カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

猫ひろしさん 五輪マラソンのカンボジア代表に決定

2012年03月31日 | 社会・風土
 カンボジア国籍を取得してロンドン五輪出場を目指すタレントの猫ひろしさんが男子マラソンの同国代表に決まったと、カンボジア・オリンピック委員会のワット・チョムラーン専務理事が3月25日に明らかにしました。他の競技の代表とともに4月に正式発表する見通しとのことです。
 五輪の陸上では、カンボジアの様に参加標準記録を突破した選手が1人もいない国・地域は、男女1人ずつがいずれかの種目に出場できることとなっています。専務理事によると、陸上の最終候補を男子3選手と女子1選手に絞り、国際陸連による記録面の評価などを経て決めたとしています。
カンボジア国内ではまだあまり話題になっていません。カンボジア陸連のペン・ブティ専務理事は「猫さんは経済大国から来てくれた。猫さんのような日本人がカンボジアのために身をささげ、努力してくれることは、カンボジアにとって誇りだ」と歓迎しています。
 しかし、国籍を変更しての五輪出場に批判的な意見があるのも事実です。マラソンを通じてカンボジアとの国際交流に尽力する五輪メダリストの有森裕子さんは「心情的にはこれが本当にいいことなのか複雑だ」とコメントしています。


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フォード シアヌークビルで自動車組み立て工場を建設へ

2012年03月30日 | 経済
 フォード車の組み立てを行っているRMAカンボジア社は、3月20日に、今後300万ドル(約2.5億円)の投資を行って、最大生産規模6000台の工場をシアヌークビルに建設する計画を発表しました。
 当面は国内市場向けに限定された数量の乗用車(エヴェレスト等)を生産する計画です。関税の高いカンボジアでは、国内で生産することで価格を25%程度引き下げることができるとしています。また、ASEAN経済統合を視野において、中長期的には近隣国への輸出も検討しているとのことです。
 カンボジアの自動車市場では、2011年に新車・中古車含めて3万台程度が販売されましたが、正規ディーラー経由の販売はその10%程度しかないと言われています。RMA社では、国内生産車の投入によって、正規ディーラー経由の販売を増やしたいとしています。


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カンボジア アセアン議長国としてミャンマー経済制裁に反対を表明

2012年03月29日 | 経済
 ミャンマーのテイン・セイン大統領は3月21日、カンボジアの首都プノンペンを訪問し、カンボジアのフン・セン首相と会談しました。これを受けて、カンボジア政府は、ミャンマーに対する欧米の経済制裁に反対する姿勢を表明しました。カンボジアのキエウ・カニャルット政府報道官は「経済制裁はミャンマー国民に悪影響を及ぼしている」と述べ、欧米による経済制裁に反対する姿勢を強調しました。
 カンボジアは今年、東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めており、4月3日からプノンペンで開催されるASEAN首脳会議でミャンマーの経済制裁解除を求める声明が発表される可能性が高まったものと見られています。
 なお、テイン・セイン大統領は会談で、4月1日に実施される同国の連邦議会補選にASEANの選挙監視団を派遣することも要請しました。



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プノンペン上水道公社 新規株式公開ブックビルディング入札の結果

2012年03月28日 | 経済
 3月23日夜に、プノンペン上水道公社の新規株式公開の最初の手続きであるブックビルディング入札の結果が発表されました。入札の価格制限は、4050リエル(約1ドル)~6350リエル(約1.57ドル)とされていましたが、初のブックビルディング入札は大変な人気で、一般売り出し価格から上限価格までの間の価格帯(6300~6350リエル)に売り出し株式数の合計17倍程度の入札があった模様です。約850人(社)の投資家が応札し、そのうち約500人が落札しました。ブックビルディング入札は一般売出し価格決定が大きな目的ですが、この結果、一般売出し価格は、6300リエルに決定されました。 
 次は3月29日から4月4日まで、この価格で一般売出しが実施される予定です。売出し株式数が限られているため、こちらも人気が集中するものと予想されます。
 なお、順調にいけば、プノンペン上水道公社株のカンボジア証券市場への上場は、4月18日となる予定です。

プノンペン上水道公社の結果発表(英文です)
http://www.ppwsa.com.kh/en/index.php?page=securitiesexchangedetail&id=10&l=eng


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中国主席 カンボジアを訪問へ

2012年03月27日 | 経済
 中国の胡錦濤国家主席はインドネシアのユドヨノ大統領に続き、3月30日から4月2日まで4日間にわたりカンボジアを公式訪問する予定です。4月3日からASEANがプノンペンで首脳会議を開くのを前に、東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国のカンボジアに圧力をかけることで、南沙諸島問題等に有利な取り扱いを得ることを目的としているものと見られます。カンボジアは「親中国」と見られており、中国と領土問題を抱えるベトナムやフィリピン等の「反中派」を刺激する恐れもあります。
 中国は2007年以降、今年を見据えて、習金平副主席等の幹部を次々とカンボジアに送り込み、多額の援助を供与してカンボジアの取り込みを図ってきていました。今回の胡錦濤主席のカンボジア訪問は、反中派を露骨に逆撫ですることとなるため、小国のカンボジアにとっては各国の板挟みとなって苦労させられることが予想されます。


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2012年03月26日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


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2012年2 月の物価上昇率

2012年03月26日 | 経済
 国家統計庁から発表された2012年2月の物価上昇率(対前年同月比)は、5.4%の上昇となりました。1月と比べた2月の物価上昇は0.4 %でした。物価はじわりと上昇を続けていますが、物価上昇率は、最近は5%前後で安定的です(7月の上昇率は7.1%、8月は6.4%、9月は6.7%、10月は5.2%、11月は5.7%、12月は4.9%、1月は5.8%)。
 2月の物価上昇の理由としては、石油、農産品等の国際マーケットでの価格上昇の影響があります。アメリカ、日本等が引き続き金融緩和策を続けており、この影響も続くものと見られます。プノンペンのレギュラーガソリン価格は5500リエルを越えてきており、年初からの上昇率は8.3%(商業省発表)となっています(写真は3月23日撮影)。ニューヨーク市場では指標となっているWTIが100ドル~110ドルとなっており、引き続き注意が必要です。
 国際通貨基金(IMF)は2011年の物価上昇率を5.6%、2012年は4.3%と予測しています。


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メキシコ料理 VIVA

2012年03月25日 | 生活環境
 シェムリアップで有名なメキシコ料理店「VIVA」がプノンペンのリバーサイドに出店しました。場所は、プノンペン客船ターミナル近く、タイタニックレストランの向かいです。
 サボテンが描かれた明るい店内は、若い外国人で一杯でした。料理はメキシカンで、ナチョス、ケサディーラ等メニューも豊富です。生ビールは、一杯0.5ドル(40円)!マルガリータも1.5ドル。料理も3.5ドル~5ドルと破格のエコノミー料金です。
 安くて明るいお店です。お試しください。

VIVA
#111, St. Sisowath
093 678 888
http://www.ivivasiemreap.com/

メキシコ料理です。とにかく安くて美味しいのが魅力です。


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ドリアン

2012年03月24日 | 社会・風土
 果物の王様とも言われるドリアンですが、「天使の味、悪魔の臭い」とも言われ、臭い食べ物としても有名です。カンボジアでもたくさん取れます。カンボジアでの旬の時期は、雨季に入りかけの5月くらいでしょうか。
 臭いことで有名なのですが、取れたてのものはほとんど臭いません。シアヌークビルへの途中、国道4号線と48号線が別れるあたりで、道端の売店に寄ってみました。早速、とげとげの硬い身を割ってもらって食べてみましたが、臭いはほとんどなくクリーミーな濃厚な味を堪能できました。値段もお手頃です。なお、車に持ち込むとだんだん臭ってきますので、ぜひその場で食べてください。
 パイナップルやランプータンも美味しいです。


取り出したドリアンの中身。白いところを食べます。本当に臭くありません。


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オーストラリアのToll カンボジア鉄道コンセッションから撤退か

2012年03月23日 | 経済
 オーストラリアの新聞報道によりますと、カンボジアでロイヤルグループとの合弁で鉄道の運営維持管理のコンセッションを得ているオーストラリアのTollグループが、コンセッションから撤退する模様です。
 カンボジアの鉄道は現在、アジア開発銀行やオーストラリア政府の支援により線路等のリハビリ工事が進められていますが、工事の進捗が遅れており、Toll側に不満が鬱積していたとの情報もあります。
 Tollグループではまだ正式なコメントを発表していません。


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チェンマイ・イニシアティブ(CMIM) 資金枠を倍増へ

2012年03月22日 | 経済
 マルチ化されたチェンマイ・イニシアティブ(CMIM)は、日中韓とアセアンの合計13か国で経済危機等の際に外貨を融通しあう仕組みです。新聞報道によりますと、現在合計1200億ドル(約10兆円)の資金枠を倍増することで合意する見通しとなったとのことです。ヨーロッパの債務危機の波及に備えることが目的と見られます。
 3月末にも各国の財務省の幹部級会合をカンボジアで開催し、5月に予定されているASEANプラス3(日中韓)の財務相・中央銀行総裁会議で正式に合意する見込みです。
 カンボジアは、この仕組みに2009年から参加し、現在のところ1.2億ドル(約100億円)を分担し、緊急時には6億ドル(約500億円)までの資金融通を受けられることとなっています。カンボジアは昨年末で30億ドル(約2500億円)を超える外貨準備を保有していますが、今回の資金枠倍増で12億ドルまで資金枠が拡大されれば、危機に対して更に強い備えができるものと期待されます。

このブログの2010年5月6日「チェンマイ・イニシアティブを国会が批准」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/b025afd09277c98ffbb5112f7a71e147


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カンボジアの通貨リエルが安定 リエル高の見方も

2012年03月21日 | 経済
 カンボジア通貨のリエルは、米ドルに対して安定的に推移しています。2010年秋以降、為替レートは4000リエル/ドル~4100リエル/ドルの間で小動きとなっています。2010年10月に4102リエル/ドルであったレートは、その後リエル高方向に動いており、2012年3月16日現在4001リエル/ドルまで高くなっています。毎年3月~4月は、コメの収穫時期とクメール正月が重なり、農村部でのリエル需要が増えるとの季節要因もあります。また、今年は、初の新規株式公開としてプノンペン上水道のIPOが実施中ですが、株はリエル建てのため、リエル需要が高まるともみられています。
 カンボジア中央銀行(NBC)では、4000~4200リエル/ドルを「気持ちの良いゾーン」としており、引き続き為替レートの安定に努めるとしています。
 
このブログの2011年4月9日「カンボジアの通貨リエルが高騰」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/ffcee71341f4339a81c6c4fac26be55b

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バンクオブアメリカ・メリルリンチのカンボジアレポート

2012年03月20日 | 経済
 バンクオブアメリカ・メリルリンチ(日本)は3月9日に「変貌するアセアン経済と日本企業」と題する顧客向けレポートを発表しました。この中で、カンボジアについては、人口1,400万人、名目GDPが僅か1兆円のアセアンの小国だが、高成長が続くアセアンにあって、ベトナムとタイに挟まれた地理的立地を活かし、生産基地としての地位を高めているため注目されていると解説しています。
 中国では人件費が毎年15%上昇し、タイでも最低賃金が40%引き上げられました。カンボジアは海外からの製造業投資を呼び込もうとしているため、最低賃金は2015年まで61ドルで固定されています。福利厚生費や残業代を入れても、工場労働者の月給は100ドル程度と、タイの4分の1に留まるとしています。
 日本企業についいては、先鞭を切ったミネベア等を紹介しています。消費財では、味の素が工場進出し、ブランド価値を高めているとしています。イオンも2014年に最大のショッピングモールを開業予定です。双日は農業関連事業を行っていると紹介しています。



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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2012年03月19日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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日本の支援により初のカンボジア経済センサスが完成

2012年03月19日 | 経済
 日本の支援によりカンボジアで初めて実施された経済センサス(事業所の国勢調査)の結果が、3月13日、プノンペンの首相府で開催された式典で公表されました。式典には、フン・セン首相をはじめとするカンボジア政府関係者のほか、主要国の大使など約600名が参加しました。
 2011年経済センサスは、2011 年3 月1 日を調査日として実施され、約4,000人の調査員を動員してカンボジア国内のすべての事業所を調査しました。
 その結果、カンボジア全国の事業所数は50万5,134事業所となりました。このうち、従業者100人以上の大規模事業所数はわずか787であるのに対し、従業者一人の事業所数が22万2,126事業所、従業者二人の事業所数が17万6,219事業所と、8割近くが従業者二人以下の零細事業所であることが判明しました。2009年1月1日から2011年3月1日までに設立された新設事業所数は、18万2,439事業所と総数の3分の1を超えており、最近のカンボジアの経済成長が著しいことがわかります。新設事業所が占める割合を産業分類別にみると、情報通信業が最も高く、52.4%と5割を超えており、2009 年以降、急速に伸びてきている産業であることがわかります。これは、コンピュータを利用したサービスの拡大に加えて、携帯電話やインターネットの利用が普及したことによるものとみられます。

日本の総務省統計局のサイト
http://www.stat.go.jp/info/meetings/cambodia/e11f_re1.htm 

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