カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

丸三金属がカンボジア進出 今秋から自動車樹脂部品生産

2013年01月31日 | 経済
 自動車部品製造の丸三金属は、カンボジアに新工場を建設すると発表しました。同社は、自動車部品等金属加工、プラスチック成形を手がけている会社です。工場はプノンペン経済特区に建設する予定で、2013年9月の稼働を目指します。カンボジアでは、日本国内向けにインパネ部品とホイール部のエンブレム等を順次生産予定していく予定としています。中国からの撤退以来約7年ぶりに海外に再進出し、将来的に東南アジア全体で事業展開するための足がかりを築きたいとしています。
 労働集約的な自動車部品製造としては、ミネベア、住友電装、矢崎総業等が次々とカンボジアに進出していますが、丸三金属のようなプラスチック加工をともなう工場が、カンボジアへ進出を決めたことは、カンボジアの産業構造にとっても重要な転換点と言えましょう。今後の発展が大いに期待されます。


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上場予定企業 見学会

2013年01月30日 | 経済
 これまでプノンペン上水道公社1社だけが上場していたカンボジア証券取引所に、今年2社の縫製企業が上場する予定で準備を進めています。正式な説明会(ロードショー)は、まだ日程が決まっていませんが、1月22日と23日に、IPO主幹事のプノンペン証券の主催で工場見学会が開催されました。カンボジア証券取引委員会(SECC)の正式承認がまだ得られていないため、財務等の詳細なデータは開示できませんが、工場の概要等が紹介され、工場内を見学しました。
 今回の見学では、Grand Twin社(QMIブランド)とTY Fashionの工場を訪問することができました。両社とも5000名以上のワーカーが働く巨大縫製工場で、海外の有名ブランドの製品を大量に製造し、全量輸出しています。
 カンボジアの株式市場にとっても、上場銘柄数の増大はぜひとも必要とされており、これらの民間企業が早期にIPO手続きに入ることが期待されています。


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プノンペン新港が開港

2013年01月29日 | 経済
 1月21日に、プノンペン新港の開港式典がフン・セン首相も参加されて開催されました。新港は、プノンペンから国道1号線を約30キロ東南に行ったところにあり、中国の支援(約2800万ドル:約25億円)により建設が進められていました。なお、まだコンテナ用のガントリークレーン等の設備は整っておらず、今後整備される計画です。
 日本の支援により90年代に整備されたプノンペン旧港はプノンペン市内の日本橋のたもとにあり、取扱量の増加に伴い手狭となっていました。旧港での取扱量は、2009年の45,312TEUから2012年には95,333TEUに倍増しています。新港の年間取扱可能量は、第一期で12万TEU、第二期が完成すると30万TEUまで拡大される予定です。
 プノンペン港からメコン河を経て、ベトナムのカイメップ港で大型コンテナ船に積み替えて、日本や北米に運搬するルートは、活況を示しており、今後の取扱量増大が期待されます。
 

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デンソー カンボジアに進出 二輪車用部品を生産

2013年01月28日 | 経済
 自動車部品製造の大手企業デンソーは、1月23日、カンボジアに進出し、7月から二輪車用部品を生産すると発表しました。投資額は約3500万円です。ASEAN地域で自動車や二輪車の生産が拡大しているのを受け、部品供給体制を強化するとしています。
 4月に現地で生産子会社のデンソー・カンボジアを設立します。プノンペン経済特別区で工場を借り、二輪車用発電機のセンサー部品(マグネトー)を生産する予定です。製品はタイにあるデンソーの生産拠点に輸出します。生産品目は順次増やす予定で、2014年には約100人を雇用する計画です。
 デンソーでは、カンボジアは周辺国に比べインフラ整備が進んでいるほか、デンソーがアジアの中核拠点に位置付けるタイと交通アクセスが良い点に着目したとしています。
 低い労賃と、タイ・ベトナムに挟まれた好立地を売り物にするカンボジアは、この種の労働集約型部品産業の進出に最も適した候補地となっています。これまで縫製等の軽工業に偏っていた経済構造が、日系の部品製造メーカーの投資によって、多様化していくことは、カンボジア経済全体にとっても大変望ましいものです。

デンソーの新聞発表
http://www.denso.co.jp/ja/news/newsreleases/2013/130123-01.html

 
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皇太子さま 学習院女子大で「アンコールワットと日本とのつながり」講義

2013年01月27日 | 社会・風土
 皇太子さまは23 日、学習院女子大で「アンコールワットと日本とのつながり」と題し、女子学生約160 人を前に1時間半にわたって特別講義をされました。
 皇太子さまは冒頭「皆さんはどういうときにアジアを意識しますか」と学生に質問されました。文化的な近さなどを挙げながら、昨年、カンボジア等の東南アジア3カ国を訪れた経験を振り返り「深いつながりを目の当たりにしました」と語り掛けられました。
 講義はカンボジアの世界遺産アンコール遺跡に焦点を当て、ご自身で撮影された写真も交えて、遺跡の保存修復に日本人が協力していることも取り上げられました。
 皇太子さまにカンボジアを講義の題材に取り上げていただいて、大変うれしく感じます。

皇太子さまの講義を伝えるニュース(ユーチューブ)
http://www.youtube.com/watch?v=LG_2HqtcbN0


(本日は2件掲載です。もう一つの記事「秋篠宮さま カンボジアへ シアヌーク前国王の葬儀参列」もご覧ください。)

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秋篠宮さま カンボジアへ シアヌーク前国王の葬儀参列

2013年01月27日 | 社会・風土
 昨年10月に死去したカンボジアのシアヌーク前国王の葬儀出席のため、秋篠宮さまが同国を訪問されることが25日の閣議で了解されました。
 宮内庁によると、2月3日にタイ・バンコク経由で首都プノンペン入り。4日にシハモニ国王らを弔問した後葬儀に参列し、5日に帰国する予定です。


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チャリティ・コンサート Catch a Cambodian Star

2013年01月26日 | 社会・風土
 本日1月26日(土)午後6時から、プノンペンのインターコンチネンタルホテルでCatch a Cambodian Starと題してチャリティ・コンサートが開催されます。
 カンボジアの才能ある音楽家に海外留学のチャンスを与えることを目的としたチャリティ・コンサートで、日系企業も数多く後援しています。
 コンサートでは、著名なピアニストのBoris Slutsky氏や、バイオリニストのIgor Yuzefovich氏が、バッハやベートーベンの名曲を演奏する予定です。
 チケットは20ドルです(Dermalogicaスパの45ドル相当のフリークーポン付)。よろしくお願い申し上げます。

Facebook
http://www.facebook.com/events/146769072143073/permalink/151609554992358/#!/events/146769072143073/


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日本精密 カンボジアに進出

2013年01月25日 | 経済
 高級時計バンドを製造する日本精密株式会社がカンボジアに進出すると発表しました。同社は、韓国企業に敵対的M&Aで買収された初めての会社としても有名です。
 カンボジアに進出した理由として「中国でのカントリーリスクとして、人件費の上昇、慢性的労働者不足、ストライキの多発、対日感情の悪化による日系企業への影響があり、中国でのカントリーリスクの軽減を図り、ASEANエリアでの事業の一層の拡大発展を図ることを目的とする。」としています。
 中国での日系企業への理不尽な対応は、チャイナプラスワンの重要な要因と見られています。中国に工場を保有する日系企業にとって、カンボジアは最も適切な進出先候補となりつつあります。

日本精密株式会社のサイト
http://www.nihon-s.co.jp/

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オンリーワン中小企業ミッション カンボジア来訪

2013年01月24日 | 経済
 APEN(アジア高度専門職人材育成ネットワーク)主催のオンリーワン中小企業ミッションが1月13日~16日にプノンペンを訪問しました。世界的にも高度で優秀な技術を持つ日本の中小企業12社から15名が参加しました。このミッションは、産業技術大学院大学が中心となり、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)、JETRO等が後援しています。
 ミッションは、フン・セン首相への表敬訪問、カンボジア開発評議会(CDC)のソク・チェンダ大臣、経済財政省のハン・チュオン・ナロン次官との会議等を行いました。
 高度な技術を持つ日系企業の進出によって、カンボジアへの技術移転を通じて、カンボジアでも高度専門職の人材育成が進むことが期待されます。

東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)のサイト(英文です)
http://www.eria.org/press_releases/FY2013/01/apen-only-one-sme-mission-in-cambodia-was-carried-out.html

産業技術大学院大学のサイト
http://aiit.ac.jp/news/view/216


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アジア開発銀行 カンボジアに2億3000万ドルの支援

2013年01月23日 | 経済
 1月17日にアジア開発銀行とカンボジア政府は、2億3000万ドル(約205億円)の支援について契約書に調印しました。2億3000万ドルのうち、2億1840万ドル(約194億円)は長期・低利の借款、1170万ドル(約11億円)は贈与で提供されます。対象となる事業は以下の通りです。

経済多様化促進事業(2500万ドル:約22億円)
地方分権行政サービス・予算管理事業(3750万ドル:約33億円)
第3次教育セクター開発事業(3000万ドル:約27億円)
大メコン圏(GMS)南部経済回廊都市開発事業(4790万ドル:約43億円)
大メコン圏(GMS)洪水・干ばつリスク管理及び対策事業(4480万ドル:約40億円)
中電圧送電線拡充セクター事業(4500万ドル:約40億円)

アジア開発銀行の新聞発表(英文です)
http://www.adb.org/news/cambodia/cambodia-adb-sign-230-million-agreements-inclusive-growth


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2012年の輸出は堅調な伸び

2013年01月22日 | 経済
 商業省の発表によりますと、2012年のカンボジアからの輸出は、2011年の49億7000万ドル(約4420億円)から10.2%増加して54億8000万ドル(約4880億円)となりました。2012年の伸び率は、2011年の40%から大きく減少したものの、世界経済の減速傾向にもかかわらず、堅調な実績を残しました。輸出の主力の縫製品は、2011年の42億4000万ドル(約3770億円)から8.7%増加して2012年は46億1000万ドル(約4100億円)に達しました。農産物の輸出は、2011年の4億2200万ドル(約380億円)から、4.4%減少して4億300万ドル(約360億円)に留まりました。
 縫製品の輸出の伸び率の鈍化について、カンボジア縫製品製造協会(GMAC)は、欧米の経済減速に加えて、労働争議を要因の一つとしています。


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2012年のシアヌークビル港は好調

2013年01月21日 | 経済
 シアヌークビル港湾公社の発表によりますと、2012年の同港でのコンテナ取扱量は、25万5378TEUで、2011年の23万7937TEUから7.3%の増加となりました。カンボジア経済の順調な成長に伴って、多くの製品の取扱量が増えたためと分析されています。
 主要な輸出品目は、縫製品と農産物でした。農産物では特に精米の輸出増加が目立つとしています。主要な輸入品目は、原材料、自動車、医薬品、消費財等でした。
 シアヌークビル港湾公社は、カンボジア証券取引所への上場手続きを進めていますが、当初予定より遅れており、現時点では確かな日程は明らかにされていません。


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素敵なインテリアのホテル・レストラン The Governor’s House

2013年01月20日 | 生活環境
 プノンペン中心部、バンケンコンにある素敵なインテリアのブティック・ホテル「The Governor’s House」です。コロニアル調の建物に、素晴らしいインテリアデザインで、感動します。ホテルとしては、12部屋しかない小規模なものですが、各部屋は、マリリン・モンローやジャッキー・チェンの名前が付けられ、写真等が飾られています。中央の吹き抜けも目を惹きます。値段は1泊145ドル~265ドルとなっています。
 レストランは、プールサイドにあり、素晴らしい雰囲気です。メニューは多くありませんが、上品な味付けと美しい盛り付けが楽しめます。お好みで、ホテルの上の階のテラスで食事をすることもできるそうです。まさに「隠れ家」の名にふさわしい雰囲気で、大人のカップル向けと言えるかもしれません。
 お薦めです。ぜひ一度お試しください。

The Governor's House
No. Villa 3, Mao Tse Toung (St. 245)
Tel 023 987 025
http://www.governorshouse.net/


中央の吹き抜けとテラスが良い雰囲気を醸し出しています。


マリリン・ルームです。部屋に入るとすぐにバスタブという印象的なレイアウトで、マリリン・モンローの写真が迎えてくれます。


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カンボジア タイ共通ビザ発行へ

2013年01月19日 | 経済
 タイとカンボジアは12月27日、1つのビザで両国を訪れことができる共通旅行ビザ「ACMECSシングルビザ」の発給を開始すると発表しました。発給対象は日本、米国、英国、フランス、韓国、中国など35カ国・地域で、滞在できる日数はタイ60日、カンボジア30日となります。どちらかの国の大使館、領事館で申請し、ビザ発給時にその国の分の手数料を支払い、相手国に入国する際に、その国に別途料金を支払うとのことです。
 タイ外務省は12月27日から申請が可能としていましたが、ビザを発給する両国の大使館、領事館は事前に相手国の承認を受ける必要があるとしており、実施状況は不明です。残念ながら、1月15日現在で両国の駐日大使館のウェブサイトにはこのビザについての説明が掲載されておりません。
 しかし、2か国共通ビザの取り組みは、2005年のACMECS(イラワジ・チャオプラヤ・メコン経済協力会議)で合意された後、今般ようやく実現にこぎつけたもので、将来はミャンマー、ラオス、ベトナムを含める大きな構想です。欧州連合(EU)の共通ビザに類するASEAN共通ビザへの第一歩とも言える重要な一歩となることが期待されます。


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2012年の地雷事故数は減少

2013年01月18日 | 社会・風土
 カンボジア地雷被害者情報システムによりますと、2012年の地雷・不発弾による事故数は185件で、2011年の211件から減少しました。これらの事故による死亡者数は43名で、2011年と同数でした。
 州別では、事故が最も多かったのはバッタンバン州で34件、次いでプレアビヘア州の25件でした。プノンペン都、カンダール州、シアヌークビル州等は0件でした。
 カンボジアでは、カンボジア地雷処理センター(CMAC)を中心として、日本等の各国の支援や、日本地雷処理を支援する会(JMAS)等のNGOの協力により、地雷・不発弾の除去が進められ、死亡者数は大きく減少してきました。今後も引き続き事故数が減少していくことが期待されています。


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