カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

ASEANサミット プノンペンで開催 米中冷戦の狭間で

2022年11月30日 | 経済
 11月11日~13日、プノンペンでASEAN 首脳会議(サミット)が開催されました。プノンペンは厳戒態勢となりました。他方、プノンペン市内は様々な飾りつけが行われ、夜はライトアップされていました。
 議長国カンボジアのフン・セン首相は閉幕式後の記者会見で「実質的な成果があった」と述べています。フン・セン首相は、閉幕後の記者会見で「広範で重要なテーマについて建設的な議論ができた」と述べ、安全保障や気候変動など100の分野で合意に至ったとしています。
 クーデターで国軍が全権を掌握したミャンマー情勢を巡っては、参加国間で意見の隔たりも目立った模様です。ミャンマー問題について、フン・セン首相は、ミャンマーのASEAN関連会議への復帰は「国軍の対応次第だ」と述べました。ASEAN側がミャンマー国軍に求めている暴力停止などについて、具体的な履行期限の設定で合意できませんでした。会議終了後に発表された文書では、昨年4月に合意した暴力停止や、当事者間の対話の開始などの5項目について「ほぼ進展がない」と明記されており、その履行計画の策定は外相による協議に委ねられた形です。
 米中の対立激化については、フン・セン首相は、ASEANはどちらの側に付くという選択をするつもりはなく、また両国からもその必要はないと言われていると明かしました。しかし、台湾情勢や東シナ海・南シナ海での中国の動きについては、多くの国が懸念を示しました。米国は、トランプ政権時代から、バイデン政権で政策を転換しアジア重視を打ち出しており、今回の一連の会議では、日本等の同盟国と共に存在感を示したものと見られます。
 今回の首脳会議で、東ティモールのASEAN加盟を認めることで基本合意しました。実現すれば1999年のカンボジア以来の新規加盟国になり、ASEANは11カ国となります。ASEANは7月に代表団を東ティモールに派遣し、加盟に向けた準備状況を調査していました。首脳会議後に公表した東ティモールに関する声明では「11番目の加盟国になることを原則として認める」と明記しました。加盟時期は明示されなかったものの、2024年以降となると見られます。


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カンボジアとの下水道分野における第5回日カ政府間会議及び技術セミナー

2022年11月29日 | 経済
 10 月25 日、日本の国土交通省は、カンボジア公共事業運輸省と締結した覚書に基づいて、「下水道分野における技術協力に関する第5 回日カ政府間会議」及び「日カ技術セミナー」をプノンペンにおいて開催したと発表しました。
 政府間会議には、カンボジア側は公共事業運輸省のトイ・チャンコサル長官他約30名、日本側は国土交通省や日本下水道事業団等から約15名が参加しました。会議では、国土交通省から、プノンペン都での水処理技術の導入や公共事業運輸省への長期専門家の派遣など、これまでの政府間会議の成果について説明しました。公共事業運輸省トイ・チャンコサル長官は、下水道事業における人材育成及び組織の強化は、専門性、決断力、財源などが必要であり、本会議で議論できたことにより、今後カンボジアの発展に大きく貢献すると述べました。また、日本側は、下水道事業における国の役割、地方自治体における人材育成と制度体系、JS の組織強化のための支援制度、JICA における人材育成の研修スキーム及びプロジェクトの事例紹介について発表を行いました。カンボジア側からは、中央政府と地方政府それぞれから、カンボジアの下水道の現状と人材育成や組織の強化を中心とする課題についての発表を行いました。
 日カ技術セミナーでは、産学官連携による下水道事業の強化をテーマとして、国土交通省が作成中であるカンボジア版推進工法基準案について、下水道グローバルセンター(GCUS)東南アジア委員会から発表を行いました。また、今年度カンボジアで行っている下水道技術海外実証事業と、スバイリエンとシェムリアップのプレF/Sの発表等を行いました。
 日本とカンボジアの関係者によるこうした地道な協力は、日本とカンボジアを繋ぐ重要な役割もあり、今後も継続的に実施されることが期待されます。
(写真は、日本が支援しているカンボジア初の下水処理場起工式)

国土交通省の発表
https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000507.html


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2022年11月28日 | 一般
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アジア開発銀行支援の太陽光発電所 稼働

2022年11月28日 | 経済
 11月11日、アジア開発銀行(ADB)が支援した太陽光発電所であるナショナルソーラーパーク(100MW)の第1フェーズ60MWが稼働し、全国送電網に接続されました。稼働式典には、アジア開発銀行の浅川雅嗣総裁も参加しました。
 今回稼働した事業は、100MWのナショナルソーラーパーク事業の一部の60MW部分です。事業は官民パートナーシップ(PPP)で実施され、カンボジア電力公社(EDC)が土地と送電を負担、民間事業者が発電部分を建設することとなっています。アジア開発銀行は、契約アドバイザーの役割を担います。この事業には、民間事業者26社が応札し、Prime Road Alternative Company Limitedが、最低価格3.877セント/キロワット時で落札しました。また、第2フェーズ(40MW)については、Trina Solar Co. Ltd.が2.6セント/キロワット時で落札しています。
 太陽光発電で4セント/キロワット時を割る価格となっているのは、大変素晴らしいことです。カンボジアでは、電力料金が高いことが課題となっています。中国による水力発電所は発電端価格で9セントを上回ると言われています。また、ローワーセサン第2水力発電所でも6.95セントでした。この中で、2.6セントや3.877セントは大変魅力的な価格ということができます。カンボジアでは、季節調整能力が十分でない水力発電所に電力供給の半分近くを頼っていることもあり、乾季に出力が安定する太陽光発電のシェア拡大が必要としています。この状況で、太陽光発電が低コストとなってきたことは、電力の安定供給と価格引き下げの双方に大きな効果があるものと期待されます。
(写真は、AKPより)

アジア開発銀行の発表(英文です)
https://www.adb.org/news/adb-supported-national-solar-park-cambodia-connects-grid


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素晴らしいスペイン料理 El Tapas

2022年11月27日 | 経済
 プノンペン東部、リバーサイドにできたホテルKVL内のスパニッシュレストラン「El Tapas」です。内装は、赤を基調にした明るい感じです。メニューは、イベリコ豚等のスペイン料理ですが、プレゼン、味ともに出色の素晴らしさでした。今回は、アンチョビのマリネ、パドロンペッパー、イベリコハム、タコの柔らか煮、シーフードパエリア等をお願いしました。いずれも、プレゼンも素敵ですし、何だかとても美味しかったです。特に、パドロンペッパーは、泡立てたソースも合っていて、お替りしてしまったほどです。お客さんは、地元の方が多いようでした。お値段は、プノンペンとしては中堅で、リーズナブルな価格設定です。ここはお勧めです。ぜひお試しください。

El Tapas
https://www.hotelkvl.com/dining/el-tapas

イベリコハム。付け合わせのパンも美味しいです。


アンチョビのマリネ。ちょこんと乗ったイクラもいい感じのプレゼンです。


今回の一番人気だったパドロンペッパー。なんだかとても美味しかったです。


シーフードパエリア(小)。ボリュームもちょうどよく、味付けも良かったです。



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素晴らしい景色のルーフトップバー UP by KVL

2022年11月26日 | 生活環境
 プノンペン東部、リバーサイドにできたホテルKVLのルーフトップバー「UP by KVL」です。おしゃれな雰囲気のバーで、トンレサップ川の素晴らしい景色が楽しめます。真っ暗になる前の夕暮れ時の方が景色を楽しめると思います。メニューは、アルコール類は各種揃っています。バタナックグループの経営なので、ビールはバタナックビールが楽しめます。フードは、おつまみ中心です。ここで一杯やってから夕食に出かけるというのも良いかもしれません。お客さんは、宿泊客や地元の富裕層が多いようでした。お勧めです。ぜひお試しください。

UP by KVL
https://www.hotelkvl.com/dining/up-by-kvl

バーから北側を眺めるとこんな感じです。



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ムーディーズ カンボジアの格付けB2を維持 見通しは引き下げ

2022年11月25日 | 経済
 11月15日、国際的格付機関のムーディーズは、カンボジアのソブリン発行者格付けを今回も「B2」で変わらずと発表しました。しかし、今後の見通しにつては、これまでの「安定的」から「ネガティブ」に引き下げました。見通し引下げの理由として、これまで外国直接投資、観光、譲許的借款等で埋め合わされてきた経常収支の赤字がリスクとなりつつあると指摘しています。各国での金融引き締め等による外国直接投資の伸び悩み、観光の回復の遅れ、各国の景気停滞による輸出の伸び悩み等が懸念されるとしています。
 ムーディーズでは、GDP成長率予測を、2022年4.5%、2023年5.5%としています。主要取出先である欧米の景気減速懸念から、すぐには新型コロナ以前の7%といった高度成長に回復することは難しいものの、かなりの成長を見せると予測しています。
 経常収支の赤字が完全には埋め合わせられなくなるため、ムーディーズでは、カンボジアの外貨準備が少しずつ減少していくと予想しています。2021年末の170億ドル(輸入の6.2か月分)から、今年7月には161億ドル、今年末には150億ドル(4.8か月分)、2023年末には130億ドル(3.8か月分)となると見ています。
 対外債務については、ほとんどが償還期間が長い譲許的借款であり、債務支払い負担は、政府歳入の2%程度と、非常に低いレベルにあり、問題ないとしています。しかし、今年初めて発行した国債については、金利上昇局面であったこともあり、予想通りとはなっていないと指摘しています。
 なお、リスクとしては、経常収支赤字の拡大、外国直接投資の減少、外貨準備の減少等をあげています。
 なお、ムーディーズの格付けでは、AaaからBaaまでの10段階は「投資適格」、Ba以下は「投機的」と分類されています。カンボジアの「B2」は、「投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付け」と定義される「B」のうち中位にあることを示しています。
(写真は、発展が続くプノンペン市内)


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カンボジア 2022年9月の物価上昇率

2022年11月24日 | 経済
 国家統計庁から発表された2022年9月の物価上昇率(対前年同月比)は、4.4%と少し落ち着いてきました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移してきました。2017年初頭に4%台まで上昇しましたが、2017年5月以降は概ね3%未満で安定していました。2021年9月以降は久しぶりの大幅上昇となっています(2017年1月4.4%、2月4.0%、3月4.2%、4月3.2%、5月2.5%、6月2.3%、7月2.3%、8月2.6%、9月2.7%、10月2.1%、11月2.3%、12月2.2%、2018年1月2.0%、2月2.3%、3月2.3%、4月2.4%、5月2.9%、6月2.8%、7月2.3%、8月1.9%、9月2.6%、10月3.1%、11月2.5%、12月1.6%、2019年1月1.6%、2月2.4%、3月2.3%、4月2.6%、5月2.3%、6月1.6%、7月2.2%、8月3.1%、9月1.7%、10月1.3%、11月1.8%、12月3.1%、2020年1月3.6%、2月2.7%、3月2.8%、4月1.9%、5月2.4%、6月3.2%、7月3.1%、8月2.0%、9月2.9%、10月3.7%、11月3.7%、12月2.9%、2021年1月2.6%、2月1.7%、3月2.1%、4月2.7%、5月3.0%、6月2.7%、7月3.3%、8月3.4%、9月5.9%、10月6.8%、11月7.9%、12月6.7%、2022年1月4.1%、2月6.3%、3月7.2%、4月7.3%、5月7.2%、6月7.8%、7月5.4%、8月4.9%)。なお、8月と比べると9月は0.5%の下落でした。
 ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。8月の4700リエル/リットルから、9月は4350リエル/リットルに下落しました。ディーゼルも、8月の5100リエル/リットルから、9月は4850リエル/リットルに下落しました。国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇し3月初めに130ドル台にまで上昇した後、最近は80ドル前後まで低下してきています。カンボジアはガソリン類を全量輸入に頼っているため、カンボジアのガソリン価格も国際価格に連動しており、一旦急速に上昇しましたが、原油価格の下落を受けて落ち着いてきました。しかし、資源に加え、食料品の国際価格も大きく上昇しており、カンボジアの物価全体への波及は引き続き懸念材料となっています。
 国際機関も世界的な資源・食料価格の上昇を懸念材料としています。2022年のカンボジアの物価上昇率について、アジア開発銀行は5.0%、世界銀行は6.0%、IMFは5.2%、AMROは5.9%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。9月16日撮影)  



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第2の高速道路 中国企業と枠組協定調印

2022年11月23日 | 経済
 11月10日、カンボジア公共事業・運輸省は、プノンペンとベトナム国境のスバイリエン州バベットを結ぶ高速道路の建設に関して、中国政府系の中国路橋工程(CRBC)と枠組協定に調印しました。この高速道路は、プノンペンとベトナム国境のバベットを結ぶ片側2車線138キロメートルの高速道路の計画です。バベットからベトナムのホーチミン市まではベトナム側が高速道路を建設する計画であり、プノンペンとホーチミンを繋ぐ大動脈となることが期待されます。総工費は16億3800万ドル(約2300億円)の見込みで、2023年に建設を開始し、2027年の開通を目指すとしています。
 初の高速道路(プノンペン~シアヌークビル)については、中国路橋工程(CRBC)の現地法人のカンボジア・プノンペン・シアヌークビル・エクスプレスウエー(柬埔寨金港高速公路)が、BOT(建設・運営・譲渡)方式で受託しています。第2の高速道路もBOT方式で受託し、カンボジア政府は債務を負わない形となっているものと見られます。
 プノンペンとベトナム国境を結ぶ、カンボジア第2の高速道路のフィージビリティ調査は、当初日本の国際協力機構(JICA)の支援により実施されました。インドネシアの高速鉄道と同様に、残念ながら、中国に掠め取られてしまった形です。
 カンボジアにとって、バンコク~プノンペン~ホーチミンを結ぶ南部経済回廊の開発は、最も重要な課題の一つです。プノンペンとホーチミンを結ぶ高速道路が完成すれば、プノンペン周辺で生産される部品・製品の、ホーチミン周辺に集積する日本企業への輸出、ホーチミン周辺の港湾経由での日本や米国への輸出等が更に促進されるものと期待されます。
(写真は、クメールタイムズ紙より)



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米国カンボジア首脳会談 リアム基地問題を提起

2022年11月22日 | 経済
 11月12日、ASEAN 関連首脳会議のためにカンボジアを訪問したバイデン米国大統領は、フン・セン首相と首脳会談を行いました。会談で両首脳は、ワシントンで開催された米国ASEAN特別サミットの成功や、米国ASEANの包括的戦略パートナーシップの確立等を歓迎するとしています。また、ミャンマー問題やロシアのウクライナ侵攻についても協議されました。
 首脳会談で、バイデン大統領は、カンボジア南部のリアム海軍基地問題を取り上げました。米国等は、カンボジアと中国がリアム海軍基地の利用に関して秘密合意を行っていると批判しており、中国軍の拠点拡大の兆候として警戒しています。リアム海軍基地は、シアヌークビル空港の南の海岸にある小規模な基地で、現在は、桟橋が1本あるだけです。また、周辺海域は、水深が浅く、大型船舶の入港は現状では困難と見られます。直ちに中国軍の軍事拠点となるのは難しいものの、タイ湾の湾口を押さえる重要な戦略拠点となりうる場所にあり、万が一にもこの基地が中国の手に落ち、中距離ミサイル等を配備された場合、タイや周辺諸国との海上サプライチェーンの安全保障に重大な脅威となりかねません。また、3300メートル級の滑走路を有する空港が近いこともあり、航空輸送で展開可能な電子戦部隊の進出等も危惧されます。
 米国としては、絶対に譲れない一線(レッドライン)を明確にカンボジア側に伝える意図があるものと見られます。また、米国が何度も執拗にこの問題を取り上げているのには、それなりの理由があるものと推測されます。本件の取扱いはカンボジアにとって非常に重要なものとなりかねません。米中対立激化の中で綱渡り外交を続ける小国カンボジアにとって、慎重な対応が必要な状況と見られます。

米国ホワイトハウスの発表(英文です)
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/statements-releases/2022/11/12/readout-of-president-joe-bidens-meeting-with-prime-minister-hun-sen-of-cambodia/


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2022年11月21日 | 一般
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第25回日ASEAN首脳会議

2022年11月21日 | 経済
 11月12日、カンボジア・プノンペンにて第25回日ASEAN首脳会議(議長:フン・セン首相)が開催され、岸田文雄内閣総理大臣が出席しました。
 会議ではまず、岸田首相から、日ASEAN友好協力50周年となる来年の12月を目途に東京で特別首脳会議を開催したいと述べ、議長であるフン・セン首相他、各国首脳も同意して、2023年に通常の日ASEAN首脳会議に加えて特別首脳会議を開催することとなりました。
 日ASEAN協力については、新型コロナからの経済回復、インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)等について協議されました。岸田首相は、海上交通安全等の海洋協力、質の高いインフラ投資等の連結性支援、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジを始めとした保健・気候変動対策・防災、サプライチェーン強靱化・デジタル技術・食料安全保障の強化といった幅広い経済分野での協力を強化していくと述べました。
 地域・国際情勢に関しては、ミャンマー、ロシアによるウクライナ侵略、東シナ海・南シナ海等、北朝鮮等について協議されました。
(写真は、AKPより)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/rp/page1_001395.html


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韓国風町中華 Paik’s Noodle

2022年11月20日 | 生活環境
 プノンペン中心部バンケンコンに開店した韓国風町中華の「Paik’s Noodle」です。英文表記は、Paik’s Noodleですが、韓国語表記は漢字にすると「香港飯店0410」です。日本の中華料理も日本風にローカライズされたものも多いそうですが、韓国でも中華料理が韓国風にアレンジされています。こちらのお店は、韓国で展開しているチェーン店とのことで、日本にも進出しているようです。韓国で有名な料理研究家・タレントの白種元(ペク・ジョンウォン)さんが手がけています。店内は、白を基調に赤がアクセントとなった明るい造りです。メニューは、韓国の激辛の「チャンポン」と、黒いみそだれをかけるジャージャー麺(韓国語では「ジャジャンミョン」)がメインです。今回は、チャンポン(7ドル)と海鮮餃子(5.5ドル)をお願いしました(写真上)。韓国内でもそうですが、なぜか箸休めにたくわんが付いてくるのは、昔の日本の影響なのでしょうか。韓国チャンポンは、長崎のチャンポンと具は同じ感じですが、スープが真っ赤で激辛です。30年前のソウル駐在時にもよく食べていて、このスープを全部一気飲みできればソウル駐在も一人前などと言われたものです。ジャージャー麺はみそだれの色が黒いので、4月14日の「ブラックデー」に食べることになっています。2月14日のヴァレンタインデーにも3月14日のホワイトデーにも、何もいいことがなかった若い人たちが、ブラックデーにジャージャー麺を食べるということになっているようです。お値段は、円安ということもありますが、チャンポンが1000円超えですので、ちょっとお高く感じます。お客様は、韓国の方に加えて、地元の方も多いようでした。チャンポンは、本当に激辛ですので、くれぐれもご留意ください。辛いのがお好きな方は、ぜひお試しください。

Paik’s Noodle
https://web.facebook.com/profile.php?id=100064027621124

韓国版の料理の鉄人の白種元(ペク・ジョンウォン)さん


外観も目立ってます。



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高級アイスクリームカフェ ハーゲンダッツ

2022年11月19日 | 生活環境
 プノンペン北部、エクスチェンジスクエア新館に高級アイスクリームのハーゲンダッツがカフェを開店しました。内装は明るいポップな感じで、可愛いテラス席もあります。メニューは、アイスクリームを中心に、ドリンク類もあります。ショーケースには、インスタ映えしそうなアイスクリームケーキも並んでいます。今回は、レッドベリー・アイスティー(8ドル:約1130円)をお願いしました。シャーベットは濃厚ですが、アイスティーは甘くないので、良いバランス感でした。アイスティーにもイチゴがたくさん入っています。アイスは、1スクープ6ドル(約850円)、2スクープ9ドル(1280円)というお値段で、プノンペンでは最高級の価格設定です。なお、7種類で22ドルというメニューもあり、何人かで行くときは良いかもしれません。水祭りの連休の時に伺ったので、比較的すいていましたが、今後は女性の方々に人気が出そうです。ここはお勧めです。ぜひお試しください。

ハーゲンダッツ
https://www.facebook.com/HaagenDazsKH/

店内はポップな感じです。


レッドベリー・アイスティー(8ドル:約1130円)。さすがです。


アイスクリームケーキのショーウインドウ。暑いカンボジアにはぴったりかも。お値段は、58ドル(8230円)~68ドル(9660円)です。



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豊田通商 カンボジアで車両組立事業会社を設立

2022年11月18日 | 経済
 11月14日、豊田通商株式会社は、カンボジアにおいて、車両組立事業会社Toyota Tsusho Manufacturing (Cambodia) Co., Ltd.(豊田通商マニュファクチャリング(カンボジア):TTMC)を設立したと発表しました。資本金は2100万ドルで、出資比率は、豊田通商90%、クンヌングループ10%とのことです。本事業の投資額は、約3680万米ドル(約51億5000万円)となります。プノンペン経済特区内に建設予定のTTMCの新工場では、トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」およびトヨタのSUV「フォーチュナー」を現地組立する計画です。
 本事業は、2022年11月12日の日本・カンボジア首脳会談時に、カンボジア政府と豊田通商が締結した「自動車産業の発展に向けた協業に関するMOU」に基づく取り組みです。締結式では、フン・セン首相と岸田文雄内閣総理大臣のご列席の下、カンボジアのオウン・ポン・モニロット副首相兼経済財政大臣と豊田通商の今井斗志光副社長が署名しました。
 カンボジアでは、完成車輸入時の税金(特別税等)が高いため、国内販売向けに部品を輸入して組み立てるノックダウン生産を行う工場ができ始めています。RMA社は、今年6月に、プルサット州でフォードブランドの自動車を組み立てる工場を稼働させています。同工場の投資規模は2100万ドル(約30億円)で、年産9000台を計画しています。
 カンボジアの周辺国であるタイやベトナムには、トヨタ車の部品を製造する多くの企業が進出しています。その一部は、カンボジアでも部品を製造しており、こうした部品を南部経済回廊を通じて輸送し、組み立てる方式は、完成車輸入時の税金を避けるとともに、製造コストの安い部品を選んで組み合わせることで、完成車のコスト引き下げに有効であるものと見られます。いかなる形であれ、カンボジアで「トヨタ」車が製造されるということは画期的なことであり、今後の発展が大いに期待されます。
(写真は、豊田通商の発表より。生産予定のフォーチュナー)

豊田通商の発表
https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/221114_006128.html


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