港湾株式会社に対し、保有株13.5%のうち2.5%を相対取引で売却していました。今回は、残りの11%を上組に売却したものです。なお、シアヌークビル港湾公社の株価は昨年来急騰しており、2017年のIPO時の公募価格5040リエルに対し、2019年5月21日現在で、1万2500リエルと2.5倍近くとなっており、単純計算でJICAは今回の取引で19億円程度の売却益を得たものと見られます。
 シアヌークビルの街が中国資本に占拠されつつある中で、カンボジア経済にとって欠くことのできない重要港湾であるシアヌークビル港までが、中国の野心によってその運営が歪められるような事態となれば、カンボジア経済だけでなく、カンボジアに進出している日系企業にとっても重大な懸念を引き起こすこととなりかねません。シアヌークビル港では、現在、円借款により新コンテナターミナルの建設も進んでおり、引き続きその動向を注視していく必要があるものと見られます。

上組の新聞発表
https://www.kamigumi.co.jp/news/2019/000189.html

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JOGMEC カンボジアのエネルギー事情と上流開発について

2019年05月28日 | 経済
 5月16日、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、「カンボジアのエネルギー事情と上流開発について」と題するレポートを発表しました。カンボジアでは、海上油田の開発が進められており、その最新の状況がよくわかるレポートとなっています。
 内容は、カンボジアの概要、カンボジアの鉱区開発(監督官庁、鉱区設定)、オフショアBlockA“Apsara”油田開発状況(BlockA開発の歴史、Apsara油田開発計画、PSCの財務条件について)、OCA(OverlappingClaimArea)タイとの境界未画定海域、LNG輸入計画となっています。
 カンボジアでは現在、石油と天然ガスの生産は行われておらず、石油製品は全量輸入しています。ただし、天然ガスの輸入はしていません。海上油田のBlock A, ApsaraOil FieldでシンガポールのKrisEnergyが油田を開発中で2019年末から2020年初頭に掛けて石油の生産開始を目指しているところです。
 あまり知られていないカンボジアでの油田開発の状況がよくわかるレポートとなっています。また、タイと国境が未画定の海域であるOCAについても詳しく説明されています(なお、OCAについては、3月にJOGMECがレポートを出していますのでそちらもご覧ください)。貴重な情報を含む大変有用なレポートです。ぜひ、ご覧ください。
(地図は、JOGMECレポートより)

石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)のサイト
カンボジアのエネルギー事情と上流開発について
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/seminar_docs/1007711/1007779.html

タイとカンボジアに跨る未境界画定水域
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1007679/1007750.html


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2019年05月27日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


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カンボジアの労働・雇用・社会 日系進出企業の投資環境

2019年05月27日 | 経済
 労働政策研究・研修機構は、「カンボジアの労働・雇用・社会─日系進出企業の投資環境─」を発行しました。メコン地域の中央に位置する南部経済回廊の要衝の地として、タイやベトナムとともに共同体の一角として存在感を増すカンボジアに進出する日系企業が円滑な経営を行うために必要な労働・雇用・社会の情報を収集した成果をまとめたものです。
 内容は、第1章 国土と国民国家の成り立ち、 第2章 政治と経済、労働市場、第3章 人的資源に関する取り組み、第4章 労働法令、第5章 労使関係の法制度、第6章 労使関係の実態と動向、第7章 労働安全衛生と労働災害補償、第8章 社会保障・社会福祉、第9章 日系企業における人事労務管理となっています。
 カンボジアの社会経済の特質、労働市場、労働法制、労使関係、社会保障等の情報や基本的事項を網羅しており、最近のカンボジアの労働事情を理解するのに最適の一冊となっています。また、第9章では、日系企業5社の実例をもとにした現状分析もあり、カンボジアで労働関係の実務についている方には、貴重な情報となるものと見られます。ぜひ、ご一読ください。

労働政策研究・研修機構のサイト
https://www.jil.go.jp/publication/kaigai/chosa03.html


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羽根つき餃子 万歳餃子

2019年05月26日 | 経済
 プノンペン中心部バンケンコンの餃子屋さん「万歳餃子」です。赤い看板が目印です。お店は、オープンエアで、明るい感じです。メニューは餃子が一押しです。羽根つき餃子は、「万歳餃子」(ニンニクなし)とニンニクたっぷりの「まるにん餃子」があります。今回は、まるにん餃子(3.5ドル)を頂きました。熱々の鉄板に載った、ぱりぱり羽根つきの餃子は、小ぶりで食べやすく、ペロッと一皿10個食べてしましまいました。調子に乗って、鶏ガラスープ餃子(3.5ドル)も頼んでしまいました。また、やみつき万歳漬物(2ドル)も昆布たっぷりの浅漬けでビールのあてにぴったりです。この他、あんかけチャーハンやチャンポン、ホルモン炒めや砂肝炒めもあります。プノンペンの男性陣に人気が出ているようです。お試しください。

万歳餃子
https://web.facebook.com/Banzaigyoza/

まるにん餃子。鉄板で熱々です。


鶏ガラスープ餃子。いい味出してます。



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王室始耕祭2019

2019年05月25日 | 社会・風土
 5月22日に「王室始耕祭(Royal Plowing Ceremony)」の式典が行われました。今年は、タケオ州で開催されました。例年通り、シハモニ国王もご臨席されました。
 式典では、王室の2頭の聖牛が広場を耕す儀式をします。この後、7種類の食べ物(コメ、トウモロコシ、豆、ゴマ、草、水、酒)を銀器に並べたところに、聖牛を連れて行き、何を食べるかでその年の農業の吉凶を占います。今年は、コメ(85%)、トウモロコシ(90%)、豆(85%)をそれぞれ食べたため、これらの作物のちょっと良い収穫が期待されるとのご託宣です(なお、草は「牛疫」、酒を飲んだときは「戦乱」、水は「洪水」の凶兆と言われているそうです)。今年も、この明るいニュースで農家の方々に元気を与えることが期待されます。
(写真は、プノンペンポスト紙より)


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国際通貨研究所 金融セクターのリスク

2019年05月24日 | 経済
 5月15日、国際通貨研究所は「カンボジア経済~金融セクターのリスク~」と題するレポートを発表しました。著者は、竹山淑乃研究員です。
 第1章の「経済概観」では、「カンボジアは、縫製業を中心とする製造業や観光業を含むサービス業の好調により、2010 年から前年比+7%前後の高い経済成長を続けてきた。今後も、観光客の増加や内需の拡大に伴い、引き続き高い経済成長が見込まれる。」としています。
 第2章の「金融セクターの現状とリスク」では、「カンボジアは、自己資本比率や不良債権比率など主な経営指標をみると、タイと比べても現時点では銀行の金融健全性は遜色ない。2015 年頃から銀行の国内民間向け貸出残高の拡大のペースは緩やかになりつつある。」としています。リスクとしては、銀行の貸出先の業種に偏りが生じていることをあげています。特に、建設不動産業向けの伸びが拡大していることに懸念を示し、「都市部の建設ラッシュにより、住居や商業施設の不動産価格が急激に上昇しており、貸出資金の回収リスクが高まるおそれがある。」と指摘しています。
 最後に「今後の展望」として、「急激な脱ドル化はカンボジアの経済を混乱させるおそれもあることから、まずは外国資本の新産業を誘致し、輸出の拡大を通じて外貨準備を積み上げることが期待される。また、与信拡大の主な原因である不動産セクターやMFIの規制や監督管理体制を厳格化し、マクロプルーデンシャル政策の強化に力を注ぐべきである。」としています。

国際通貨研究所のサイト
https://www.iima.or.jp/docs/newsletter/2019/nl2019.8.pdf


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みずほ銀行 物流改革に見るカンボジアの投資環境改善動向

2019年05月23日 | 経済
 5月13日、みずほ銀行国際戦略情報部は、「物流改革に見るカンボジアの投資環境改善動向」と題するレポートを発表しました。
 レポートでは、「カンボジアでは、長年課題とされてきた物流インフラ改善などの投資環境整備が急速に進んでいる。フン・セン首相のリーダーシップの下、カムコントロールの廃止や輸出入検査費用の削減などが即座に実行に移されたことで、カンボジアの投資環境改善は潮目を迎えつつある。陸・海・空の物流インフラの基盤は諸外国からの支援により整備されてきたが、近年は老朽化や利用者・貨物量の増加によって改修・拡張・新規整備の必要性が高まり、渋滞の緩和やリードタイムの縮減、物流コストの低下につながるような投資の動きが相次いでいる。各物流インフラの改善は相互に連携・作用しあって相乗効果を生むことが期待される。」としています。
 その背景として、「輸出先の6割を占める EU・欧米から、民主主義の後退や人権問題への対処が不十分だと指摘を受け、EUは免税輸出を可能にしている特恵関税の廃止をちらつかせている。カンボジア政府は特定の産業や国に偏った経済構造を変革させ、産業の多様化や輸出先・投資国の分散を図るため、投資環境の整備を進めているものと考えられる。」と分析しています。
 最後に、「メコンエリアの要衝に位置するという揺るぎない地理的優位性は、同エリア内でのモノの流れの活性化とカンボジアの各種ビジネス環境の改善によってその重要性がますます際立ってくることが予想されるため、投資環境の改善状況を注視しながら、他国に先駆けて日本企業がより幅広くビジネス展開していくことに期待したい。」と前向きにまとめています。
 カンボジアの最近の状況を知るのに大変良くまとまったレポートです。ぜひご一読ください。

みずほ銀行のサイト
https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/world/info/country_focus/pdf/19_6_mcf.pdf


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マイクロファイナンスのLOLC 社債上場

2019年05月22日 | 経済
 5月10日、マイクロファイナンス機関のLOLCは、社債をカンボジア証券取引所に上場しました。社債は、カンボジアの通貨であるリエル建てで発行され、発行総額は800億リエル(約2000万ドル、約22億円)です。2種類の債券を発行しています。クーポンレート固定型は、額面10万リエル(約25ドル、約2700円)、期間3年、金利9%/年です。もう一つは外国為替指数連動変動型で、額面10万リエル、期間3年、金利8%/年で、リエルの為替レート変動リスクをヘッジしたい顧客向けとなっています。
 上場前の公募で人気が高く、完売となっていました。主な購入者は、機関投資家で、外資金融機関が多かったとしています。機関投資家が購入したため、カンボジア証券取引所に上場したものの、活発な取引は期待できない状況です。
 カンボジアでの社債発行・上場は、昨年のハッタ・カセコー(HKL)に続き2社目となります。社債発行は、株式の上場よりも手続等が簡単であるため、資金調達手段としての役割が今後拡大していくことが期待されます。また、リエル建てでの運用先に困っている金融機関から見ると、重要な運用手段の一つとなっていくものと見られます。

カンボジア証券取引所のサイト(英文です)
http://www.csx.com.kh/news/notice/viewPost.do?MNCD=8020&postId=423#.XN0aKvZuI2w

LOLCのサイト(英文です)
https://www.lolc.com.kh/eng/fx_indexed.aspx

ブログ「カンボジア経済」2019年3月5日「マイクロファイナンスのLOLC 社債発行へ」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/0855121b0067f22d261da4e6dc9f6844


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カンボジア携帯会社 今年中にも5G試験的運用へ

2019年05月21日 | 経済
 5月8日、カンボジア電気通信監督機構(TRC)は、カンボジアの大手携帯会社であるスマート、セルカード、メットフォンの3社が、2019年内にも5Gの試験的運用を開始する見込みであると公表しました。マレーシア系のスマート社は、既にTRCに対して5Gの試験的ネットワークの申請を提出済であるとしています。他の2社も年内の試験運用開始を目指す意図を表明しているとのことです。試験運用の期間は、6カ月程度となる見込みです。
 試験的とは言え5Gが運用されることになれば、カンボジアはASEAN諸国の中でも最も早く5Gを導入する国となります。途上国では、先進国が一歩一歩進めてきた技術革新を一気に追いつく「技術ジャンプ(蛙飛び)」という現象がみられることがありますが、カンボジアの通信セクターはまさにその好例と言えます。
 カンボジア政府は、4月末の中国での一帯一路会議の際に、ファーウェイと5G技術開発に関する覚書を結んでいます。中国のファーウェイについては、中国のスパイ行為やサイバー攻撃に関与しているとの疑いが強まり、米国政府はファーウェイ製の機器の排除を決め、ファーウエィ向けのハイテク部品の輸出禁止やファーウエィ製品の輸入禁止を打ち出しています。こうした中で、カンボジアがいち早くファーウェイの採用に前向きの姿勢を示したことは注目され、今後も引き続き慎重に状況を注視していく必要があるものと見られます。


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2019年05月20日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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国際的アパレル業界 フン・セン首相に書簡

2019年05月20日 | 経済
 5月2日、国際的なアパレル有力企業21社が連名で、フン・セン首相に書簡を送り、労働者の権利等に関する欧米の懸念に応えることを求めました。参加したのは、アディダス、NIKE、GAP、リーバイ・ストラウス等、世界的に有名なアパレル企業です。
 書簡では、カンボジアがこれまで国際労働機関(ILO)のベターファクトリープログラム(BFC)等を通じて実施してきた労働問題に関する努力を評価する一方で、カンボジアの現在の労働者の権利や人権の状況が、特恵関税制度のリスクになっていることに懸念を表明しています。また、同様の書簡を2018年3月や11月にも送付し、カンボジアと共に改革を進めていくことを提案しましたが、何の回答も得られていないとしています。
 昨年の総選挙に関連して、最大野党の救国党を解党したり、党首を拘束したりしたフン・セン首相の強権的手法に対し、EUは特恵関税制度EBAの停止を検討する手続きに入っています。また、米国でも上院議員らがカンボジアに対する特恵関税を見直すことを求めています。こうした中、中国を後ろ盾にしたフン・セン政権は、野党党首の釈放等の懐柔策をとる一方で、対外的には強硬姿勢を維持しています。輸出の7割を占める縫製品を製造したり、その製品を輸入している企業では、特恵関税停止の懸念が高まっており、今回の書簡もそうした企業の不安を表しているものと見られます。特恵関税制度が停止された場合、カンボジアは大きなダメージを受けるものと見られるため、カンボジア政府と欧米との交渉の今後が注目されます。

21社連名の書簡(英文です)
http://www.fairlabor.org/sites/default/files/cambodia_brand_ltr_190502_-_final.pdf

ブログ「カンボジア経済」2018年3月28日「ファストファッションブランド カンボジアの現状に懸念を表明」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/473447c31e5fb2503761966dec541248


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リッチなブレックファースト TWG Tea Salon & Boutique ヴァタナックタワー店

2019年05月19日 | 生活環境
 プノンペン北部、プノンペンで最も高いビルであるヴァタナックタワー2階にある「TWG Tea Salon & Boutique ヴァタナックタワー店」です。TWGは、紅茶をメインとするシンガポール発祥のお店・レストランですが、創業は2008年とまだ新しい企業です。紅茶で有名なトワイニングと間違えられることもあるようです。ヴァタナックタワー店は、以前は1階ロビーのオープンスペースにあったのですが、最近、ローズウッドホテル側の2階に移転しています。窓からは、公園やプノンペン駅も見えていい感じです。店内は落ち着いた高級感のある造りです。メニューはもちろん紅茶がメインで、非常に多くの種類があります。スイーツやフードも揃っています。今回は、朝食ということで、3種類の中から「Gourmand」を頼みました。お好みで選べる中から、フレッシュオレンジジュース、エッグ・ベネディクトを選びました。紅茶は、ダージリンのセカンドフラッシュです。食後に、スイーツも付いています。食事も紅茶も美味しくて素敵でした。お値段は、22.8ドル(約2500円)と、プノンペンでは破格ですが、時には贅沢も良いものです。朝は、お店も空いていて、ゆったりできました。なお、ビジネスランチは、14.9ドルのセットメニューもあります。お勧めです。お試しください。

TWG Tea Salon & Boutique
https://web.facebook.com/TWG-Tea-Salon-Boutique-at-Vattanac-Capital-1524620757791643/

エッグ・ベネディクト。卵の下は、一つはハム、もう一つはスモークサーモンとなっています。


食後のスイーツ。金箔が載っていたりします。


店内は、落ち着いた雰囲気ですが、窓が大きくて明るい感じがします。壁には、色々な種類の紅茶がずらり。



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