カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

乾季の底

2009年03月31日 | 社会・風土
 4月になると雨が降り始めますので、3月末は乾季の「底」となります。家の窓から見えるトンレサップ川とメコン河の水位も一番少なくなっています。雨季の最高水位のころと比べると8~9メートルほど水位が低くなっています。下の写真(2008年10月6日撮影)と見比べてください。上の写真(2009年3月27日撮影)では、川底がすっかり草原となっています。

最高水位のころの写真。このブログの2008年10月6日版より。



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銀行向け緊急融資制度

2009年03月30日 | 経済
 カンボジアの銀行セクターは、サブプライムローン問題からは直接的影響を受けておらず、健全な状況を保っていますが、世界的不況の影響を受ける国内企業向け貸付は、次第に銀行セクターにも影響を与える懸念があります。そこで、カンボジア中央銀行(NBC:写真上)は、1億ドル(約100億円)の銀行向け緊急融資枠を設定し、必要に応じ、銀行に貸付を行えるようにしています(今年1月20日の中央銀行通達)。各銀行は、中央銀行に預託している預金準備の50%を限度にこの緊急融資を使用することが可能となっています。
 もちろん、現在のところ、カンボジアの銀行の状況は問題なく、この緊急融資制度を使用している銀行はありませんが、経済界を安心させる効果も狙って、この制度は作られています。
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クメール正月のための式典

2009年03月28日 | 社会・風土
 カンボジアのお正月(クメール正月)は、4月中旬です。今年は、4月14日(火)から16日(木)はお休みとなります。
カンボジアの経済財政省でも、3月26日にお正月を迎えるための式典がありました。仏教のお坊様たちに来て頂き、ありがたいお経を唱えていただきます。その後、お坊様方が帰られるときに、大臣以下職員が列を作り、貢物やご飯、更には小額のお金(100リエル~5000リエル札:2.5円~125円ほど)等をお渡しします(写真上:キエットチョン経済財政大臣)。お坊様方は、持ち切れないほどの供物をもってうれしそうに帰られていきました。

100名以上のお坊様が来られました。


ご飯や様々な貢物、小額のお札が渡されます。お坊様に敬意を表すためか、経済財政省職員は靴も脱いでいます。


ほとんど「歩く賽銭箱」状態に見えます。


黄色い袋に一杯の供物を持ってお帰りになられます。

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ありがとう! ダルビッシュ投手

2009年03月27日 | 一般
 ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)優勝おめでとう! 侍JAPANでのダルビッシュ有投手(北海道日本ハムファイターズ)の活躍は素晴らしいものでしたが、ダルビッシュ投手は、カンボジアの農村での井戸掘りも支援してくださっており、本当に感謝したいと思います。その詳細は、ダルビッシュ投手のホームページをご覧ください。
http://darvish-yu.jp/waterfund.html

 日本の国際協力機構(JICA)が灌漑事業を行っているプルサット州の農村は大変貧しく、井戸も十分にありませんでした。ここに、ダルビッシュ投手の水基金により井戸が建設されています(写真上)。村人にも大変感謝されており、素晴らしいことだと思います。
ダルビッシュ投手の支援によるカンボジアでの井戸建設については、下記をご覧ください。
http://www.waterforum.jp/jpn/darvish/

 なお、ダルビッシュ投手の井戸については、このブログの2008年6月18日版もご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/9de9576da64032f1a1e26c4b1b3248c5
 
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プノンペン水道事業への円借款契約調印

2009年03月26日 | 経済
 3月25日にプノンペンの経済財政省で、キエットチョン大臣とJICA代表により、「ニロート上水道整備事業」のための借款契約が調印されました。金額は35億1300万円です。円借款は日本政府の政府開発援助(ODA)であるので、金利はなんと0.01%、償還期限も40年(うち10年間は元本据置)という好条件です。
 このODAにより、プノンペン市上水道公社は、プノンペン南部のニロートに新しい浄水場を建設し、更に多くの人々に水道水を届ける事業を行うとのことです。
 詳細は、JICAのサイトをご覧ください。地図も出ています。
http://www.jica.go.jp/press/2008/20090325_01.html

 プノンペンの水道につきましては、このブログの2008年5月3日版もご覧ください。
上の写真は、日本のODAで建設されたプノンペン市のプム・プレック浄水場です。
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新しいイタリアンレストラン「Aria D’ Italia」

2009年03月23日 | 生活環境
 かわいいガーデンレストランです。マンゴーの木の下で、カジュアルなイタリアンが楽しめます。料理も調度も、マダムのセンスの良さを感じさせてくれます。場所は、独立記念塔からも近いのですが、のんびりとした雰囲気です。

St. 254, #9 (Next to Naga Clinic)
Tel 011 840 705 / 012 840 705

センスの良い雰囲気です。


この看板が目印です。

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カンボジアとベトナム

2009年03月22日 | 社会・風土
 ベトナム・ホーチミンに行って、似ているなあと感じたり、まだ差があるなあと感じたり、でもカンボジアのほうがいいところもあるとも感じたりしました。上の写真は、すっかりきれいになったオペラハウスです。

 一番印象的だったのは、ベトナムでは、小額ながらぼられそうになったことが3日間で3回あったことです(もちろん、全部阻止しましたが)。カンボジアでは、そこまではしっこくなく、別の言い方ですと、まだのんびりとした正直さがあると言えるのかもしれません。


こちらも塗り替えられてきれいなレックスホテル。このアングルは、1975年4月30日のサイゴン陥落の際の有名な写真と同じです(そのときは戦車が写っているのですが)。


きれいなブランドショップや雑貨屋さんが並びます。naguは日本の女性に人気のショップです。


レタントン通りには和食のお店もたくさんあります。写真は、器用にきゅうりの飾りを作る「ととや」のベトナム人の板前さん。


街角で見かけた、イタリア・イノチェンティのバイク。ベトナムもカンボジアも、「かっこいい」センスが似ています。

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カンボジア投資セミナー in ホーチミン(ベトナム)

2009年03月21日 | 経済
 ベトナム・ホーチミンでカンボジア投資セミナーが開催されました。主催は日本アセアンセンターで、3月20日にJETROホーチミン事務所にて、ホーチミン日本商工会議所の会員の方々、約50名を集めて行われました。タイ・バンコクやベトナム・ホーチミンに進出されている日本企業の方々は、常に次のところを目指されているので、このようなセミナー等でカンボジアへの投資誘致を行っています。
 セミナーでは、カンボジア経済財政省のエコノミスト、カンボジア開発評議会の投資促進専門家、プノンペン経済特別区の代表、マルハンジャパンバンク代表の方々から、カンボジアへの投資に関する説明がありました。厳しい経済状況ではありますが、参加された方々からは、大変熱心な質問がなされ、日本企業の前向きさを感じるセミナーでした。
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空から見たカンボジア

2009年03月20日 | 経済
 飛行機からの写真です。乾季のカンボジアはからからで、田んぼも含めて茶色です。下の写真は、すぐお隣のベトナムですが、用水路が整備され、水があるので、一面の緑です。カンボジアでの灌漑の必要性と、水さえあれば大きく伸びるカンボジア農業のポテンシャルを感じる空の旅でした。(ちょっと見にくい写真で恐縮です)

ベトナムです。用水路もしっかり整備され、米だけではなく野菜等も作っています。

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ガーデンレストラン「Sarika Garden Grill」

2009年03月19日 | 生活環境
 プノンペンの北側、新市街の一角にあるガーデンレストランです。趣のある建物とお庭を活用した素敵な雰囲気のレストランです。料理は、アジアンが中心ですが各種バーベキューもお奨めとのことでした。写真下はシーフードバーベキューですが、相当なボリュームでした。
 ぜひ、まだちょっと明るい時間に訪問して、暮れなずむ夕景を楽しみたいレストランです。

Sarika Garden Grill
#69, St 566, Toul Kork, Phnom Penh
Tel: 017 456 116 : 023 882 329

シーフードバーベキューです。手長エビもありました。


ちょっと見つけにくい場所なので隠れ家的な雰囲気もあります。

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かわいいコーヒーアート

2009年03月18日 | 生活環境
 日本では珍しくなくなりましたが、コーヒーの表面に模様を書いてくれるものです。コーヒーアート、デザインカプチーノ、ラテアート等と呼ばれているようです。プノンペンでは、ビストロ「スクープ」で楽しめます(写真)。お試しください。





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素敵なリバーサイドレストラン「ボパー」

2009年03月17日 | 生活環境
 プノンペンのトンレサップ河畔で川風に吹かれながら、ゆったりできるレストランです。昨年訪れたときは、まだ垢抜けない感じだったのですが、最近再訪したところ、すっかり素敵な感じに変わっていて感激しました。高度成長の国では、ちょっとの間に、色々なものがどんどん良くなっていくので気が抜けません。
 お値段はちょっと高めですが、アジアンフードもヨーロピアンも楽しめます。夜には、アプサラダンスも披露されています(写真下)。お客さんは、ローカルの方や西洋の方が多いようです。川風に吹かれながら、きれいな月を眺めるには最適です。


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カンボジア経済展望会議2009(2009 Cambodia Outlook Conference)

2009年03月16日 | 経済
 3月12日に、「カンボジア経済展望会議:カンボジアと経済危機:影響、政策対応と行動」が開催されました。
 オープニングスピーチでは、フンセン首相が40分以上も熱弁をふるわれました。また、チャンプラシット商業大臣、パビ女性省大臣、ネルメスIMF代表等、数多くの要人が参加されました。会場には、政府関係、外交団、国際機関、NGO、民間企業等から500名を超える聴衆が集まりました。
 経済見通しでは、世界経済危機の影響を受けて、今年の成長率がマイナス0.5%となるとの見方が国際通貨基金(IMF)代表から示されました。これを受けて、今年の経済見通し、政府のとるべき対応等について白熱した議論がなされました。この他、人材開発、主要部門の強化による経済危機への対応(農業、観光、インフラ、不動産・建設)等について、討議は夜まで続きました。
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昨年の交通事故による死亡者数は1572名

2009年03月14日 | 社会・風土
 内務省の発表によりますと、カンボジアでの昨年の交通事故での死亡者数は1572名、負傷者数は11066名とのことです。また、プノンペン市内では、死亡者数は237名、負傷者数は1407名とのことです。
 カンボジアは、治安は相当に改善しましたが、交通事故の危険性は増していますので、カンボジアにお越しの際は、くれぐれもお気をつけください。
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地雷処理

2009年03月13日 | 社会・風土
 日本の支援で実施されている地雷処理の現場を見学する機会がありました。場所は、バッタンバンからパイリンに向かう途中の山の中です。カンボジアでは、都市部や農村等については地雷処理が概ね完了したため、これまで農地として活用できなかった土地についても地雷処理を進め、地雷処理完了後の土地を貧困な農民に分け与えるという政策を実施しています。CMAC(カンボジア地雷処理センター)の方々が地雷処理に努力されていました。
http://www.cmac.org.kh/

 地雷処理では、地雷犬による探索、金属探知機による探索等を行い、発見した地雷は状況によって信管を抜くか爆破処理されます。なお、見学に当たっては、安全のため防護服とヘルメットを着用します(写真上)。この場所は、ポルポト派が最後まで抵抗を続けた場所でもあり、中国製やロシア製の地雷が3日間の探索で10個見つかったそうです。
 地雷処理の見学の後、処理が終わった土地を農民の方々に贈る式典がありました。地雷処理が貧困削減や開発に直接役立っているのは、大変うれしいことだと感じました。

地雷犬は地雷のにおいをかぎ分ける能力を持っています。カンボジアでは80匹ほどいるそうです。


見づらいのですが、発見された中国製の地雷です。穴の中に薄緑色の缶のようなものが見えます。


金属探知機による捜索も行われています。


危険な場合には遠くから爆破処理されます。凄い音でした。


地雷を処理して新たに生まれた土地は、貧困な農民の方々に授与されます。授与式典が開催されました。




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