国家統計庁から発表された2015年12月の物価上昇率(対前年同月比)は、2.8%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しています。細かくみると、2013年後半から若干の上昇が続いた後、2014年後半から下降し、現在は低いレベルにあります(2011年9月6.7%、10月5.2%、11月5.7%、12月4.9%、2012年1月5.8%、2月5.4%、3月5.4%、4月4.8%、5月2.2%、6月1.8%、7月1.3%、8月2.2%、9月1.4%、10月1.2%、11月1.4%、12月2.5%、2013年1月1.8%、2月1.7%、3月1.0%、4月1.0%、5月2.8%、6月2.9%、7月4.1%、8月3.4%、9月3.9%、10月4.2%、11月4.1%、12月4.7%、2014年1月4.5%、2月4.3%、3月5.0%、4月4.9%、5月4.6%、6月4.9%、7月4.3%、8月4.1%、9月3.6%、10月2.9%、11月2.4%、12月1.1%、2015年1月0.4%、2月1.6%、3月1.1%、4月1.2%、5月1.0%、6月0.7%、7月0.8%、8月1.0%、9月0.9%、10月1.3%、11月1.9%)。なお、11月と比べると12月は0.2%の上昇でした。また、2015年の年平均物価上昇率は、1.2%(暫定値)となっています。
2014年6月には100ドルを超えていた国際石油価格(ニューヨーク市場のWTI)も値下がりを続け、2016年1月には30ドルを切り20ドル台まで下落しています。プノンペンでもガソリン価格は、カンボジア政府の働きかけもあって下落傾向にあります。ガソリン価格は、11月の3671リエル/リットルから12月には3476リエル/リットルまで低下しました。ディーゼルも、11月の3537リエル/リットルから12月には3332リエル/リットルに低下しました。
国際機関は、カンボジアの物価上昇率を引き続き安定的と見ています。2016年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.7%、世界銀行は2.0%、国際通貨基金(IMF)は1.8%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。1月23日筆者撮影)
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