メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

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住友電工がカンボジアに新工場

　報道によりますと、住友電工がカンボジアに新工場を建設することを発表しました。中国での人手不足、労賃上昇に対応するため、主力のワイヤーハーネスを製造する工場をフィリピンとカンボジアに分散するとのことです。ワイヤーハーネスとは、自動車用の組み電線で、バッテリーとエンジンやコンソールを接続する電線を組み上げたものです。製造はほとんど人手で行われます。カンボジアでの工場は、プノンペンＳＥＺへの入居が有力視されています。カンボジアで製造したワイヤーハーネスは日本市場向けに輸出される計画です。
　労働集約的な輸出型工業は、カンボジアに最も適しており、今後、この種の企業のカンボジアへの進出が大いに期待されます。

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カンボジアに野球リーグ

　知りませんでした。カンボジアも野球リーグありました。明日2月26日にコンポントムで開幕します。2003年から活動を始めたそうです。今年は2チーム（東軍、西軍）で第一シーズン（2月26日～4月20日）に38試合を行い、4月22日～24日にチャンピオンシップ3試合を行います。6月から8月には第二シーズン45試合を行う予定です。その後、選抜されたナショナルチームは11月からＳＥＡゲームに備えてキャンプインするとのことです。米国メジャーリーグの野球国際開発機構の関係者が支援しており、今年のインドネシアでのＳＥＡゲームでの勝利を目指しています（2007年の前回のタイ大会では全敗でした）。カンボジアの野球チームの国際ランキングは62位でスイスやポルトガルと同程度とのことです。ぜひ応援したいと思います。　

Canbodia Baseball（英文です）
http://www.cambodiabaseball.org/index.html


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不在のお知らせ（2月26日～3月10日）

　2月26日（土）から3月10日（木）まで海外出張のため不在といたします。お急ぎの場合は、077509770までお電話ください。日本語でスタッフが対応いたします。お手数をおかけし恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。

　カンボジア総合研究所　ＣＥＯ/チーフエコノミスト　鈴木　博

おしゃれなカフェ Cafe Yejj

　発音にいつも迷う「Cafe Yejj」（「かふぇ・いぇじ」でいいのでしょうか）は、ロシアンマーケットのすぐそばにあるおしゃれなカフェです。お昼時はいつも西洋系の人たちで満員です。
私が好きなのは、サンドイッチです。ＢＬＴ（ベーコン・レタス・トマト）も好きですが、写真のクラブハウスサンドイッチも素敵です。盛り付けも一工夫してあって、ポテトチップスで、花の形を作り、そこにケチャップの小皿を置くと言う、なかなかの演出です。
　プノンペンでは、ぜひ素敵なカフェもお楽しみください。

#170, St. 450
Tel 092 600 750
http://www.yejj.com/cafe-yejj


　室内も素敵なインテリアです。早めの時間帯、2階はお薦めです。


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シェムリアップ ゴム・サミット

2月21日から、カンボジア・シェムリアップで、カンボジア、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、中国等の代表が集まって、ゴムサミットが開催されました。会議では、国際的に増加する需要にいかに対応して生産を伸ばしていくかについて議論されました。
　カンボジアのゴム作付面積は昨年18万1450ヘクタールでしたが、今年は3万～4万ヘクタールの増加を見込んでいます。他方、マレーシア等では、ゴムを止めてパームヤシに転換する農家もあるとのことです。
　ゴム価格（東京工業品取引所）は急騰を続けており、2010年初は270円／キログラムでしたが、2010年末は420円、今年2月は530円となっています。　

このブログの2010年12月30日版「ゴム・キャッサバ価格上昇続く」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/ae8fdde5b492c615b10daab8b78fef95

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精米所向け貸付の信用保証

　カンボジア政府と世界銀行は共同して、民間商業銀行が精米所向けに行う融資の一部を信用保証するスキームを検討中です。商業銀行やマイクロファイナンス機関が農業関係産業に行う融資の50％までを信用保証する計画です。保証する融資の総額は、5000万ドル（約42億円）の見込みです。十分な担保を保有しない精米所が、モミの買い付け資金等を借り入れる際に有効であると考えられます。
　この信用保証スキームにより、現在モミのままベトナムやタイに買いつけられているコメをカンボジア国内で精米して、付加価値を高めて輸出することが振興されることが期待されます。

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証券市場開設スケジュールは遅れるか？

　カンボジア証券市場は本年7月に開設の予定となっていますが、スケジュール通りに開設できるかについての新聞報道がなされています。
　上場予定の政府系企業の1社テレコムカンボジアでは、株式公開（IPO）の手続にまだ時間がかかるとして、上場は今年10月～12月ころになるかもしれないとの見込みを示しています。同社の株式公開の主幹事である韓国のトンヤン証券も、手続完了までに6～9カ月は必要として、証券市場の開設が予定より遅れる可能性もあるとしています。他の証券会社関係者からも、株式市場関連政令の準備、韓国のシステムを利用する予定のＩＴシステムの準備、株式公開の準備等を考えると7月は厳しいとの意見が出始めています。
　カンボジア政府側は、何としても7月に開設するとの立場を堅持していますが、今後も準備状況についてしっかり見ていく必要があるようです。
　なお、いくつかの証券会社では、証券市場開設の2カ月程度前から個人向け「証券口座」の開設を始めたいとしています。
（写真はカンボジア証券市場が入居予定のカナディアタワーです）

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モーニングスター「新興国情報」に寄稿しています

　ＳＢＩホールディングスが出資するモーニングスター社では、ネットを通じた金融情報提供を行っています。今年1月から、アジアやアフリカ諸国の情報を提供する「新興国情報」のサイトが始まりました。カンボジアについては、カンボジア総合研究所チーフエコノミスト鈴木博が毎週月曜日に寄稿いたします。ぜひ一度ご覧ください。無料です。
　ＳＢＩホールディングスは、カンボジアでは100％出資のＳＢＩプノンペン証券と40％出資のプノンペン商業銀行を展開しています。
　2月21日の第5回は「もはや『危ない国』ではない　カンボジア」です。

http://www.morningstar.co.jp/news/blog/


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日系証券会社がＩＰＯ主幹事に決定

　カンボジアで唯一の日系証券会社のＳＢＩプノンペン証券が、政府系企業シアヌークビル港湾公社の株式公開（ＩＰＯ）の主幹事に選定されました。日本のＳＢＩホールディングスは、カンボジアで2008年からプノンペン商業銀行に出資していますが、昨年ＳＢＩプノンペン証券を設立し、カンボジア政府から証券会社フルライセンスを受けています。
　カンボジア政府は、7月に開設予定の証券取引所に政府系企業3社（シアヌークビル港湾公社、プノンペン上水道公社、テレコムカンボジア）を上場することを決めており、当初は証券取引所に韓国が出資、協力していることもあって、3社とも株式公開手続の主幹事を韓国のトンヤン証券に任せる方針としていました。しかし、その後、トンヤン証券は2社（上水、テレコム）のみとし、港湾公社については別の証券会社を主幹事とすることとして、選定作業を進めていました。
　シアヌークビル港（写真）は、日本のＯＤＡを投入して建設・拡張が進められてきたこともあり、日系証券会社が主幹事と決定されたことは大変喜ばしいことだと思います。
　ＳＢＩプノンペン証券では、シアヌークビル港湾公社の最高20％の株式を、今後ブックビルディング等の手続を経て販売していくこととなります。ＳＢＩホールディングスでは、参加のＳＢＩ証券を通じて日本でもカンボジアの株式を販売したいとしています。
　最近は、個人投資家の方も数多くプノンペンを訪問されており、カンボジア証券市場への期待は高まってきています。

ＳＢＩホールディングスの発表
http://www.sbigroup.co.jp/news/2011/0221_3931.html

日経新聞
http://www.nikkei.com/news/article/g=96958A9C9381959FE3E7E2E7E48DE0E3E2E0E0E2E3E39C9C91E2E2E2

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第4回カンボジア経済フォーラム

　2月16日に第4回カンボジア経済フォーラムが新首相府（ピースパレス）で開催されました。フン・セン首相他カンボジア政府要人、国際通貨基金、世界銀行、アジア開発銀行等の国際機関代表等が出席されました。
　フォーラムで、フン・セン首相は、持続的な成長達成のために、カンボジア経済の近代化が必要であり、特に工業の振興が必要であると訴えました。国際機関からは、貧困削減と雇用創出のための産業政策の必要性、現在欧米への輸出に頼りすぎている産業構造の多様化努力、インフラと人的資源開発への投資の必要性等についての意見が出されました。

最高国家経済評議会(SNEC)のカンボジア経済フォーラムのサイト（第4回はまだ工事中です）
http://www.snec.gov.kh/fourth-cef.html


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バレンタインデー2011

　2月14日のバレンタインデーはカンボジアでも一大イベントです。日本では女性からチョコを贈る日となっていますが、カンボジアでは「Loving Day」として、男性が女性をデートに誘ったり、プレゼントを贈ったりする日として定着しつつあります。街には、花束やぬいぐるみを売るにわか露店（写真上）がたくさん現れます。街では夜遅くまで、花束を持った女性をバイクの後ろに乗せたカップルがたくさん見かけられました。

若者たちが花やプレゼントを買いに来ていました。



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ネアックルン橋起工式

　待ちに待ったネアックルン橋の起工式が２月１２日に行われました。日本のＯＤＡ（無償資金協力）により建設されるものです。カンボジア側からは、フン・セン首相、トラム・イヴテック公共事業運輸大臣、日本側からは伴野外務副大臣ほか、多数の来賓ご臨席のもと行われました。
　ネアックルン橋は、プノンペンとベトナム・ホーチミンを結ぶ南部経済回廊、国道１号線がメコン河を渡る地点に架けられます、全長2215メートル、主橋部分は斜長橋で、長さ640メートルという大きなものです。日本の三井住友建設が約78億円で受注しています。
　メコン河は、ホーチミン～プノンペン～バンコクを結ぶ南部経済回廊の最後のボトルネックとなっており、現在はフェリーで渡りますが、混雑時には5時間待ちになることもあり、ネアックルン橋の効果は大変高いものと期待されます。2003年に川口外務大臣とフン・セン首相の会談で取り上げられてから8年、フン・セン首相も「着工まで長い時間がかかった」と式典挨拶で述べられており、待ちに待った橋です。完成予定は2015年3月の予定です。
　写真は国道1号線沿い、ネアックルン橋工事現場に建てられたボードです。

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ローズシティマンションが今年中に完成か

　プノンペン南部で建設が進められている高層マンション群「ローズシティ」は、今年中盤には内装工事を終了し、年末までに入居が可能になる見込みであると発表しました。ローズシティは、カナディア銀行系列のOCIC社がデベロッパーで、総工費7000万ドル（約58億円）で、29階建てマンション4棟（約400軒）の建設を2008年から進めています。１軒10万ドル～20万ドル程度で、OCICでは、全室完売済みとしています。
　リーマンショックに始まる建設不況の中、なかなか工事が進んでいなかったように見受けられ、いつ完成するのかやきもきさせられていましたので、最後まで順調な工事を期待したいところです。（写真は昨年5月撮影です）

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