カンボジアの国際競争力

　ＵＮＤＰが「カンボジアの国際競争力」と題するレポートを今月発表しました。英文の大部なものですが、カンボジアとＡＳＥＡＮ各国の国際競争力比較、各セクター別の競争力分析（農業、縫製業・軽工業、観光、ＩＣＴ、建設）がまとめられています。最後に、政策提言もしています。一度、覗いて見てください。
http://www.un.org.kh/undp/docman/View-document-details/279-Cambodia-Country-Competitiveness.html

カンボジア物流ワークショップ

　6月26日にプノンペンのサンウェイホテルで、ＪＥＴＲＯ主催の「カンボジア物流ワークショップ」が開催されました。ＪＥＴＲＯの林理事長（写真）、篠原大使、カンボジア商業省、公共事業運輸省の代表ほか、日本・カンボジア双方の民間企業の方々等、100名以上が集まり、熱心な議論がなされました。民間企業の方々のこれまでの様々なご尽力や、今後の改善への期待等が発表され、カンボジアの今後の発展が期待できる内容でした。
　地理的には、インドシナのまさに中心に位置するカンボジアは、運輸インフラが順次完成してきており、インドシナ物流、特にバンコクとホーチミンを結ぶ重要な南部回廊の物流の中心的役割が期待されています。

アジア開発銀行が経済危機対策を決定

　6月16日に、アジア開発銀行（ＡＤＢ）は、世界的な経済危機に対応するため、追加的に34億ドル（約3400億円）の支援を行うことを発表しました。
ＡＤＢの発表（英文）
http://www.adb.org/Media/Articles/2009/12913-asian-economic-crisis/
　新聞によりますと、このうちカンボジアには、5940万ドル（約59億円）が配分される予定とのことです。

英国国際開発庁がカンボジア事務所を閉鎖予定

　新聞報道によりますと、英国国際開発庁（ＤｆＩＤ）は、2011年にはカンボジア事務所を閉鎖、2013年には全ての対カンボジア二国間援助を終了すると発表しました。英国は、援助を行う国数を減らして、貧困層のより多い国に集中したいとのことです。
　もともと英国は元植民地のアフリカ中心に援助を行っており、アジアにはあまり援助を配分してきませんでした。カンボジアが相当の経済発展をしていることを受けて、アフリカの元植民地の貧困国に自国の資源を集中しようとする動きと見られています。

スターバックス（？）に行ってきました。

　先般、外見をお伝えしたスターバックス系（？）カフェですが、初めて入ってみました。場所は、The Placeの１階です。内装は、もともとのカフェレストランのままですが、ショーケースや壁のメニューは、いい感じを出してます。
　ちなみに上の写真は、アイスコーヒーとモカです。コーヒー豆はスターバックスから直輸入とのことです。なお、最初から甘くなっています。

内装は良い感じを出してます。

公園の夕景

　プノンペンの人々は、夕方になると夕涼みを兼ねて公園に集まってきます。バトミントンやフットサル（ボールも小さい）、サイ（ばねの入った羽根を足で蹴りあうスポーツ）を楽しんでいます。
　これらの中で異彩を放っているのが、「踊り集団」です。大音量のアップテンポな曲に合わせて、先生の振り付けどおりに踊っています。体操をかねているのかとも思います。大きいグループは100人以上が一緒に速いテンポで踊っています。先生はマイクでエアロビクスのようなかっこいい掛け声をかけながら、指導しています。一箇所の公園に３～４グループもひしめき合って踊っているのは、迫力です。なお、先生に払う一回の参加費は、500リエル～1000リエル（12円～24円）とのことです。
　ちなみにこの踊り集団は、早朝（5時くらい）にも各公園に現れています。

先生の振りにあわせて踊ります。


100人以上の大集団も何組も踊っています。

ルイジアナフライドチキン

　プノンペンにまた新しいファーストフードのお店ができました（2009年5月23日開業）。その名は、「ルイジアナ」フライドチキンです。明らかにケンタッキーフライドチキンを一ひねりした名前で、ＫＦＣならぬ「ＬＦＣ」も使っていますが、アメリカでチェーン展開する企業です。
http://www.louisianafriedchicken.com/index.html

　場所は、シアヌーク通りとソテアロス通りの交差点の北西の角です。夕方や休日はごった返す場所で、目立つオレンジ色のお店ですのですぐに分かると思います。
http://www.louisianafriedchicken.com/CambodiaGO.html

　まだ味を試していないのですが、どなたか試されましたら、ぜひ教えてください。

オレンジ色が目印です。


スパイスのきいた味を売りにしているようです。

クメール料理 パラタン

　新しいクメール・タイ料理レストランです。オーナーは、有名なカンボジアの歌手でいらっしゃるそうです。
　１階はテーブル席とテラス席（バー）、２階は床に座るタイプです。料理は、クメール、タイがありますが、盛り付けに工夫が感じられます。
　場所は、ちょっと分かりにくいのですが、ノロドム通りの１本東側のＳｔ．２３です。

Khmer Thai Paratan Restaurant
No. 42-44, Street 23
12206 Phnom Penh,
HP012 333 315

2階はお座敷タイプの席です。


料理は彩りもきれいです。写真は焼きナスとひき肉の炒め物。

カンボジア投資セミナー（東京、名古屋、福岡）

　日本アセアンセンター、ＪＩＣＡ、ＪＥＴＲＯ共催の「カンボジア投資セミナー」が、東京、名古屋、福岡の3都市で、それぞれ、6月8日、10日、12日に開催されました。カンボジアからは、スンチャントル上級大臣（カンボジア開発評議会担当）、トンコン観光大臣が参加され熱弁をふるわれました。
　今回のセミナーでは、特にカンボジアでポテンシャルの高い「農業」にスポットが当てられ、既にカンボジアに進出されている神戸物産やクラタペッパーの代表の方からもお話頂きました。
　東京では、200名を大きく越える参加者が集まり、熱心な質疑応答、更にセミナー終了後の個別相談がなされたとのことです。
　不況の最中ではありますが、日本からカンボジアへの熱い風を感じさせてくれるセミナーだったとのことです。

海上油田開発計画

　カンボジアの南の海底には油田の存在が確認されています。8鉱区の中で最も交渉が進んでいるＡ鉱区は、石油会社のシェブロン、三井石油開発等の合弁により開発が進められる予定となっています。
　最近の新聞報道によりますと、実際に石油が生産開始されるのは、2013年～2015年の間になる見込みとのことです。試算によりますと、この石油生産からの政府歳入は、当初は174億円／年ですが、生産開始から10年後には1700億円／年程度まで増えると見込まれるとのことです。今年の予算規模が1800億円程度ですので、ほぼこれに匹敵する収入が得られる可能性があります。
　なお、タイとの間で海上の国境が確定していないため、双方が領有を主張している海域がありますが、この海底も石油・ガスの埋蔵が期待されており、両国間での友好的な協議が早く決着することが期待されています。

カンボジア鉄道事業の民活契約締結

　カンボジアの鉄道は、北線と南線がありますが、内戦以降ひどい状況のまま、何とか運行を続けている状態です。鉄道については、アジア開発銀行等の支援を受けて、線路のリハビリ工事が進められています。
　リハビリが終わった後の運営について、先週6月12日、オーストラリアのToll HoldeingsとカンボジアのRoyal Groupの民間共同企業体とカンボジア政府の契約がまとまり、調印されました。オーストラリア55％、カンボジア45％の株式保有となるとのことです。共同企業体は、線路のリハビリ終了後に、70台の機関車を持ち込んで、2011年末または2021年初頭の運行開始を目指す予定とのことです。

リハビリ工事については、このブログの2008年3月6日版もご覧ください。

鉄道の現状につきましては、このブログの「カンボジア鉄道の旅」シリーズもご覧ください。
2008年12月27日　カンボジア鉄道の旅
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/6f361f5e51a87af03fdac39ac10ef816

2008年12月28日　カンボジア鉄道の旅　プノンペン出発
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/27df7cee98964547c0eb1c913f8e2164

2008年12月29日　カンボジア鉄道の旅　田園風景
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/9e7e3ea6b756d6a5b8ad0bcbdbae8e56

2009年1月3日　カンボジア鉄道の旅　線路は続くよどこまでも
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/8c5f926574a8cbb0f1f8c61f125f0ef6

2009年1月4日　カンボジア鉄道の旅　バンブートレイン
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/03998bacdaf634f7ec931347126ece14

2009年1月5日　カンボジア鉄道の旅　貨物列車
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/4f5a3fd52cd72ee2f9340e18b04cf07f

2009年1月6日　カンボジア鉄道の旅　大変な線路
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/15b957b60e1216719bdc5106a1c37a77

日本への留学生の壮行会

　日本政府は、優秀なカンボジアの若手行政官が日本の大学、大学院に留学するための費用を負担する「人材育成支援無償事業（ Japanese Grant Aid for Human Resource Development Scholarship: JDS）」を行っています。今年出発する第9陣、25名の留学生が選抜され、6月15日に壮行会が開催されました。留学生たちは、国際関係、経済、農業／農村開発、法律、ＩＣＴ、行政／公共政策、教育行政、保険行政、都市基盤の各分野で、一ツ橋大学、国際大学、東京農工大、豊橋技術大学、名古屋大学、早稲田大学、立命館大学、広島大学、神戸大学、立命館ＡＰＵ等の大学で勉強される予定です。
　壮行会には、篠原日本大使も参加され、留学生たちの今後への期待を強調されていました。留学生たちが、日本で様々な分野の勉強・研究を行い、カンボジアの発展に活かしてくれることと、勉強だけでなく日本の様々な文化を楽しみ、日本を好きになって、日本とカンボジアの架け橋となってくれることを期待してやみません。
　皆様、日本でもしカンボジアからの留学生にお会いになるチャンスがありましたら、ぜひ応援してあげてください。よろしくお願い申し上げます。

人材育成支援無償事業
http://jice.org/jigyou/ryuugakusei.htm

5月の物価指数は5.7％の下落

　先週発表された5月の物価上昇率（対前年同期比）は、４月（マイナス3.9％）より更に下がってマイナス5.7％となりました。米は、マイナス21.2％、ガソリンはマイナス41.1％となっています。昨年の5月、6月が物価上昇のピークだったことを考えると、対前年同期比のマイナス傾向は更に数ヶ月続くものと予想されています。
　ただ、既に物価は底を打った模様で、最近の原油価格の上昇もあって、5月の物価は4月に比べると１％の上昇となっています。特に、ガソリンは1ヶ月で5.9％の上昇でした。

イタリアンレストラン Luna D’Autunno

　プノンペン中心部にあるイタリアンレストランです。大きなワインセラーもあって素敵です。内装は最近リニューアルして、ブルーを基調にした涼しげなものになりました。お庭にはテラス席もあって、こちらも素敵です。
　料理は、バラエティ豊かなイタリアンで、パスタやピザは選ぶのが大変なほどの種類です。写真は、ペンネアラビアータですが、美しい色合いで、適度な辛味がきいています。

Luna d'Autunno Phnom Penh
6C, rue 29 TBS
Tel : 023 220 895

http://www.phnom-penh.biz/cambodia-guide/Phnom-Penh/Restaurant/luna-dautunno-phnom-penh

内装は涼しげです。

カフェ＆ラウンジ コーナー33

　王宮と国立博物館が良く見える、コーナーに立つカフェ＆ラウンジです。3階のバーラウンジからの夕暮れのプノンペンは、なかなかのものがあります（写真上）。夕方のハッピータイムは、生ビールも1ドルですので、ちょっと一杯にも良いかもしれません。

#33 E1 Sothearos Blvd. (corner St. 178), Phnom Penh, Cambodia.
Tel: 092 998850
http://www.corner33.com/

窓に面した席も素敵です。王宮も素敵に見えます。


王宮を見渡す景色は素敵です。夕暮れ時が狙い目かもしれません。