カンボジア経済

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日本カンボジア外相会談 地雷イニシアティブを打ち出す

2024年07月16日 | 経済
 7月6日、カンボジアを訪問中の上川陽子外務大臣は、ソック・ チェンダ・サオピア・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣と会談を行いました。
 ソック・チェンダ副首相は、上川大臣のカンボジア訪問を歓迎すると述べるとともに、日本の支援で建設された橋が描かれているカンボジア紙幣を示しつつ、日本がカンボジア和平の時代以来カンボジアに寄りそって支援を行ってきたことに謝意を表明しました。また、「包括的戦略的パートナーシップ」の下で、両国間の協力をさらに発展させていきたいと述べました。
 これに対し、上川大臣から、日本とカンボジアは、長年の信頼関係構築を経て、両国が連携できる分野は着実に拡大しており、今後の両国間協力では、人材育成と日本の技術活用に重点を置き、カンボジアの持続性強化と更なる社会的価値の共創に向けて協力していきたいと述べました。更に、上川大臣から、カンボジアの発展と両国間の協力の実績を踏まえ、「3つの新たな協力アプローチ」として社会基盤整備(上下水道、日本企業の進出支援、通信、サイバーセキュリティ)、海の連結性(シアヌークビル港、海上安全保障)、地雷分野(日・カンボジア地雷イニシアティブ)での協力を進めたいと発言しました。
 特に地雷分野に関しては、日本の世界全体における地雷対策のビジョンとして、「地雷対策支援に関する包括的パッケージ」を発表しました。このパッケージのもと、カンボジアと協力して、「日カンボジア地雷イニシアティブ」を立ち上げることを発表しました。このイニシアティブでは、地雷の非人道性の認知向上・地雷削減に向けた国際的な機運醸成、地雷なき世界のための国際協力チームの創設、日・カンボジア連携による第三国での地雷除去支援、最新技術を用いた機材開発の4つの柱の協力を強化するとしています。
 これに対し、ソック・チェンダ副首相は、これら3つにおける日本のこれまでの支援に謝意を述べるとともに、カンボジア政府の開発戦略である五角形戦略に則ったものであり、3つの新たな協力アプローチについての支持が表明されました。両外相は、カンボジアの持続性強化と更なる社会的価値の共創に向けて、協力していくことで一致しました。
 その他、両外相は、カンボジアの民主的発展や経済関係の強化についても、意見交換を行いました。
(写真は、AKPより)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/pageit_000001_00803.html


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