ASEAN Character Award 2014 カンボジアのAsvaに審査員特別賞

　9月20日、幕張メッセ国際会議場にて日本アセアンセンターが主催する「ASEAN Character Award 2014」（アセアンキャラクター大賞）の授賞式が開催されました。「ASEAN Character Award 2014」は日本ではまだ広く知られていないASEAN諸国のコンテンツ制作力をアピールするために、本年より設けられたコンテストで、ASEAN諸国で発表されたアニメ、マンガ、ゲームなどのキャラクター作品33作品について、市場性、新規性、社会性、創造性、将来性をそれぞれ審査して受賞作が選出されました。
　その中で、カンボジア制作のスマートフォンゲーム『Asva the Monkey』の主人公「Asva」が審査員特別賞を受賞しました。カンボジアの伝統的なオペラに登場する不思議な猿のキャラクターは「カンボジアでなければ生み出せなかっただろう」と審査員も驚かせるほどの独創性に溢れていると評価されました。ゲーム産業の規模が小さいカンボジアから、繊細なグラフィックを持つコンテンツが送り出された点も受賞を後押ししたとのことです。
　なお、グランプリにはタイ制作の『BLOODY BUNNY』、準グランプリにはインドネシア制作の『Hebring』が選出されました。

『Asva the Monkey』のFB
https://www.facebook.com/asvathemonkey?fref=ts

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アジア経済見通し2014秋 カンボジア経済の好調持続

　アジア開発銀行（ADB）では、毎年2回、アジア経済見通し（ADO）という経済レポートを発行しています（英文です）。9月25日に表されたADO2014updateでは、成長率予測引き下げが目立つ近隣のアジア諸国が多い中で、カンボジアの2014年の成長率をこれまでと同じ7.0％と予測しています。更に来年2015年の成長率はこれを上回る7.3％と予測しています。また、政治的な緊張や労働争議の緩和が、投資家の信頼感向上に繋がるものと期待を示しています。
　カンボジア経済について、輸出や観光の伸び率が2013年より低下しているものの引き続き順調に成長していると評価しています。2014年上半期（1月～6月）の輸出の伸びは20.0％（2013年上半期27％）、輸入の伸びは6.7％（同24.7％）でした。観光客についても2014年上半期は5.2％増の220万人（2013年上半期19.1％）でした。民間向け信用供与も12.0％増と順調でした。外貨準備も2014年6月末で38億ドルと輸入の3.8か月分以上を確保しています。2014年の物価上昇については、食料品価格の上昇、関税徴税強化による影響等から、これまでの予測値の3.5％から4.4％へと引き上げました。2015年の物価上昇率は4.0％と予測しています。

アジア開発銀行のサイト（和文）
http://www.adb.org/news/developing-asia-fastest-growing-region-key-economies-advance-reforms-jp?ref=jp/japan/news

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美味しいランチ Café Le POINT

　プノンペン中心部にあるカフェ「Café Le POINT」で、美味しいランチを楽しみました。ランチセットでは、パスタやサラダもありますが、今回はガスパッチョスープランチセット（6.8ドル）を頼んでみました。これが、素晴らしい美味しさで感動しました。ドリンクとデザートも付いてこの価格はお得です。プレゼンテーションもお洒落です。木陰の落ち着いたカフェで、文庫本でも手にしながら、こんな美味しいランチをゆったりと楽しむことができるのも、プノンペンの魅力の一つです。お薦めです。ぜひお試しください。

Café Le POINT
No. 10, St. 208
077 974 921
https://www.facebook.com/lepointcafe

ブログ「カンボジア経済」2014年2月8日「木漏れ日のカフェ　Café Le POINT」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/1a216d29ac87e0dcf321ec2b3772f371


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路地裏のお洒落なバー The Alley Bar

　プノンペンの路地裏と言えば、240・1/2通りです。その奥に、ちょっと雰囲気のあるバーができていました。The Alley Barです。インテリアは落ち着いていて、カウンターも良い感じです。メニューはカクテル類が充実していて、おつまみ系も酒飲みには十分です。値段もリーズナブルです。お客さんは、ちょっとお金持ちのクメールの若い方々が多いようです。すごく大きいガラス瓶のようなグラスに入ったカクテルのJumboや、ビールのカクテルですが人目を惹くプレゼンのコロナ・カクテル等があって楽しめます。ぜひお試しください。

The Alley Bar
No. 82, St. 240・1/2（240通りと244通りの間の路地です）
095 222 403
https://www.facebook.com/TheAlleyBarKH

隣の若者グループが飲んでいたJumbo。1リットルくらいは入っていそうです。


ビール瓶が突き刺さってるコロナ・カクテル（6ドル）。酔っぱらいます。


おつまみのCold Meat Platter（6ドル）とWarm Goat Cheese Salad（5.5ドル）。いい感じです。


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中央銀行年次報告書2013

　カンボジアの中央銀行であるNBC (National Bank of Cambodia)は、年次報告書2013を発表しました。
　内容は、物価と為替レートの動向、通貨供給と金利、国際収支、外貨準備管理、銀行監督、中央銀行活動、貨幣管理、支払システム開発、IT関係等です。経済状況を概観するにはとても手頃なコンパクトにまとまった報告書です。
　2013年の注目点は、マクロ経済の安定化です。2013年の物価上昇率は、12カ月移動平均で2.94％でした。リエルの対ドル為替レートの変動は、わずか0.2％に留まりました。また、貿易収支の赤字は続いていますが、サービス収支（観光等）、移転収支（ODA等）、資本収支（直接投資等）の黒字で埋め合わせて、総合収支では、GDPの約2％に当たる3億90万ドルの黒字となりました。外貨準備は順調に増加し、輸入の4か月分以上の41億400万ドル（金とSDRを除く）に達しています。
　また、制度面では、インターバンクマーケットを活性化するため、譲許性預金証書（Negotiable Certificate of Deposit）の発行を開始しました。
　カンボジアの金融・通貨制度は、整備の途上にありますが、地道な努力が継続されており、安定的な発展が期待されます。

中央銀行年次報告書のサイト（2013年版はまだアップロードされていません）
http://www.nbc.org.kh/english/publications/annual_reports.php

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カンボジア建設セクター好調

　9月10日から12日まで、プノンペンのダイヤモンドアイランドで建設・不動産展が開催されました。カンボジアでの建設・不動産の好調を映して、世界23カ国から300社以上が参加しました。
　建設・不動産展でカンボジア国土整備・都市化・建設省が発表したところによりますと、2013年に建設セクターは、前年比31％増の28億ドルの投資を集めました。また、2014年1～5月には前年同期比210％増の15億4000万ドルの投資を得たとしています。カンボジアの建設セクターには、海外からの159社を含めて559社が活動しています。海外投資家は、韓国、中国、日本、マレーシア、インド、ベトナム等が多いとしています。
　建設セクターが好調なため、建設資材の輸入も増加しています。2014年上半期（1月～6月）の金額ベースでは、前年同期比3％増の2億2900万ドルに留まりましたが、数量ベースでは前年同期の43万トンから約3倍の122万トンに急増しました。
　建設セクターは、カンボジア経済の4つのエンジンのうちの一つであり、カンボジア経済全体への波及効果も大きいものと見られます。
（写真はプノンペンで建設中のマンションの完成予定模型）


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ソナトラ証券が休業へ

　9月4日、カンボジアのソナトラ証券は、2014年10月1日から2015年10月1日までの1年間、証券業務を停止すると発表しました。顧客からの注文を受け付けないだけでなく、顧客の口座を閉鎖し、全ての預り金、証券を返却するとしています。この手続きは9月29日までに行われるとしています。
　ソナトラ証券では、業務停止の理由を公表していません。カンボジア証券取引所への上場銘柄は、プノンペン上水道公社と縫製業のGTI社の2社に留まっており、また、その取引高もゼロの日がある等、活況には程遠い状況です。
　なお、2013年3月にはベトナム系のサコムバンク証券が業務を停止しており、業務を停止した証券会社は2社目となります。
　カンボジア証券取引所（CSX）、カンボジア証券取引委員会（SECC）等では、ソナトラ証券の業務停止による株式市場への影響は限定的であるとしています。

ソナトラ証券の発表（英文・クメール語）
http://www.sonatrasecurities.com.kh/View.php?va=ann

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ANZロイヤル銀行のビジネス信頼感指数2014年9月

　9月15日にANZロイヤル銀行は、2回目のカンボジアビジネス信頼感指数（business confidence index）を発表しました。この指数は、過去12か月及び将来12か月の一般的景況感、売上、収益、設備投資、社員数等の動向を組み合わせて、企業の景況感を示すもので、四半期ごとに発表されます。今回の調査は2014年7月～8月に行われました。
　今回の調査の結果は、今後12か月についての全体のビジネス信頼感指数が82（前回83）と非常に高い数値となり、カンボジアのビジネスの好況を表すものとなりました。全てのセクターで、今後12か月について好況が続くとの楽観的な見方が強く出ています。その中でも、第2次産業が最も強く指数は84（前回81）となっています。また、中小企業と大企業を比べると、大企業の方が好況感が強く、指数は84（前回80）となっています。
　カンボジアでは、政府の統計が弱いこともあり、このような民間調査による景況感が四半期ごとに発表されることは、カンボジアをマーケットと見て進出されている日系企業にとっても大いに参考になるものと期待されます。


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カンボジア証券取引所 新社屋に移転

　カンボジア証券取引所は、9月8日これまでのカナディアタワーから、新たに建設した新社屋に移転しました。新社屋は、106通りにあり、カンボジア伝統様式の造りが目立っています。カンボジア証券取引所では、これまでのカナディアタワーでの仮住まいから、自社社屋に移転することで、投資家からの信頼感も強まるのではないかと期待しています。また、十分な会議スペースも確保し、市場参加者や投資家とのコミュニケーション改善も図りたいとしています。
　なお、カンボジア証券取引所のデータセンターを新社屋へ移動するため、9月22日からのプチュンバン3連休を含めて9月22日（月）～10月6日（月）まで証券取引に関わるシステムを閉鎖し、10月7日（火）より証券取引を再開するとの発表です。

カンボジア証券取引所の発表（英文です）
http://www.csx.com.kh/news/notice/viewPost.do?MNCD=8020&postId=285

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プチュンバン2014

　プチュンバンはカンボジアのお盆です。今年は9月22日から24日まではプチュンバンで連休です。多くの人々が田舎に帰って家族で集まるので、セントラルマーケット近くのミニバス乗り場も稼ぎ時で、お土産を抱えて地方に戻る人たちで賑わいます（写真上。9月20日撮影）。一方、プノンペンは閑散とします。お店もお休みのところが多くなります。
　プチュンバンは、仏教徒のカンボジア人にとっては、重要な宗教行事で、日本のお盆ととても似ています。お祭りは15日間続きます。この間、人々は地元のお寺だけではなく、遠くのお寺まで出かけて、お布施をします。先祖の魂と再会するために、少なくとも7か所のお寺を回らなければならないとされています。先祖の魂は、プチュンバンの15日間の間だけは自由に動き回ることを許されると言われ、食べ物等を供えてお迎えします。
　

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小粋なビストロ L’Ami Pierrot Bistrot

　プノンペン北部のオールド・フレンチ・コーターとも呼ばれるエリアに開店した小粋なビストロ「L’Ami Pierrot Bistrot」です。外観はあまり目立ちませんが、内装は大きな窓も活かした明るい雰囲気です。メニューはビストロらしくカジュアルで、特にランチは、前菜、メイン、デザートで12ドル（約1200円）とお手頃です。ワインもリーズナブルなものが揃っています。シェフは、プチ・フランスのシェフ（Pierrotさん）で、笑顔が良い感じで、「Pierrotさんのお友達」という店名にしたことも良くわかります。お薦めです。お試しください。

L’Ami Pierrot Bistrot
No.47, St. 75
https://www.facebook.com/bistrot.ami.pierrot

ランチの前菜3種。なかなかです。



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2014年7月の物価上昇率

　国家統計庁から発表された2014年7月の物価上昇率（対前年同月比）は、4.3%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移していますが、2013年後半から若干の上昇トレンドにあります（2011年9月6.7％、10月5.2％、11月5.7％、12月4.9％、2012年1月5.8％、2月5.4％、3月5.4％、4月4.8％、5月2.2％、6月1.8％、7月1.3％、8月2.2％、9月1.4％、10月1.2％、11月1.4％、12月2.5％、2013年1月1.8％、2月1.7％、3月1.0％、4月1.0％、5月2.8％、6月2.9％、7月4.1％、8月3.4％、9月3.9％、10月4.2%、11月4.1%、12月4.7％、2014年1月4.5％、2月4.3％、3月5.0％、4月4.9%、5月4.6%、6月4.9％）。なお、6月と比べると7月は0.4％の上昇でした。
　中国等の新興国の経済状況のスローダウン等から、国際市況での一次産品価格は安定してきています。国際石油価格（WTI）も90ドル～100ドルで安定的に推移しています。この状況を受けて、プノンペンでもガソリン価格は安定的に推移しています。7月のガソリン価格は5月から0.9％下落して5297リエル／リットル、ディーゼルは6月から0.5％下落して5142リエル／リットルでした。
　国際機関は、カンボジアの物価上昇率を安定的と見ています。2014年の物価上昇率について、国際通貨基金（IMF）は3.8％、アジア開発銀行は3.5％、世界銀行は5.0％と予測しています。
（写真はプノンペン市内のガソリンスタンド。8月6日撮影）


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マイクロファイナンスのKREDIT S.T.A.Rアウォードを受賞

　8月27日に、世界のマイクロファイナンス機関とその主要サポーターが参加する情報共有機関のMIX MARKETにより、カンボジアのマイクロファイナンス機関のKREDITは、S.T.A.Rアウォード2013を授与されました。200以上のマイクロファイナンス機関の中で、KREDITは、社会的行動マネジメントと透明性等に関する取組が優れていると認められました。
　KREDITは、カンボジアの大手マイクロファイナンス機関で、2014年6月現在で総資産1億200万ドル（約109億円）で、8万人以上の顧客に融資を行っています。マイクロファイナンス機関でも最も高いクラスの金利（ドル建て2年物8.5％／年、リエル建て3年物12％／年）で預金も順調に増加させています。また、ITシステムの導入等による効率化と内部統制強化に取り組むと同時に、貧困な農村部での金融教育、農業教育、子供たちへの教育等の社会的活動にも力を入れているとのことです。

　なお、カンボジアの金融機関への預金は、カントリーリスクに加えて様々なリスクがありますので、慎重な検討が必要です（この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘等を目的としたものではありません）。

KREDITのサイト（英文です）
http://www.kredit.com.kh/index.php/en/meda/69-kredit-mfi-has-become-a-s-t-a-r

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