アジア開発銀行が2010 年成長率予想を引き上げ

　アジア開発銀行は9月28日に「アジア開発概観見直し2010」を発表しました。
http://www.adb.org/Media/Articles/2010/13334-asian-developments-outlooks/

　アジア全体の2010年の経済成長率は、4月のレポートに比べて0.7％ポイント上方修正して、8.2％に見直されました。その一方で、カンボジアについては4月時点の予想の4.5％から今回は5.0％に上方修正されました。その要因として、対米縫製品輸出の好調（1月～7月：10％以上）、観光客数増加（1月～6月：12.4％）等をあげています。
　なお、2011年には成長率が6％に回復すると見ています。


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経団連ミッションがフンセン首相と会談

　経団連のミッションが9月20日の週にカンボジアを訪問されました。ミッションは、経団連の国際協力委員会政策部会長の福林憲二郎住友化学専務が団長で約30名の大規模なものでした。ミッションは9月22日に、フンセン首相と会談されました。会談では、日本からの投資促進と、両国間の貿易拡大について話されたとのことです。ミッションは前日にはチャンプラシット商業大臣とも会談されています。
　日本からカンボジア経済への熱い視線が高まっていると感じさせてくれました。

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民間によるインフラ開発 プレックプノブ橋完成

　プノンペン北部に新しい橋「プレックプノブ橋」が9月20日に完成・開通しました。上院議員でもあり、ＬＹＰグループの総帥でもある、リーヨンパット氏が投資を行ったものです。30年のBOT (Build, Operate and Transfer)スキームで、通行料金と近辺の開発によって収益を得るものです。ちなみに料金は、バイクは無料ですが、一般乗用車で1.35ドル、バス4ドル、トラック（10トン以上）で8ドルと、かなりの高額です。なお、プノンペン市はこの橋の完成を受けて、大型バスとトラックの日本橋通過を禁止する意向です。
　橋は、国道5号線と外郭環状線の交差点からトンレサップ川を渡り、片側2車線の新道を経て国道6号線に連結しています。この完成により、プノンペン北方約20キロの地点で、国道6号線と国労5号線がバイパスで連結され、更に外郭環状線により、プノンペン空港の先で国道4号線にも繋がることになります。
　早速現場を訪問してみました（9月22日）。道路は片側2車線のコンクリート舗装で高速走行に耐えられると思われます。道路の両側はまだ湿地帯で、一部で大規模な埋め立て造成工事が行われていました。この種のインフラの効果は発展途上の段階では非常に大きいものがありますので、この地域が大きく発展することが期待されます。
　
国道6号線からの分岐点。プノンペンから約20キロ


料金所です。プチュンバンが終わる10月15日まではフンセン首相の鶴の一声で無料です。


料金表です。乗用車1.35ドル、バス（24席～45席）4ドル、トラック（10トン以上）8ドルとなっています。


片側2車線、コンクリート舗装の高速設計です。但し、途中にロータリーがあるので注意してください。


道路の両側では、埋め立て、造成工事が進められています。数年後には景色が全く変わっているかもしれません。



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銀行の貸付バトル

　カンボジアには商業銀行が27行もありますので、だんだんと競争が激しさを増してきました。最近の話題はマレーシア系のカンボジアパブリックバンク（「カンプーバンク」と呼ばれています）が、他行からの借り換えの場合の金利を6％にすると言い出して話題になっています。商業銀行の平均貸付金利は15％ほどで、預金金利も1年物は5％前後ですので、かなり思い切ったキャンペーンです。
　預金量の急増の一方で、昨年の不況の影響が残る状況で貸付が伸びていない状況ですので、優良貸付先を増やしたい銀行間での競争は今後も続くものと見られています。
　このような競争で貸付金利が下がることは、経済が立ち直りつつあるカンボジアでは歓迎されることと思います。中央銀行（ＮＢＣ）も、カンボジアの金融市場は「フリーマーケット」であるとして、静観している模様です。

カンボジアパブリックバンクのサイト（英文）
http://www.cpbebank.com/cpeb/index.html

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ベトナム公園での手工芸品マーケット

　プノンペンのナイトマーケットは有名ですが、9月17日から19日まで、独立記念塔近くのベトナム公園で、手工芸品のマーケットが開かれました。カンボジアコーヒーもいくつもの会社が出品していましたが、食品関係で人気を集めていたのは、北東部名産の「ナエム」でした。また、籠や焼き物といった伝統的な手工芸品に加えて、衣料品等のブースも人気でした。初めて見たのは、カンボジア製の折りたたみ傘です。この種のものもカンボジアで作るようになってきたのだと実感させてくれました。

人気でごった返しているナエム等を売るブース

ナエムについては、このブログの2009年5月3日版「ナエム」をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/e496eeb184e6c70f3885002564ecb8cc

初めて見かけたカンボジア製折りたたみ傘



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カンボジア王立法律経済大学での発表会

　カンボジア法律経済大学内には、2008年に「日本法教育研究センター」が名名古屋大学の協力を得て設立されています。ここでは2年生16名、3年生11名が日本語と日本法の勉強をしています。また、日本からもカンボジア語とカンボジア法の研究に日本人学生が来ています。
　9月18日にこのセンターでの発表会がありました。日本での夏季セミナーの結果発表や研究成果（違憲審査制、王位継承等）について、日本語で素晴らしい発表がなされました。日本語で非常に難しい内容を発表され、大変感動しました。
　今後、日本企業が進出される際に優秀な人材が必要となりますが、王立法律経済大学も重要な人材供給先になることが期待されます。

センターの学生さんたちの記念写真です。名古屋大学大学院の鮎京法学研究科長も来られました。


王立法律経済大学は、プノンペン南部に立派なキャンパスがあります。



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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週金曜日に発行しています。「無料」です。
配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

　メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


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東西・南部経済回廊に関する日メコン国際会議

　9月9日にタイ・バンコクで、日本とタイの共催で、「東西・南部経済回廊に関する日メコン国際会議」が開催されました。会議では、日本の藤村外務副大臣とタイのカシット外務大臣が共同議長を務め、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー及び開発パートナーが参加しました。
　会議では、東西経済回廊と南部経済回廊の重要性が確認され、官民による道路、橋梁等のハードインフラの整備に加え、越境交通協定（ＣＢＴA）等のソフトインフラの整備も合わせて進めていくことの重要性についても討議されました。

外務省のサイト
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/fuku/fujimura/ewec_sec_1009/gaiyo.html

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味の素の新工場

　味の素は、プノンペン経済特区に新工場を建設してきました。この度、完成し、稼働を始めたと伺いましたので、早速見学させていただきました（写真上）。
　味の素は、でんぷんを発酵させて製造するそうですが、アジア地域ではでんぷんの主原料はキャッサバだそうです。発酵させる工場は大規模装置産業ですので、アジア地域ではタイとベトナムに集約されており、他の国では、出来上がった味の素をバルクで輸入し、これをマーケットに合わせてパッキングしています。カンボジアでは大量に使うことが多いので、500グラムと250グラムの大きな袋詰めとなっています。販売促進用の景品も大きなスプーンです。最近はアジア地域での需要が伸び、タイとベトナムの工場だけでは足りず、ブラジルから輸入されることもあるそうです。
　新工場では、工場関係70名、営業・内勤80名の合計150名ほどが働いているとのことです。日本人は原則として社長おひとりで、タイ工場からの支援（タイ人）も含めてほとんど現地対応となっています。現在はブランド戦略に重点を置かれていますが、将来は、付加価値の高い調味料や加工食品も製造・販売していきたいとされています。
　また、安全や衛生に大変気を使われている点は、やはり違うと実感させてくれました。
　日系の大企業がこうしてカンボジアに進出していただけるのは大変ありがたいことです。

工場内には出来上がった製品が整然と積まれていました。(写真は特別に許可をいただいて撮影しています）


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インド大統領が来訪

　インドのパティル大統領（女性）が、カンボジアを9月13日から17日の5日間にわたって訪問しました。大統領はご夫妻で訪問され、シハモニ国王陛下、チアシム上院議長、ヘンサムリン国会議長、フンセン首相等と相次いで会談し、両国間での貿易や投資等の経済関係の強化について討議された模様です。
　カンボジアには、昨年11月に李明博韓国大統領、12月に習近平中国国家副主席等、近隣諸国のトップクラスが次々に来訪しており、カンボジアの将来性に対する各国の熱い視線が感じられます。

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週刊エコノミストに記事を書きました！

　毎日新聞が発行する「週刊エコノミスト」は、日本でも有数の経済誌です。本日発売の9月28日号、P.70-72に「高度経済成長国カンボジア：日本はここでも出遅れている」（カンボジア総合研究所CEOチーフエコノミスト　鈴木博）と題する記事を書きました。
　記事では、「カンボジアはもはや『内戦の国』ではない。知られざる急成長国家の実像を現地から報告する」として、カンボジア経済の現状と見込みを書いています。また、海外からの投資については、突出する中国、韓国等に比べて出遅れ感が否めない日本を対比しています。
　日本の書店等でお求めください。600円です。
http://mainichi.jp/enta/book/economist/


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8月の物価上昇率は1.8％

今月発表された8月の物価上昇率（対前年同期比）は、1.8％の上昇となりました。年初からみるとかなり落ち着いてきた感じです。
8月の物価上昇の理由としては、ガソリン等の石油製品の上昇があります。ガソリンは10.6％の上昇となっています。調理用ガスは31.4％の上昇となっています。食料品も2%の上昇となっています。
8月の物価指数は7月に比べると0.9％の上昇となっています。
IMFの今年当初の予測では、今年の物価上昇率は5.2％としていましたが、先週のIMFIV条協議でこれを4％に引き下げています。
　


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シアヌークビルでの観光投資が進む

　久しぶりにシアヌークビル港を訪問しました。シアヌークビルは観光資源も豊富ですが、ホテル等の観光投資が進んでいました。最高級のソッカホテルは、水上コテージを含む新ウイングを完成させており今年秋のシーズンから本格稼働させるとのことです。インディペンデンスホテルも海に面したコテージタイプの新館をオープンしています。
　ビーチも、今までのローカルな雰囲気が一変しており、きれいな遊歩道と、整備された海の家が並び（写真上）、ジェットスキーやバナナボートも出現して、すっかりアジアンリゾートです。
　シーフードも美味しいシアヌークビルには和食もありますが、一番有名な「空海」は新店舗となり、「カフェ寿司」も頑張られています。
　ぜひ一度、シアヌークビルののんびりしたリゾートをお楽しみください。

ソッカホテルの新ウイングです。


ソッカホテルの新ウイングには水上コテージタイプもあります。


ビーチには、ジェットスキーやバナナボートも並んでいました。発展を感じます。



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シアヌークビルでお寿司を カフェ寿司

　シアヌークビルは、美味しい海産物を食べられるので、プノンペンから行くのが楽しみです。新しくできた「カフェ寿司」でも美味しいお刺身やお寿司が食べられました。アボガド巻きが美味しいと評判です。場所は、ゴールデンライオンの近くです。

CAFÉ SUSHI
#25, St. Ekareach, Sangkat 4, Khan Mittapheap, Sihanoukville
012 940 368
089 922 500 (日本語可)

お刺身もタイは昆布締めする等、手をかけています。


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プノンペンでもアプサラダンス

　プノンペンでは食事をしながらアプサラダンスを見られるところは限られていましたが、良い場所に新しいレストランができました。ダンスショーは、午後7時からアプサラダンスや男女二人で踊るココナッツダンス等、いろいろなダンスが1時間半にわたり見られます。料理はクメール＆タイ料理です。オープンな雰囲気のお店です。お試しください。

Chayyam
No. 8A, St. 278
023 727 186
www.chayyam.com

料理はいろいろあります。写真はスペアリブ。奥に見える竹を編んだ筒にはもち米を蒸したものが入っています。


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