カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

中国正月2025

2025年02月01日 | 社会・風土
 1月29日は旧正月で、アジア各国ではお休みのところも多かったと思います。カンボジアでは、1月1日のインターナショナル・ニューイヤーに加えて4月にクメール正月があります。この旧正月も「中国正月」と呼ばれ正式なお休みでは無いのですが、華僑系の方々を中心になんとなくお休みだったり、お年玉が行きかったりと言うところが多いようです。プノンペンの街中は車やバイクも少なくなっていて、閑散としています。今年は、カナディア銀行等の一部の金融機関が休業だったのには驚きました。
 街には中国舞踊団が繰り出し、鉦や太鼓に合わせて獅子舞や龍の舞を披露して回っています。ご先祖様のために、家の前で紙のお金や車を燃やしています。燃やす紙のお札が100ドル札だったり、紙の車がレクサスだったりします。
(写真は、エクスチェンジスクエアの正月飾り)

ローカルレストランのお供え。豚の丸焼きがあったりします。



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大晦日のカウントダウンイベント カンボジアでも盛り上がり2024

2025年01月03日 | 社会・風土
 12月31日大晦日のカウントダウンイベントがカンボジア各地で開催され、盛り上がりを見せました。最近、政府の観光振興策もあって、プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル、ケップ等の各地で花火を打ち上げる等のカウントダウンイベントが実施されるようになってきました。カンボジアでは、4月にクメール正月があるため、1月1日のお休みは普通の休日扱いですが、今年もカウントダウンイベントは各地で盛り上がりを見せました。プノンペンではリバーサイドに多くの人が集まり、夜中まで大混雑が続きました。シェムリアップでも多くの人出があったとのことです。こうしたイベントは、カンボジア経済の刺激にも効果があるものと見られ、継続して実施されることが期待されます。
 最近はプノンペンでも年越しそばを味わえるお店が増えています。今回は、日本酒バー吉でもりそばの後、居酒屋さんの空夢(そら)で南国鯛そばもいただきました。
(写真は、プノンペンの王宮前のイベント。クメールタイムズ紙より)

日本酒バー吉の年越しそば(もりそば)


居酒屋の空夢(そらん)の南国鯛そば。すごく大きな南国鯛の天ぷらが乗ってます。



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カンボジアのお正月2025

2025年01月02日 | 社会・風土
 カンボジアにはお正月が3回あると言われています、1月1日はインターナショナルニューイヤーと言われます。旧正月(今年は1月29日)も華僑系の人たちを中心に大いに祝うので、中華正月とも言われます。最大のお祭りは4月中旬のクメール正月です。このときは、プノンペンに働きに出てきている人たちも皆故郷に戻ってお祝いします。
 1月1日はカンボジアでも祝日ですが、1日だけのお休みです。12月31日のカウントダウンパーティはカンボジアでも盛り上がりを見せてきています。
 元旦も営業している日本料理店もあります。プノンペンでも日本のお正月が楽しめるようになっていて、ちょっと嬉しいお正月です。
(写真は、くずし割烹 安達のお節料理)

安達でお雑煮もいただきました。



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第29回アンコールワット国際ハーフマラソン

2024年12月07日 | 社会・風土
 12月1日、シェムリアップで、第29回アンコールワット国際ハーフマラソンが世界遺産のアンコール遺跡群を走るコースで行われました。日本等87カ国からの外国人3345人を含めて、過去最多の1万3387人が出場しました。地雷で足を失ったカンボジア人らも車いすや義足で参加したとのことです。参加費は義手や義足の製作、地雷被害者の支援やエイズ予防教育活動などにも充てられるとのことです。
 今年は、フン・マネット首相の他、政府要人や植野日本大使等も参加しました。首相は、この大会は、教育、公共保健、人道的活動、特に地雷被害者を支援するためのものであると強調しました。
 大会は、女子マラソン五輪メダリストの有森裕子さんが代表理事を務める岡山市のNPO法人「ハート・オブ・ゴールド」が創設し、当初は開催を支援してきましたが、第18回から運営をすべてカンボジア側に任せています。
 なお、女子の部では、1位から3位までを日本人女性が占め、表彰台を独占したとのことです。
 こうしたスポーツイベントが、楽しく開催されることは、大きな意義があるものと見られます。関係者の方々の御尽力に感謝したいと思います。
(写真は、フン・マネット首相。スン・チャントール副首相、ハン・チュオン・ナロン教育大臣、植野大使等も。AKPより)



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富塚まり画伯の個展 プノンペンで開催

2024年12月01日 | 社会・風土
 プノンペン在住の富塚まり画伯の個展が、プノンペンのビストロLe Pointで開催されています。期間は、11月24日から12月25日までです(月曜定休)。11月24日の個展初日には、オープニングイベントが開催され、オペラ歌手の岩崎愛さん等による演奏やオペラもあって華やかな雰囲気でした。
 富塚まり画伯は、東京デザイナー学院絵本創作科卒で、2004年のカンボジア訪問をきっかけに、カンボジアで創作活動を続けています。今回の個展では、「Catopia 猫のユートピア」をコンセプトに、様々な猫を題材とした作品が並んでいます。展示されている作品はすべて購入可能ですが、初日に半数以上が売却済となっているとのことですので、ご希望の方はお早めにお出で下さい。
 こうして、プノンペンでも芸術に触れることができるのは、大変素晴らしいことと感じます。素敵な作品が並んでいますので、ぜひお出で下さい。

Le Point
https://web.facebook.com/lepointcafe


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水祭り2024 大盛況

2024年11月17日 | 社会・風土
 11月14日から16日までは「水祭り」の3連休(日曜日も併せて4連休)でした。プチュンバン(お盆)とは逆で、地方からたくさんの人たちがプノンペンに集まります。新型コロナの影響で、2020年~2022年はイベントが開催されませんでした。2023年に4年ぶりに再開され、今年も様々なイベントが行われて大いに盛り上がりました。観光省の発表によりますと、最初の二日間だけで430万人の人出があったとのことです。
 今年も、伝統のボートレースが大々的に行われて、多くの観客を集めました(写真上)。ボートは細長いもので、座って漕ぐタイプや、立って漕ぐタイプ等があります。この時期のトンレサップ川は、結構速い流れで、ボートは気持ち良いスピードで進んでいました。
 リバーサイドには、出店や物売りが集まり、楽しい雰囲気です。芝生にゴザを敷いて楽しむグループや家族連れも見られます。王宮前には、外国人観光客が無料で入れる特別席も設けられていました。夜になるとリバーサイドは多くの人出で、華やかなエレクトリカル船や花火、王宮のライトアップ等で盛り上がりました。

王宮前の広場は、多くの人出でごった返していました。


大々的な花火は、町中からもよく見えました(写真は読者様ご提供)


ボートレースでは様々なカラフルなボートが数多く参加していました。



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カンボジア 独立記念日2024

2024年11月11日 | 社会・風土
 11月9日は、カンボジアの第71回の独立記念日でした。1953年11月9日に、故シアヌーク前国王陛下のご尽力(「独立十字軍運動」と呼ばれています)により、フランスからの独立を果たしました。独立を目指して1953年4月から5月にかけて、故シアヌーク前国王陛下は、フランスから、カナダ(モントリオール)、アメリカ(ニューヨーク、ワシントン、サンフランシスコ、ホノルル)を経て、日本(東京)まで、各国で独立キャンペーンを行われました。
 日本では、昭和天皇陛下ともお会いになっています。日本も外務省を中心に様々な協力を行いました。この東京滞在中にフランスから大きな譲歩を勝ち取り、5月13日に帰国され、半年後に独立宣言に至りました。なお、ご帰国当日にシハモニ国王陛下が誕生され、故シアヌーク前国王陛下は「東京は素晴らしい」として、お生まれになったばかりのシハモニ国王陛下の幼名を「トーキョー(トキオ)」と名付けられたとのことです。
 第二次大戦末期の日本軍による仏印処理(1945年3月~)により、インドシナ3国は独立を認められ、カンボジアも1945年3月12日に故シアヌーク前国王陛下が王位につかれて、独立を宣言しました。しかし、終戦後にフランスに再進駐され、再度フランスの保護国となってしまいました。それでも、故シアヌーク前国王陛下は、日本の支援を受けた1945年のこの独立が果たした役割は大きかったと述懐されていたそうです。
 独立記念日には、独立記念塔で記念式典が開催されました。シハモニ国王陛下、フン・マネット首相他多数が参加しました。今や、米中冷戦の狭間にあって、綱渡り外交を続けているカンボジアですが、覇権国に飲み込まれることなく、真の意味での独立を維持していくことが重要と見られます。
(写真は、プノンペンの独立記念塔で開催された記念式典。AKPより)


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雨期の豪雨2024

2024年10月13日 | 社会・風土
 カンボジアは5月~10月が雨期です。この間には「バケツをひっくり返したような」スコールに襲われることもたびたびあります。特に、8月後半~10月はプノンペンも集中豪雨に見舞われます。傘も全く役に立たないような激しさです。そんな時はちょっと雨宿りするしかありません。通常、豪雨は30分から1時間ほどで終わります。プノンペンでも町のあちこちはすぐ水たまりと化します(日本政府が支援している排水事業で洪水被害は大幅に減少しているようです)。バイクに乗っている人たちの中には、ビニールポンチョをかぶって走っていく元気な人たちもいます。トゥクトゥクは、雨除けのカバーを出して走ります。プノンペンの街中は、洪水で通行できなくなるところも出て、道路は大渋滞となります。最近は、元は湿地や遊水地だったところが次々に埋め立てられていて、思わぬところが洪水被害にあうこともあるとのことです。しかし、この時期の雨は、農家には本当に大切な恵みの雨でもあります。
 なお、プノンペン等の都市の洪水の際は、下水やごみ等が混入している可能性も高く、病気の思わぬ原因ともなりますので、なるべく洪水(水たまり)に入らない・触らない等の注意が必要です。



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プチュンバン2024

2024年10月05日 | 社会・風土
 プチュンバンはカンボジアのお盆です。今年は10月1日から3日までプチュンバンの3連休でした。多くの人々が田舎に帰って家族で集まるので、セントラルマーケット近くのミニバス乗り場も稼ぎ時で、お土産を抱えて地方に戻る人たちで賑わいます。2022年から、新型コロナの感染状況が改善したこともあって、プチュンバンの各種行事が解禁されています。
 プチュンバンは、仏教徒のカンボジア人にとっては、重要な宗教行事で、日本のお盆と似ています。お祭りは15日間続きます。この間、人々は地元のお寺だけではなく、遠くのお寺まで出かけて、お布施をします。先祖の魂と再会するために、少なくとも7か所のお寺を回らなければならないとされています。先祖の魂は、プチュンバンの15日間の間だけは自由に動き回ることを許されると言われ、食べ物等を供えてお迎えします。
 お寺にお参りする際には、男女ともに白いシャツを着てお寺に入り、まずご本尊に蓮の花とお線香を差し上げてお祈りします。その後、お坊様にお経をあげていただきます。また、ご先祖に捧げる食べ物は、お坊様に食べていただくことでご先祖様に届くということで、ご飯とおかずをお渡しします。お寺の中には、多くのごちそうがずらりと並びます。ご飯は、外に並べてあるたくさんのツボに少しずつ分けて入れます。最後に、砂で山を作ります。これは、パゴダを作ることを意味しています。
 今年は、新型コロナ前と同様に、にぎやかに行事ができたようです。
(写真は、帰省用の無料バス。日本が寄贈したプノンペン都バスも活用されています)



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秋分の日2024 アンコールワットの日の出 観光の目玉に

2024年09月29日 | 社会・風土
 9月22日の春分の日、世界遺産のアンコールワットの中央の尖塔の先端から昇る朝日を見に非常に多数の観光客が集まりました。今年は前後の日合わせて4万人もの観光客が集まったとのことです。今年は残念ながらちょっと雲が出てしまって朝日はくっきりとは見えなかったようです。
 アンコールワットの正面は、ほぼ正確に西側を向いており、春分・秋分の日は、アンコールワットの中央の塔の先端から昇る朝日を見るのに最適と言われます。英国の比較サイトMorningsで、このアンコールワットの日の出が「世界一の日の出」に選出されたこともあります。
 アンコールワットの初日の出も、日本人としてはぜひ見たいのですが、東西南北をきっちりと出しているアンコールワットでは、春分・秋分の日もぜひ訪れたいものです。
(写真は、AKPより。資料)



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カンボジアでスーパーカーのラリー Gumball 3000

2024年09月22日 | 社会・風土
 9月15日~17日に、多くのスーパーカーが参加するラリー「Gumball 3000」が、カンボジアを横断しました。1999年から毎年開催されているこのラリーは、2024年はホーチミンから出発し、カンボジア、タイ、マレーシアを経てシンガポールを目指すというものです。
 15日に、バベット国境からカンボジアに入り、当日プノンペンに到着して、王宮前や独立記念塔等でイベントが開催されました。16日は、プノンペンを出発してシェムリアップに向かい、アンコールワット等でイベントが開催されました。17日はポイペト国境からタイに向かいました。
 このラリーには、約150台のスーパーカーが参加したそうです。大いに盛り上がった模様です。
 カンボジアの観光業界は回復途上にあり、こうしたイベントが開催されるのは大歓迎といったところです。
(写真は、Gumball 3000のフェイスブックより)

Gumball 3000
https://web.facebook.com/gumball3000


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ハングリー・ゴースト・フェスティバル(中華系お盆)2024

2024年08月24日 | 社会・風土
 プノンペンでも華僑系の人たちが「ハングリー・ゴースト・フェスティバル」の習慣を守っています。これは、中華風のお盆で、地獄の門が開かれる1ヶ月間、祖先の霊が戻ってくるというものです。今年は8月18日に、プノンペンのあちこちで家の祭壇にお供えをし、また御馳走を出す等の行事を見かけました。豚の丸焼や様々なご馳走が並ぶ姿は見ごたえがあります。また、紙のお金等を燃やして、ご先祖様に奉げます。また、最終日には、身寄りのないゴーストが悪さをするので、早く家に戻らないといけないそうです。
 プノンペン中心部、セントラルマーケット周辺やモニボン通り沿いの商店やレストランでは、このお祭りを行っているお店が多く、プノンペンの華僑系の多さを実感します。また、中華系の人たちがお休みなので、プノンペンの街は車も少なく、ちょっと静かな感じです。
(写真は、ヴァタナックタワー)

ご先祖様のために色々なものを燃やします。



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2024年上半期 交通事故による死亡者数増加 793名

2024年07月25日 | 社会・風土
 国家交通安全委員会によりますと、2024年上半期(1~6月)の交通事故件数は2023年上半期の1548件から0.9%減の1534件、死亡者は2023年上半期の756人から4.9%増の793人、負傷者は2023年上半期の2072人から2.1%増の2116人となりました。なお、届出されていない事故や負傷も多数あるものと見られます。
 新型コロナの影響で交通量が減ったことと、2020年5月から交通違反罰則金を大幅に引き上げる等の交通法規の厳格化がなされたこと等から、2020年~2021年は交通事故が減少していましたが、2022年・2023年は再び増加に転じていました。2024年上半期は、交通事故件数は減少となったものの、死傷者数は増加しており、今後の推移に留意が必要なものと見られます。
 交通事故の主な原因としては、スピード違反(40%)、無理な追越し(24%)のほか、未熟運転・無謀運転・不注意運転や飲酒運転等が挙げられています。また、事故の49%がオートバイに責任があるもので、死者の79%がヘルメット不着用であったと指摘されています。
 日本国内における2023年中の交通事故による死者数は2668人です。車の台数等を考えると、カンボジアでは日本と比較して約100倍も死亡事故が発生していると言われます。
 交通事故は、カンボジアにとって重大な問題となりつつあります。カンボジア政府も取り組みを進めており、フン・マネット首相は、1月23日にカンボジアの交通事故で大きな原因となっている飲酒運転の取り締まり強化・アルコール飲料の広告規制強化等を表明しています。また、富裕層に有利と言われ、国民の怨嗟を招いている交通事故関連裁判についても迅速化を図る方針です。この他、交通事故を起こした違反者の資産差し押さえ等も強化される見込みです。
 カンボジアでは、交通安全教育や交通インフラにおける安全対策等によって、交通事故を減らしていく努力が引き続き必要とみられます。また、海外からの支援についても、今のところ交通安全対策は重点となっているとは言い難いところがあるため、ドナー各国や国際機関にその重要性を訴えていく努力も必要と見られます。特に、交通事故死亡者数を大幅に減らしてきた日本のノウハウをカンボジアで活かす機会も十分にあるものと見られます。
(写真は、プノンペンポスト紙より)


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カンポットにタツノオトシゴ像 観光客集める

2024年07月20日 | 社会・風土
 カンボジア南部カンポット州カンポットのリバーサイドに、タツノオトシゴ像が完成しています。口から水を吐くところ等が、シンガポールのマーライオンに似ているところから、「シンガポット」(シンガポール+カンポット)とも呼ばれている模様です。カンポットのリバーサイドは、これまでは何もなくて、フランス時代の古びたコロニアル建築が良い雰囲気を出していました。最近、元船着き場が良い感じのスターバックスになったりして、観光客の人気を集めつつありました。世界遺産にも申請する準備も進められています。州当局者によりますと、タツノオトシゴ像の効果は大きく、観光客巣は増加しているとのことです。シンガポールのマーライオンは「世界三大がっかり」等と言われることもありますが、カンポットのタツノオトシゴ像は、好感をもって受け止めらえれているようです。
(写真は、ライトアップされたタツノオトシゴ像。読者様ご提供)



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野口元郎氏のクメール・ルージュ裁判最高審国際予備判事就任

2024年07月12日 | 社会・風土
 7月1日、クメール・ルージュ裁判事務局は、野口元郎氏のクメール・ルージュ裁判最高審国際予備判事への就任を発表しました。野口元郎氏は、2006年の裁判立ち上げから2012年までの間、同裁判最高審国際判事を務め、第一事案の最高審判決のほか、司法行政委員会や規則手続委員会の委員として裁判の司法プロセスに貢献しました。日本では、最高検察庁検事、外務省国際司法協力担当大使等を歴任されています。
 クメール・ルージュ裁判は、カンボジアのクメール・ルージュ政権期における政権幹部のジェノサイド条約上の犯罪や人道に対する罪等重大な罪について国際水準で裁くため、2006年に国連の協力の下、国内法廷として設置されました。日本は、この裁判をカンボジア和平プロセスの総仕上げとして重視し、国際社会による裁判への支援において主導的役割を果たしてきました。
 裁判は2022年に全ての裁判プロセスを完了し、2023年に残余機構に移行しました。同機構では、刑執行の監督、広く一般に利用できるようにすることを目的とした裁判文書の再分類、裁判文書及び非裁判文書を含むクメール・ルージュ裁判のアーカイブの保存及び管理、カンボジアをはじめ他国でのアウトリーチ活動等を実施する予定です。野口氏は最高審の国際予備判事としてこれらの活動に携わります。
 日本の外務省は、野口元郎氏のクメール・ルージュ裁判最高審国際予備判事への就任を歓迎しますとの外務報道官談話を発表しています。
 中国の支援を受けたクメール・ルージュは、カンボジア国民を200万人近く虐殺したと言われています。他方、クメール・ルージュは、ベトナム戦争時の米軍のカンボジア越境爆撃を恨んだカンボジア国民の感情を利用して拡大したとも言われます。フン・セン首相をはじめ、クメール・ルージュの兵士であったカンボジア国民はまだ多く、カンボジア政府は、これらの国民の責任を追求することは決してないとの立場をとっています。悲劇の歴史を忘れないことと、クメール・ルージュの兵士であった人々を許すことの両方がうまくいくことが期待されます。
(写真は、クメール・ルージュ特別法廷。クメールタイムズ紙より)

日本の外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/pageit_000001_00770.html


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