カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

プノンペン上水道公社 株主総会2023

2023年05月31日 | 経済
 5月26日、プノンペン上水道公社(PPWSA)は、第11回株主総会を完全オンラインで開催しました。公社の役職員や株主が多数参加しました。
 株主総会では、上水道公社の昨年の活動実績や財務諸表の報告が行われました。また、今年以降の投資等の計画についても説明されました。活動実績については、上水道公社はプノンペンの拡大と人口増加に対応して給水量や給水面積を伸ばしています。財務面では、純利益は、2018年765億リエル、2019年333億リエル、2020年884億リエルから、2021年1293億リエル、2022年1082億リエル(約36億9000万円)となっています。一株当たり利益2018年846.32リエル、2019年382.78リエル、2020年1015.85リエルから、2021年1486.37リエル、2022年1243.90リエルとなりました。2022年の無収水率は、8.5%(前年9.7%)となっています。
 プノンペンでは、上水需要がマスタープランの予測を大幅に上回って急速に伸びています。プノンペン上水道公社でも、バケン浄水場(第1フェーズ19万5000立方メートル/日、第2フェーズ19万5000立方メートル/日)の建設に取り掛かっており、第1フェーズは2023年、第2フェーズは2024年に完成予定としています。
 今年の配当については、下記の通り議決されました。
1. 配当性向: 26.53% (2021年度20.86%、2020年度25.79%、2019年度60.09%、2018年度25.71%、2017年度40.5%、2016年度28.24%、2015年度23.3%、2014年度20%、2013年度12.5%、2012年度:7%)
2. 配当金総額: 28,701,143,460リエル(2021年度26,961,680,220リエル、2020年度22,786,968,444リエル、2019年度20,003,827,260リエル、2018年度18,925,360,051.2リエル、2017年度13,393,866,948リエル、2016年度13,914,836,188リエル、2015年度13,269,495,326リエル、2014年度9,149,542,200リエル、2013年度4,761,003,75リエル、2012年度2,409,156,587.40リエル)
3. 1株あたり配当金: 330リエル(2021年度310リエル、2020年度262リエル、2019年度230リエル、2018年度217.60リエル、2017年度154.00リエル、2016年度159.99リエル、2015年度152.57リエル、2014年度105.20リエル、2013年度54.74リエル、2012年度27.70リエル)
4. 基準日:2022年6月9日
5. 支払日:2022年6月20日
 一株当たりの配当金は、昨年より増加し、配当利回りは4.3%(5月26日株価7760リエル)となっています。
 なお、2020年の総会から、配当等の議決については、投票方式で実施されています。経営の透明性維持等の観点からは望ましいものと見られます。また、日本では、まだハードルが高いオンライン株主総会を実施している点も評価できます。カンボジアの企業が情報公開に努め、経営の透明性を高めていくことは、大変重要なことであり、株式市場への上場によって、企業情報・経営の透明性が高まることが更に期待されます。
(写真は、建設中のバケン浄水場の完成予想図)

カンボジア証券取引所のサイト(英文です)
http://www.csx.com.kh/company/announce/viewPost.do?MNCD=5040&postId=1624


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世界銀行 カンボジア経済アップデート2023 コロナ後の経済回復

2023年05月30日 | 経済
 5月18日、世界銀行は「カンボジア経済アップデート2023年5月:新型コロナ後の経済回復」を発表しました。
 カンボジアの成長率予測については、2020年のマイナス3.1%から、2021年3.0%、2022年5.2%(前回12月予測4.8%)、2023年5.5%(同5.2%)、2024年6.1%(同6.3%)へ回復すると予測し、中期的には6%程度の成長を続けると見ています。2021年後半の「Withコロナ政策」への転換後、経済は確実な回復基調に乗り、コロナ前の高度成長に復帰しつつあると分析しています。当初は、輸出産業の急速な回復に支えられていましたが、その後、観光業等の第三次産業や農業の回復にも支えられています。深刻な影響を受けていた建設業にも回復の兆しが出ています。しかし、最近は、世界的なインフレ、高金利、ロシアのウクライナ侵攻等の影響で主要国の需要が急速に減速しており、カンボジアからの輸出も減少に転じていることが懸念されています。
 物価上昇率は、世界的な原油価格の上昇の影響を受けて大きく上昇していましたが、予測を引き下げています。2022年5.5%(前回12月予測6.0%)、2023年2.5%(同4.2%)、2024年2.5%(同3.8%)と予測しています。2021年6月に対前年同月比7.8%とピークとなった物価上昇率は、2023年2月には2.2%にまで低下しました。しかし、生活に直結するガソリンや食料品等の価格上昇が引き続き懸念材料となっています。
 対外収支は、石油輸入価格上昇も一服し、輸出も健闘していることから、経常収支赤字(対GDP比)は2021年の41.9%から、2022年26.3%、2023年19.3%と落ち着いてくると予測しています。外貨準備も2022年は減少したものの、177億ドルと輸出の7カ月分を確保しており十分なレベルにあります。また、対外債務も「低リスク」であるとして問題ない状況としています。財政については、新型コロナ対策で歳出が増加したことから、赤字(対GDP比)は、2021年7.6%にまで上昇しましたが、2022年4.7%、2023年6.4%と落ち着きつつあります。
 カンボジア経済のリスクとしては、世界経済のスローダウン、欧米の金利上昇、国際商品価格の高騰等をあげています。また、国内要因としては、建設・不動産に集中している貸付の状況を懸念しています。対応する政策としては、マクロ経済安定化政策の継続、インフラ拡充・人材開発等による生産性の向上、貧困層への支援継続、不動産融資等の不良債権化に備えた金融安定化、競争力強化と輸出品目の多様化等を提言しています。
 なお、特別フォーカスとして、「人材開発向上に向けたより良き支出へ」と題する調査報告も含まれています。

世界銀行の発表(英文です)
https://www.worldbank.org/en/news/press-release/2023/05/18/cambodia-s-economy-on-firm-path-to-recovery


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日本政府 カンボジアに円借款供与 国道5号線改修に

2023年05月29日 | 経済
 5月24日、プノンペンにおいて、植野篤志駐カンボジア日本国特命全権大使と、プラック・ソコン・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣との間で、プノンペンとタイ国境を結ぶ国道5号線の改修等を実施するための72億500万円を限度とする円借款並びに若手行政官等を対象とした日本への留学支援のための3億6600万円を限度とする無償資金協力に関する交換公文の署名が行われました。
 円借款の供与対象事業は、国道5号線改修計画(プレッククダム-スレアマアム間)(第四期)です。この事業は、ベトナム~カンボジア~タイを結ぶ南部経済回廊の重要な一部をなす国道5号線を整備するものです。既に2014年に第一期、その後2016年に第二期、2020年に第三期の署名を行ってきましたが、今般急激な為替変動等により総事業費が増加したことを受け、追加的な円借款で対応するものです。供与条件は、金利:TORF+0.4%(下限金利は0.1%。またコンサルタント部分は年0.01%)、償還期間:30年(10年の据置期間を含む)という大変譲許的なものです。
 無償資金協力では、カンボジアの若手行政官等が日本の大学院において学位(修士・博士)を取得することを支援します。この協力により、最大26名のカンボジアの若手行政官が日本の大学に留学でき、将来のカンボジアの開発課題の解決に貢献し、我が国とカンボジアの友好関係の更なる強化にも寄与することが期待されます。
 なお、5月26日に、カンボジアにおける総選挙をめぐる情勢についての外務報道官談話を発表しています。カンボジアでは7月に総選挙が予定されていますが、昨年の地方選挙で第2党となったろうそくの火党の立候補申請が、カンボジア国家選挙管理委員会により、提出書類の不備を理由に却下されました。これに対して同党は憲法評議会への異議申立てを行っていたものの、25日、この申立てが棄却されていました。この状況に対し、「カンボジアにおける7月の総選挙をめぐる情勢に関し、日本政府は懸念を持って情勢の推移を注視しています。」、「カンボジアの民主的発展は、カンボジア自身に加えて地域・国際社会にとっても重要です。日本政府は、カンボジアの民主的発展を、引き続き後押ししていきます。」としています。日本政府が粘り強い我慢の外交を続けていることは、大いに評価されるものです。
(写真は、円借款で整備された国道5号線)

外務省の発表(円借款)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press7_000012.html

外務省の発表(選挙)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/page1_001723.html


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2023年05月29日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
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お洒落なファッションのお店 Gatoni

2023年05月28日 | 生活環境
 プノンペン中心部バンケンコンのお洒落なファッションのお店「Gatoni」です。外装・内装共に白を基調にしたシックな感じです。1階は女性用、2階はメンズとなっています。ゆったりとしたお店で、センスのいい感じです。日本のマダム方にも人気があるそうです。日本からのお客さんに、今のカンボジアを見ていただくにも良いお店です。バーゲン品も多く、お手頃なお値段で、センスの良い洋服を手に入れることもできます。ちょっとだけ敷居が高い感じですが、店員さんも気が利く方が多いようで、気持ちよく過ごせます。お試しください。

Gatoni
https://web.facebook.com/gatoniofficial/?ref=page_internal

店内はゆったりとした感じです。



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ドリアンの季節2023

2023年05月27日 | 社会・風土
 果物の王様と言われる「ドリアン」の季節がやってきました。カンボジアでは、雨期が始まる5月くらいからドリアンの季節となります。ドリアンは、大変美味しいフルーツですが、その強烈なにおいでも有名で、「天使の味、悪魔の臭い」とも言われ、飛行機やホテル等への持ち込みが禁止されています。ただ、臭くなるのは収穫後数日を経てからなので、カンボジア南部のカンポット州等の産地で収穫直後のものを食べてみると、全く臭くありません。ただ、1個1000円~1500円位と、カンボジアのフルーツとしては、破格の値段となります。
 例年、この季節になると、プノンペンの市場でもドリアンが大量に積み上げられます。最近はイオンモールでも販売しています。また、屋台や軽トラでの販売も見かけます。カンボジアでぜひフレッシュなドリアンをお楽しみください。
(写真は、セントラルマーケットにて。)



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2023年第1四半期 カンボジア信用機構報告 消費者信用は大幅増加

2023年05月26日 | 経済
 5月10日、カンボジア信用機構(CBC)は、消費者信用指標四半期報告(2023年第1四半期)を発表しました。CBCは、多重債務者を防止する目的で、金融機関から集めた信用情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。四半期報告では、消費者信用申請状況、消費者信用供与状況、消費者信用の不良債権情報等を取りまとめています。
 今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は20%増、金額は16%増となりました。その内訳は、個人向け貸付が件数18%増、金額16%増、住宅ローンは件数36%増、金額14%増、クレジットカード利用は件数0%増、金額0%増となっています。
 消費者信用供与状況では、消費者信用借入人数が、対前期比3.3%増の約159万人となっています。残高は、前期末比1.8%増の145.8億ドル(約2兆270億円)となりました。
 不良債権比率は、2020年第1四半期1.61%、第2四半期2.64%、第3四半期2.42%、第4四半期1.91%、2021年第1四半期2.24%、第2四半期2.57%、第3四半期2.56%、第4四半期2.03%、2022年第1四半期2.35%、第2四半期2.47%、第3四半期2.60%、第4四半期2.51%、2023年第1四半期3.28%と推移しています。借入人の29.1%が複数の機関から借り入れを行っています。新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、各金融機関が返済期限の延長等に応じてきましたが、この支援措置が2022年6月末で終了したこともあり、不良債権比率が上昇しており、今後更に上昇する懸念があります。
 新規貸付需要は新型コロナの国内感染の拡大を受けて2021年~2022年は概ね横ばい状態でしたが、今期は大きく盛り返しました。経済の回復に伴い、今後も貸付需要の拡大が見込まれます。
 なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。

カンボジア信用機構の発表(英文です)
https://www.creditbureau.com.kh/press/consumer-credit-index-report-quarter-1-2023/


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カンボジア 2023年4月の物価上昇率

2023年05月25日 | 経済
 国家統計庁から発表された2023年4月の消費者物価上昇率(対前年同月比)は、1.1%と、かなり落ち着いてきました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しており、2018年1月以降は概ね3%未満で推移していました。2021年9月以降は久しぶりの大幅上昇となっていましたが、2022年7月以降は低下傾向にあります(2018年1月2.0%、2月2.3%、3月2.3%、4月2.4%、5月2.9%、6月2.8%、7月2.3%、8月1.9%、9月2.6%、10月3.1%、11月2.5%、12月1.6%、2019年1月1.6%、2月2.4%、3月2.3%、4月2.6%、5月2.3%、6月1.6%、7月2.2%、8月3.1%、9月1.7%、10月1.3%、11月1.8%、12月3.1%、2020年1月3.6%、2月2.7%、3月2.8%、4月1.9%、5月2.4%、6月3.2%、7月3.1%、8月2.0%、9月2.9%、10月3.7%、11月3.7%、12月2.9%、2021年1月2.6%、2月1.7%、3月2.1%、4月2.7%、5月3.0%、6月2.7%、7月3.3%、8月3.4%、9月5.9%、10月6.8%、11月7.9%、12月6.7%、2022年1月4.1%、2月6.3%、3月7.2%、4月7.3%、5月7.2%、6月7.8%、7月5.4%、8月4.9%、9月4.4%、10月3.6%、11月3.2%、12月2.9%、2023年1月3.0%、2月2.2%、3月0.7%)。なお、3月と比べると4月は0.5%の上昇でした。
 ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。3月の4461リエル/リットルから、4月は4621リエル/リットルに上昇しました。ディーゼルは、3月の4100リエル/リットルから、4月は4150リエル/リットルに上昇しました。国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇し2022年3月初めに130ドル台にまで上昇した後、最近は70~80ドル前後の動きとなっています。カンボジアはガソリン類を全量輸入に頼っているため、カンボジアのガソリン価格も国際価格に連動しており、2022年中盤に急速に上昇しましたが、国際原油価格の下落を受けて落ち着いてきました。
 国際機関も2023年のカンボジアの物価上昇率については落ち着いてくるものと予測しています。アジア開発銀行は3.0%、世界銀行は2.5%、IMFは3.0%、AMROは3.3%と予測しています。
(写真は、バタナックゴルフコース。4月6日撮影)  



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イオンモール カンボジアの起業家支援での連携

2023年05月24日 | 経済
 5月10日、イオンモールカンボジアとカンボジア日本人材開発センター(CJCC)は、 CJCCの運営するアクセラレータープログラム(CJAP)への参画について基本合意書を締結しました。イオンモールとCJCCが相互に連携を図ることで、カンボジアの起業家の育成、さらには、同国の経済発展、高度化に貢献することを目指すとしています。
 カンボジア日本人材開発センターは、カンボジアにとって有能な人材を訓練し育成するため、日本政府の協力により2014年に設立されたものです。アクセラレータープログラムは、起業家が実際にビジネスを開始または拡大するために必要な支援(ビジネススキル、ネットワーキング、ファンド レージング)を集中的に提供する起業家育成プログラムです。
 今回の合意により、CJAP参加者への奨学金の提供、イオンモールとシナジーを期待できる起業家選出の特別枠の設定、事業化推進に向けた集中的なメンタリングの実施、CJAP参加者およびアルムナイへのイオンモール事業についてのセミナー、ビジネスマッチングの実施等に関する支援が行われる予定です。
 日本の企業が、カンボジアで起業家を支援することは大きな意義があるものと見られます。カンボジアにとっても、人材の育成・高度化は、今後の成長を支えるために欠かせないものとなっています。こうした支援が継続的に実施されていくことが期待されます。
(写真は、プノンペンのイオンモール3号店)

イオンモールカンボジアとカンボジア日本人材開発センターの発表
https://www.aeonmall.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/fb0b7bdeb75ed311c86a293687c36a11.pdf


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カンボジアとUAE 包括的経済連携協定 基本合意

2023年05月23日 | 経済
 4月27日、カンボジアとアラブ首長国連邦(UAE)は、2国間の包括的経済連携協定(CEPA)を締結することで合意したと発表しました。カンボジアのパン・ソラサック商業相とUAEのサーニー・ビン・アフマド・アール・ゼイユーディ貿易担当国務相は、CEPAについての交渉を終了し、締結合意に至ったとの共同声明に署名しました。2022年の両国の非石油貿易額は対前年比31%増加の約4億100万ドルとなり、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年と比べて2.5倍に達したとのことです。
 包括的経済連携協定により、関税の撤廃・引下げ、非関税障壁の削減、物品・サービス貿易や投資の振興等による二国間貿易の拡大と多様化を促進する効果が期待されます。カンボジア側は、穀物、フルーツ、肉類、加工食品、衣類、靴、革製品等の輸出増加が期待されます。UAEは、機械、潤滑油、自動車及びその部品等の輸出増加、物流・インフラ・観光・再生可能エネルギー等の分野での投資機会の増加等を期待しています。
 カンボジアにとって、UAEは現在の貿易相手国としては上位20位にも入っていないものの、2027年に予定される後発開発途上国からの卒業に伴う主要国の特恵関税の資格喪失に備えて、貿易相手国の多様化を図る必要があり、その一歩としては重要なものと見られます。

UAEの発表(英文です)
https://www.moec.gov.ae/en/-/uae-and-cambodia-conclude-comprehensive-economic-partnership-agreement


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本田選手 カンボジア代表のGM職務終了 素晴らしい実績

2023年05月22日 | 経済
 5月11日、サッカー元日本代表で、カンボジア代表のゼネラルマネジャーを務める本田圭佑選手は、自身のツイッターでカンボジアでの職務を終えたことを報告しました。「カンボジアでのプロジェクトが終了。選手たちも彼らがやっていかないといけないことは分かっているはずなので、彼らの未来が楽しみ」と述べました。結果が期待された今回のカンボジアでの東南アジア競技大会では、残念ながら予選リーグを突破できずに終了となりました。
 本田選手とカンボジアとの繋がりの最初は、今回のワールドカップの2次予選でした。日本とカンボジアが同じ組となり、2015年11月に本田選手を始め日本代表チームはプノンペンで試合をするためカンボジアを訪問しました。これがきっかけとなり、2016年には、本田選手が主催する「ソルティーロファミリアサッカースクール」のカンボジア校が開校されました。更に、本田選手は、カンボジアの2部リーグだった「シエムレアプ・アンコールFC」の経営に参入し、チーム名も「ソルティーロ・アンコールFC」に改称して、1年目で1部昇格を果たしています。
 日本代表で活躍した本田選手がカンボジア代表チームの実質的監督として、カンボジアでのチームの強化に貢献し、カンボジアのサッカーの水準を大きく引上げてくれたことは、多くの方から称賛の声が集まっています。本田選手の貢献は、大変素晴らしいことであり、日本とカンボジアの友好関係にも大きな効果があったものと見られます。本田選手に深く感謝したいと思います。
(写真上は、プノンペンで行われた日本・カンボジア戦。コーナーキックをする本田選手。2015年11月17日)

本田圭佑選手の公式サイト
https://keisuke-honda.com/


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2023年05月22日 | 一般
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瀟洒な建物でフュージョン料理 Villa 5

2023年05月21日 | 生活環境
 プノンペン中心部228通りに開店したフージョン料理の「Villa 5」です。コロニアルな一軒家を使っていて、瀟洒な外観です。相当に広い中庭には、ファイアーピットがあって、炎が見えます。ここではパーティなども行えるそうです。内装は、おとなしい感じですが、建物によってニュアンスが異なります。今回の席は、中庭側が全面ガラス扉になっていて、広々とした感じです。このガラス扉は、パーティ等の時には全面解放できるようです。お料理は、イタリアン系のフュージョンです。クメール料理系のものもあります。北海道のホタテやビーフカルパッチョ、ブラッタチーズ等の前菜、その後、パスタやピザをお願いしました。デザートも華やかなプレゼンです。お客さんは、地元の方や西洋系の方が多いようでした。お値段はプノンペンのイタリアンとしては中堅です。お勧めです。お試しください。

Villa 5
https://web.facebook.com/Villa5ContemporaryCuisine

広い中庭が印象的です。中庭側のガラス扉は全面開放できるようです。


前菜とピザ。ピザは四角く切ってあって食べやすいです。


華やかな感じのデザートたち。



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マンゴーの季節 2023

2023年05月20日 | 社会・風土
 カンボジアでは、4月~5月はマンゴーの一番おいしい季節と言われ、市場はマンゴーで溢れます。お土産にマンゴーを頂く機会も増え、冷蔵庫がマンゴーで一杯になってしまうこともあります。余ったマンゴーでジャムやドライフルーツを作るお宅もあります。カンボジアのマンゴーは甘くて美味しいです。マンゴーは、とれたては緑色なのですが、少しおいて熟してくるとよく見かける黄色になります。販売時点では、緑色のものもありますし、きれいな黄色になっているものもあります。マンゴーの切り方は色々あるようですが、私は真ん中の大きな種を避けて3枚におろして、スプーンで実をすくって食べています。
 お値段は、小売りは1キロ2000リエルくらい(70円くらい)が相場の様です。高級品はもう少し高い値段です。1キロで4~5個はありますので、1個当たり15円ほどです。カンボジアで日本産の最高級マンゴーの価格が1個1万円と話すと相当に驚かれます。
 カンボジアにいらっしゃる方は是非マンゴーの季節をお楽しみください。

3枚におろすと美味しそうな黄色です。贅沢に食べられます。


プノンペンの街中にもマンゴーの木はたくさんあって、たわわに実っています。



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カンボジア郵政公社 近代化を進める 日本も支援

2023年05月19日 | 経済
 カンボジア郵政公社は、日本の支援を受けて近代化を進めてきました。第1期の協力が終了し、今後実施される予定の第2期の協力に期待を示しています。日本郵便は、カンボジア郵便のEコマース対応に向けた郵便業務の改善などを目的とした、万国郵便連合(UPU)の開発協力プロジェクトに参加する形で、2021年9月からカンボジア郵政公社に協力してきました。この協力は、2023年1月に完了しており、引き続き第2期が実施される見込みです。
 このプロジェクトは、カンボジアにおいて発展するEコマース市場および需要に適切に対応し、商品の送達手段としても国民が利用しやすい郵便サービスを提供できるよう、カンボジア郵便の業務 の近代化を目指すことを目的としています。郵便業務のオペレーション改革として、郵便の輸送・配達などの基本的な業務の処理方法の見直し、郵便物の送達状況の確認を可能とする情報化の推進、越境Eコマースの円滑な取扱いの鍵となる通関の迅速化・情報化などの取組の推進を実施します。具体的には、カンボジア郵便の輸送業務および集配・集荷の処理方法の改善の提案、利用者視点に立った配達・受取方法の提案、郵便業務を行う施設における作業効率化に寄与する機器類の導入・活用方法や施設内レイアウトの改善に関する提案等を実施し、これらの提案を踏まえた現地での実証プロジェクトも実施する計画です。
 日本郵便では、Eコマースの進展により、世界的にデジタル化が進むとともに商品配送のための物流システムが重要になってきているとして、カンボジアでも郵政近代化により、配送や物流の改善の必要性が高まっているとしています。
(写真は、プノンペンの中央郵便局)


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