11月17日、カンボジア計画省のチャーイ・トーン大臣は、新たな貧困線(貧困基準)を発表しました。貧困線は、貧困を測定するための基本的な基準であり、貧困線以下の所得しかない場合、貧困層に分類されます。この貧困線は、国の発展や物価上昇にあわせて変更していく必要があります。カンボジアでは最初の貧困線は、1997年に、1993-94年の経済社会観測データに基づき設定されました。その後、2013年に、2009年データを基に改定されており、これまで使用されてきました。今回の改定に当たっては、2019-20年の調査データを用いて、世界銀行の協力も得て改定しました。改定に当っては、教育や保健、携帯電話やインターネットといった、より多くの支出や新たに支出が必要となっているものにも配慮したとしています。また、国際的な設定方法を勘案したとのことです。
新たな貧困線は、プノンペン都が1万951リエル/日(約307円/日)、その他の都市部が9571リエル/日、農村部が8908リエル/日となりました。この貧困線を適用すると、貧困線以下の所得しかない貧困層の比率(貧困率)は、カンボジア全体で17.8%となります。内訳はプノンペン4.2%、その他都市部12.6%、農村部22.8%でした。
カンボジアは、最近20年間の高度成長で、貧困率を大幅に減少させてきました。カンボジア政府は、外資誘致による雇用創出、農産品の輸出促進による農家の所得向上、地場中小企業の振興による経済基盤多様化等を図ってきています。カンボジア政府、ドナー諸国、民間企業等が協力して、貧困率の引下げに向けて今後も地道な努力を続けていくことが期待されます。
(写真は、プノンペン市内。記事とは直接関係ありません)
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カンボジアは、最近20年間の高度成長で、貧困率を大幅に減少させてきました。カンボジア政府は、外資誘致による雇用創出、農産品の輸出促進による農家の所得向上、地場中小企業の振興による経済基盤多様化等を図ってきています。カンボジア政府、ドナー諸国、民間企業等が協力して、貧困率の引下げに向けて今後も地道な努力を続けていくことが期待されます。
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