プノンペン経済特区を運営するプノンペン経済特区社の新規株式公開(IPO)手続が、開始されました。4月20日にロード―ショーもプノンペンのラッフルズホテルで開催されました。
今回のIPOでは、IPO後の株式総数の20%に当たる1175万5000株が売却されます。このうち、10%に当たる115万7500株は従業員持株会に、55%に当たる636万6250株は第三者(戦略的投資家)に割り当てられます。残りのうち24.5%に当たる283万5875株がブックビルディングの対象となり、10.5%が公募対象となります。
ブックビルディングは、4月18日から22日までが応札期間で、公募価格等は5月6日に決定される予定です。その後、5月9日~11日が公募申込期間となり、5月19日に公募結果が発表される見込みです。カンボジア証券取引所への上場は、5月30日の予定です。
ブックビルディングの参考価格レンジは、2800リエルから4000リエル(約0.7~1.0ドル)で、予想PERは、6.89~9.85倍となります。IPOがうまくいけば、約810万ドル~1158万ドルを調達することとなります。調達した資金の使途は、プノンペン経済特区やタイ国境近くのポイペトに建設予定の新SEZへの投資、銀行借入の返済、運転資本等に使用する計画です。配当政策としては、配当性向20%以上を目指すとしています。
カンボジア証券取引所としては、ようやく4社目の上場となります。今後も上場企業数を増やして、カンボジアの株式市場を活性化していくことが期待されます。
(写真は、ロードショーの模様。PPSEZ社の発表より)
PPSEZ社の発表(英文です)
http://www.ppsez.com/en/news/publications/227-a-winning-day-for-phnom-penh-sez.html
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