カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

プノンペン空港の新ラウンジ Plaza Premium Lounge

2016年01月31日 | 生活環境
 プノンペン国際空港の新ターミナルに、新しいラウンジ「Plaza Premium Lounge」が完成しました。ビジネスクラスの利用者に加えて、有料でどなたでも利用可能です(2時間35ドル)。世界各国の空港35カ所でラウンジを展開している香港系の民間企業が運営しています。
 内装は、落ち着いた感じですが、非常に広いスペースなので、ゆったりとした雰囲気を出しています。成田空港等のビジネスラウンジは、混んでいることも多くゆったりできませんが、プノンペンのラウンジは広々としている上に、余裕のあるレイアウト、利用客の少なさも相まって、使い心地が大変良いと感じます。VIPルームもあるとのことです。
 ソフトドリンクや生ビールはもちろん、アルコール類もそれなりに揃っています。食事も、クイティウをその場で作ってくれたり、様々な料理が並んでいて、ラウンジとしては素晴らしいと言えます。
 出発コンコースには、スターバックスもできましたし、これからレストランも拡充するようですが、ちょっと長い待ち時間でしたら、有料で使っても良いかもしれません。お試しください。

Plaza Premium Lounge
https://www.plaza-network.com/location_detail?city=Phnom%20Penh

フードコーナーは、他の空港のラウンジよりも相当良いと感じます。



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スターバックス1号店

2016年01月30日 | 生活環境
 プノンペン空港の出発コンコースに、スターバックスの1号店が開店しました。初めて利用してみましたが、スターバックスらしさが出ていると感じます。コンコースなので、オープンな造りです。メニューは、コーヒー等に加えて、フードも揃っているように感じます。お値段は、カンボジアとしては相当な値段ですが、日本と同じくらいです(カフェラテ・トールで3.45ドル:約407円。日本では税込み399円)。お土産に最適な、カンボジアデザインのタンブラーやマグカップもあります(思わず、買ってしまいました)。空港のイミグレーションの中なので、出発客以外は利用できません(国内便の方も現在は使用可能とのことです)が、プノンペン中心部バンケンコンに2号店の開店を準備中とのことです。プノンペンカフェ戦争は、ますます激化しそうです。

ブログ「カンボジア経済」2016年1月7日「プノンペン空港 利用者300万人を突破 スターバックスも開店」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/5872f8dff3a47ab085733e7824308725

ブログ「カンボジア経済」2015年9月5日「スターバックス ついにプノンペンに進出へ」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/546d5d0a514ee5d93317c56076190db5

カンボジアデザインのタンブラー(16ドル)とマグカップ(18ドル)。カンボジアではちょっと高く感じますが、お土産としては、結構いけるかも。



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2015年11月の物価上昇率

2016年01月29日 | 経済
 国家統計庁から発表された2015年11月の物価上昇率(対前年同月比)は、1.9%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しています。細かくみると、2013年後半から若干の上昇が続いた後、2014年後半から下降し、現在は低いレベルにあります(2011年9月6.7%、10月5.2%、11月5.7%、12月4.9%、2012年1月5.8%、2月5.4%、3月5.4%、4月4.8%、5月2.2%、6月1.8%、7月1.3%、8月2.2%、9月1.4%、10月1.2%、11月1.4%、12月2.5%、2013年1月1.8%、2月1.7%、3月1.0%、4月1.0%、5月2.8%、6月2.9%、7月4.1%、8月3.4%、9月3.9%、10月4.2%、11月4.1%、12月4.7%、2014年1月4.5%、2月4.3%、3月5.0%、4月4.9%、5月4.6%、6月4.9%、7月4.3%、8月4.1%、9月3.6%、10月2.9%、11月2.4%、12月1.1%、2015年1月0.4%、2月1.6%、3月1.1%、4月1.2%、5月1.0%、6月0.7%、7月0.8%、8月1.0%、9月0.9%、10月1.3%)。なお、10月と比べると11月は0.2%の下落でした。
 2014年6月には100ドルを超えていた国際石油価格(ニューヨーク市場のWTI)も値下がりを続け、2015年1月初旬には40ドル台中盤まで大幅に低下しました。その後かなり戻して、5月には60ドル前後のレベルとなりましたが、7月には40ドル台に逆戻り、2016年1月には30ドルを切り20ドル台まで下落しています。プノンペンでもガソリン価格は、カンボジア政府の働きかけもあって下落傾向にあります。ガソリン価格は、10月の3839リエル/リットルから11月には3671リエル/リットルまで低下しました。ディーゼルも、10月の3721リエル/リットルから11月には3537リエル/リットルに低下しました。
 国際機関は、カンボジアの物価上昇率を安定的と見ています。2015年の物価上昇率について、昨年後半からの石油価格下落を織り込んで、アジア開発銀行は1.3%、世界銀行は1.5%、国際通貨基金(IMF)は1.1%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。11月22日筆者撮影)


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農業セクター戦略開発計画

2016年01月28日 | 経済
 1月18日、カンボジア農林水産省は、農業セクター戦略開発計画を発表しました。この5か年計画は、カンボジア政府全体の計画である、四辺形戦略に沿ったもので、カンボジアの経済成長と貧困削減に必要不可欠な農業セクターの開発を促進するものです。計画では、農業生産性の向上、農業の多角化・商業化を促進することを目指すとしています。また、食品安全、雇用促進、農民所得向上等に重点を置くとしています。
 カンボジアのGDPに占める農林水産業の割合は、2015年には21.4%にまで低下していますが、農林水産業に従事する人口の割合は64.2%(2013年)であり、引き続きカンボジア経済にとって重要な役割を占めています。開発政策に沿った着実な改善策の実施が期待されます。


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カンボジアの電力開発 資金調達が課題

2016年01月27日 | 経済
 カンボジア電力庁(Electricity Authority of Cambodia: EAC)によりますと、2014年のカンボジアの発電量と輸入量の合計は48億6100万kwhと、2013年の40億5100万kwhから20.0%増加しました(ちなみに、日本の2014年度の発電量は、9101億kwhです)。発電と輸入の割合を見ると、カンボジア国内の発電が62.9%、ベトナムからの輸入26.0%、タイからの輸入10.8%、ラオスからの輸入0.3%となっています。カンボジア国内の発電量の電源別構成は、水力18億5200万kwh(60.5%)、石炭火力8億6300万kwh(28.2%)、ディーゼル火力3億2700万kwh(10.7%)、バイオマス1700万kwh(0.6%)となっています。
 カンボジア国内の発電所の建設も進んでおり、2014年末の設備容量は1511MWと、2013年末の1155MWから30.9%増加しています。2014年末設備容量を電源別にみると、水力929MW(61.5%)、石炭火力268MW(17.7%)、ディーゼル火力291MW(19.3%)、バイオマス23MW(1.5%)となっています。
 カンボジア電力庁では、2020年までにカンボジア全土の電化率を100%に上昇させることを目指していますが、そのためには10億ドル程度の資金が必要であり、その資金調達が課題であるとしています。

カンボジア電力庁の年次報告書(英文です)
http://eac.gov.kh/en/publication/report/


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プノンペンに更に3か所の立体交差建設へ

2016年01月26日 | 経済
 新聞報道によりますと、フン・セン首相は、プノンペンに更に3か所の立体交差建設を承認したとのことです。第1に、モニボン橋に近い既存の立体交差に隣接する立体交差で、延長810メートルの陸橋と606メートルのトンネルによるものです。第2は、カナディアタワー前の、ロシア大通りとモニボン大通りの交差点です。延長340メートルのトンネルとなる予定です。第3に、空港に向かうロシア大通りとハノイ通りの交差点です。延長605メートルの陸橋が建設される予定です。工事は、Overseas Cambodian Investment Cooperation (OCIC)が行うとしています。資金は、プノンペン都の予算で実施され、首相の最終承認受領後に着工し、1年半程度で完成の見込みとのことです。
 なお、ロシア大通りでの立体交差化に加えて、ロシア大通り北側を並走する鉄道用地の上に市内から空港までの13キロにわたる高速道路を建設する案についても検討されているとしています。
 プノンペンの交通渋滞は、周辺諸国の首都(バンコクやジャカルタ)と同様に深刻化しつつあり、先手を取った対応が必要不可欠です。


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2016年01月25日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


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ついに悲願の直行便 全日空 成田プノンペン便 9月から

2016年01月25日 | 経済
 1月20日、全日本空輸(ANA)は、2016年度ANAグループ航空輸送事業計画を発表し、この中で、9月1日から成田プノンペン線を新規開設すると発表しました。全日空は米ボーイングの中型機「787-8型機」を使い、1日1往復で運航を始める予定です。これまで日本からカンボジアを訪れるには、韓国、ベトナムやタイなどで便を乗り継ぐ必要がありましたが、直行便の就航によって移動を3時間程度短縮できる見込みです。日本からは、成田発10:50-プノンペン着15:10、帰路はプノンペン発22:50-成田6:45着のスケジュールです。
 全日空では「近年の高水準な経済成長を受け、生産拠点としてのみならず市場としても注目を集め、日系企業の進出が続くカンボジアの首都、プノンペンへと就航いたします。今年は日本とカンボジアの友好条約が発効して60周年となりますが、両国を結ぶ初の定期直行便の運航開始により、今後のさらなる友好関係の発展と交流人口の拡大に貢献してまいります。」としています。
 悲願の直行便がついに実現することとなり、カンボジアにとって、大きな効果が期待されます。また、カンボジア在住の日本の方々、カンボジアビジネス関係者にとっても、様々な効果があるものとみられます。
(地図は全日空の新聞発表より)

全日本空輸の新聞発表
http://www.ana.co.jp/pr/16_0103/15-099.html


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液体窒素アイスクリーム Nuk Cafe

2016年01月24日 | 経済
 プノンペン北部、セントラルマーケットの南東、映画館のすぐ近くにあるカフェ「Nuk Café」です。落ち着いた内装で、1階はこぢんまりした雰囲気です。2階は、高い天井と大きなガラス窓で大空間を演出し、様々な絵画を展示するアトリエ風になっています。メニューは、普通のカフェですが、特筆されるのは、超低温の液体窒素でその場で作るアイスクリームです。モカアーモンドアイスクリームを試してみましたが、プレゼンも凝っていて、まるで鉢植えにしか見えません。液体窒素アイスクリームは、日本やアメリカで流行っているそうですが、初めてでした。ちなみに、トリップアドバイザーでは、プノンペンのアイスクリーム屋さんで第1位になっています。お勧めです。お試しください。

Nuk Café
No. 16, St. 154
https://www.facebook.com/nukcafe

どう見ても鉢植えというプレゼンのモカアーモンドアイスクリームです。


屋根裏風の中2階が、人気の様です。



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フレンチの老舗が移転 新装開店 TOPAZ

2016年01月23日 | 生活環境
 プノンペンのフレンチの老舗「TOPAZ」が、移転して新装開店しました。場所は、ノロドム通り沿い、旧店舗の北300メートルくらいのところです。外観は、白い外壁に、池を配しており、旧店舗と同じ雰囲気です。内装も、大きなガラス窓から庭の緑が楽しめる雰囲気は変わりありません。天井が高くなり、広々とした感じを受けます。まだ一部工事中なのはカンボジアらしいところです。メニューは、食欲をそそる写真をふんだんに使用したものとなり、あれもこれも食べたくなります。エスカルゴやカルパッチョといった前菜、ビーフステーキやラムの肉料理、ロブスター等の魚料理、スフレ等のデザートまで、正統派フレンチです。今回、いくつか試しましたが、いずれも素晴らしいものでした。お値段は、プノンペンでは破格の最高級ですが、日本と比べれば半額以下で楽しめます。併設されているバーもなかなかの雰囲気です。お勧めです。お試しください。

TOPAZ
http://www.topaz-restaurant.com/
https://www.facebook.com/Topaz.Restaurant/

前菜のエスカルゴとビーフカルパッチョ。エスカルゴは絶品でした。


メインは、骨付きラムとロブスター&フォアグラ。ともに素晴らしいものでした。


デザートに頼んでみたスフレ。いい感じに膨らんでます。


併設のバー。こぢんまりとしていい感じ。



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2015年税収大幅増加

2016年01月22日 | 経済
 カンボジア経済財政省税務総局によりますと、2015年の税務総局担当の税収は、2014年の約10億6000万ドル(約1240億円)から、22%増の約13億ドル(約1520億円)に大幅に増加したとのことです。法人税収が27.2%増、給与税が18.6%増でした。税務総局では、中小企業等の零細納税者からの納税を促進するため、会計書類の簡素化や、税務登録のオンライン化等の、手続簡素化・合理化に努めているとしています。
 また、2015年のカジノ産業からの税収は、前年比33%増加して3470万ドル(約41億円)となりました。経済財務省では、カジノ事業者に対して、カジノ部門だけでなく、飲食など非カジノ部門への課税を強化したことによるものとしています。プノンペンのナガワールド(NagaCorp)からの税収が最も大きく、カジノからの税収全体のうち、23%を占めたとのことです。ナガワールドは、飲食等のカジノ以外の部門が充実しており、課税対象が広いためとしています。


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2015年10月の物価上昇率

2016年01月21日 | 経済
 国家統計庁から発表された2015年10月の物価上昇率(対前年同月比)は、1.3%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しています。細かくみると、2013年後半から若干の上昇が続いた後、2014年後半から下降し、現在は低いレベルにあります(2011年9月6.7%、10月5.2%、11月5.7%、12月4.9%、2012年1月5.8%、2月5.4%、3月5.4%、4月4.8%、5月2.2%、6月1.8%、7月1.3%、8月2.2%、9月1.4%、10月1.2%、11月1.4%、12月2.5%、2013年1月1.8%、2月1.7%、3月1.0%、4月1.0%、5月2.8%、6月2.9%、7月4.1%、8月3.4%、9月3.9%、10月4.2%、11月4.1%、12月4.7%、2014年1月4.5%、2月4.3%、3月5.0%、4月4.9%、5月4.6%、6月4.9%、7月4.3%、8月4.1%、9月3.6%、10月2.9%、11月2.4%、12月1.1%、2015年1月0.4%、2月1.6%、3月1.1%、4月1.2%、5月1.0%、6月0.7%、7月0.8%、8月1.0%、9月0.9%)。なお、9月と比べると10月は0.1%の下落でした。
 2014年6月には100ドルを超えていた国際石油価格(ニューヨーク市場のWTI)も値下がりを続け、2015年1月初旬には40ドル台中盤まで大幅に低下しました。その後かなり戻して、5月には60ドル前後のレベルとなりましたが、7月には40ドル台に逆戻り、2015年末には30ドル台に下落しています。プノンペンでもガソリン価格は、カンボジア政府の働きかけもあって下落傾向にあります。ガソリン価格は、9月の3913リエル/リットルから10月には3839リエル/リットルまで低下しました。ディーゼルも、9月の3782リエル/リットルから10月には3721リエル/リットルに低下しました。
 国際機関は、カンボジアの物価上昇率を安定的と見ています。2015年の物価上昇率について、昨年後半からの石油価格下落を織り込んで、アジア開発銀行は1.3%、世界銀行は1.5%、国際通貨基金(IMF)は1.1%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。10月30日筆者撮影)


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中央銀行 銀行間取引のオンライン新システム導入へ

2016年01月20日 | 経済
 中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)のチア・スレイ総局長によりますと、銀行間取引をリアルタイム化、オンライン化するシステムの導入準備を進めているとのことです。現在、カンボジアの各銀行は、別の銀行に資金を移動させる場合、小切手を使用しており、この小切手をNBCのクリアリング・ハウス(決済機関)に持ち込む必要があります。この銀行間取引には、大変な時間と手間がかかっており、カンボジアでは、他行の銀行口座への振り込みは未だに一般的ではありません。新システムの導入により、銀行間取引事務の大幅な効率化と、時間短縮が可能となり、銀行の利用者にとっても銀行振込が容易になる等の大きな便益があるものと見られます。
 NBCでは、既に昨年から新システムの試験運用を始めています。現在、14の金融機関(銀行及びマイクロファイナンス機関)から、新システムの利用申請が提出されており、近い将来、本格運用を開始したいとしています。NBCでは、銀行に加えて、経済財政省国庫局もこのシステムに参加できるよう準備を進めているとのことです。
 日本では、オンラインによる銀行間取引は当たり前と思われるかもしれませんが、日銀ネットが導入されたのは1988年のことです。それまでは、日銀小切手を日銀のカウンターに毎日持ち込んでいました。カンボジアは、先進国が長年をかけて開発した高品質・低コストのシステムを一気に導入することにより、大きな技術ジャンプでライバル国に追いつき、更には追い越していくこと可能性があります。


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カンボジアでも金融機関に流動性カバレッジ比率規制を導入

2016年01月19日 | 経済
 12月23日、中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、流動性カバレッジ比率に関する政令を施行しました。流動性カバレッジ比率規制は、国際的な銀行の健全性を維持するための規制である「バーゼルⅢ」で導入されたもので、適格流動資産(現金、国債等の高品質流動資産)の、30日間のストレス期間に必要となる流動性に対する比率を一定以上に保つことを求める規制です。導入の背景は、リーマン・ショックによる世界的な金融危機では、世界の各大手銀行で自己資本そのものは潤沢にあったものの、短期的な流動性の不足によりさまざまな障害が起きたことにあります。この再発を防ぐために、金融危機等により資金流出超が30日間続いても、それに対応し、かつ融資等の他の業務を円滑に遂行できるよう、現金や格付けの高い国債、中央銀行への預金等、確実に現金化できる高品質流動性資産を一定以上保有することを義務付けたものです。バーゼルⅢでは、国際的な銀行に対し、2015年1月1日までに、この比率を60%とし、その後段階的に引き上げて2019年の1月1日までに100%以上とすることを求めています。
 NBCでは、カンボジアでもこの規制を導入することとし、バーゼルⅢよりは遅れるものの、2016年9月1日までに流動性カバレッジ比率を60%とし、2017年9月1日70%、2018年9月1日80%、2019年6月1日90%と順次引き上げ、2020年1月1日までに100%以上とすると定めています。対象となる金融機関は、預金を受け入れている銀行及び機関(マイクロファイナンス機関等)となります。
 カンボジアでは、銀行の貸出、預金ともに急速に増加しており、中央銀行では銀行監督を強化・拡充しています。流動性カバレッジ比率規制は、金融セクターの金融危機等への短期的対応力を向上させる役割があり、その着実な履行が期待されます。

NBCの政令「Prakas on Liquidity Coverage Ratio」
http://www.nbc.org.kh/download_files/legislation/prakas_eng/5759prakas-liquidity-coverage-ratio-english.pdf


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2016年01月18日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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