日本の支援で実施されている地雷処理の現場を見学する機会がありました。場所は、バッタンバンからパイリンに向かう途中の山の中です。カンボジアでは、都市部や農村等については地雷処理が概ね完了したため、これまで農地として活用できなかった土地についても地雷処理を進め、地雷処理完了後の土地を貧困な農民に分け与えるという政策を実施しています。CMAC(カンボジア地雷処理センター)の方々が地雷処理に努力されていました。
http://www.cmac.org.kh/
地雷処理では、地雷犬による探索、金属探知機による探索等を行い、発見した地雷は状況によって信管を抜くか爆破処理されます。なお、見学に当たっては、安全のため防護服とヘルメットを着用します(写真上)。この場所は、ポルポト派が最後まで抵抗を続けた場所でもあり、中国製やロシア製の地雷が3日間の探索で10個見つかったそうです。
地雷処理の見学の後、処理が終わった土地を農民の方々に贈る式典がありました。地雷処理が貧困削減や開発に直接役立っているのは、大変うれしいことだと感じました。
地雷犬は地雷のにおいをかぎ分ける能力を持っています。カンボジアでは80匹ほどいるそうです。
見づらいのですが、発見された中国製の地雷です。穴の中に薄緑色の缶のようなものが見えます。
金属探知機による捜索も行われています。
危険な場合には遠くから爆破処理されます。凄い音でした。
地雷を処理して新たに生まれた土地は、貧困な農民の方々に授与されます。授与式典が開催されました。