ご挨拶

　ブログ「カンボジア経済」をご愛顧賜り、誠にありがとうございます。早いもので、カンボジアを離任する日がやってきました。2007年11月から足掛け3年にわたり、様々な記事を投稿してまいりましたが、お楽しみいただけましたでしょうか。これまで続けてこられましたのも、皆様の暖かいご支援があってのことと深く感謝しております。
　日本に戻りましてもカンボジア関連の仕事をする予定でおりますので、これまでのようにほぼ毎日更新と言うわけにはいかないかと思いますが、細々ながらこのブログを続けていきたいと思っております。
　引き続き、ブログ「カンボジア経済」をご愛顧賜れば幸甚に存じます。

勲章

　カンボジア政府より勲章を頂戴しました。サハメトレイ勲章のオフィサー等級（Royal Order of SAHAMETREI Officer Class）を頂きました。サハメトレイ勲章は、二国間の友好を深めた外国人に与えられる勲章で３つの等級があるそうです（①Commander, ②Officer, ③Knight）。
　勲章は、篠原大使、カンボジア政府高官等も多数ご臨席された式典でキエットチョン副首相より頂きました。大変光栄です。

青いファイルには、フンセン首相のサインされた叙勲に関する政令が入っています。

カンボジア国営航空会社が復活

　7月27日、カンボジア政府とベトナム航空が出資する「カンボジアアンコール航空」が発足しました。フンセン首相、ソクアン副首相も出席してプノンペン空港で盛大な式典が執り行われたとのことです。株式は、カンボジア政府が51%、ベトナム航空が49%を保有します。国営航空会社（ナショナルフラッグキャリアー）は、8年ぶりの復活と言うことになります。当面、国内（プノンペン～シェムリアップ）、国際（プノンペン～ホーチミン、シェムリアップ～ホーチミン）合計3路線を運行する予定です。

http://www.cambodiaangkorair.com/

船遊び Ｋｉｍ号

　先般、見かけたちょっとかっこいい遊覧船Ｋｉｍ号に乗船する機会がありました。船尾のぼんぼりが目印です。
　夕暮れ時トンレサップ川からメコン河合流点へ向かうと、暮れなずむプノンペンを見ながら、ちょうどよい川風に吹かれることができます。ちょっとお酒を持ち込んで一杯やるには最適です。お値段もリーズナブルです。

Ｋｉｍ号
Floating Sophistication Cambodia
電話012　981　559

船尾にはねっころがれるソファーもあります。


夕方のトンレサップ川は遊覧船の大艦隊です。


メコン河との合流点は本当に広々としていて、気分爽快です。


バサック川から見るプノンペンの夕焼け。埋め立て工事が進むこのあたりは、数年すれば、景色が一変していることでしょう。


船尾のぼんぼりに灯が灯るころ、港に戻ってきます。

美味しいフォー Fortune Pho

　リバーサイドのＦＣＣそばにあるベトナムフォーのお店です。雰囲気も良く、場所も良いので、いつも繁盛しています。写真は、チキンフォーです。お手軽に野菜もたっぷり食べられるのでお奨めです。

Fortune Pho - Street 178, Phnom Penh Tel: (017) 866 672, (011) 848 656

小さなお店ですが繁盛してます。

内部収益率セミナー

　カンボジア経済財政省と水資源気象省の共催で内部収益率（ＩＲＲ）についてのセミナーが開催されました。内部収益率とは、プロジェクトの収益性を％で表したもので、多数のプロジェクトの間での優先度の決定等に役立つ指標です。
　セミナーでは、ヴィソット経済財政省副官房長、メイ閣僚評議会長官、ヴェスナ水資源気象省技術サービスセンター代表等から、内部収益率について概略から計算方法まで、様々なプレゼンテーションがありました。参加者は、経済財政省や水資源省の職員等役90名でした。特に、地方の各州の水資源気象局職員が多数参加し、自州の灌漑事業の形成に役立てたいとしている点が注目されます。

フレンチレストラン TOPAZ

　プノンペンでは老舗のフレンチレストランです。最近は、新興の「La Residence」や「Van’s」に押されぎみと聞いていましたが、最近訪ねてみましたところ、そんな評判を吹き飛ばしてくれました。
　雰囲気は、ちょっとモダンな感じです。料理は、前菜、メインともに工夫が感じられます。特に、前菜ではサーモンタルタル、メインでは、オーソドックスなフォアグラを載せたステーキが、なかなかのものでした。
　お値段は、プノンペンでは破格ですが、日本に比べればリーズナブルですので、ぜひお試しください。
なお、2階は、Piano Barです。

Topaz
No. 100 Sothearos Blvd, Phnom Penh
023/211-054
http://www.topaz-restaurant.com/

前菜です。手前のサーモンタルタルがなかなかです。


メインです。目にも鮮やかな工夫が素敵です。奥のフォアグラを載せたステーキ、左側のお魚型のパイ包みも、結構楽しませてくれます。

日本食品コーナーが充実

　プノンペン市内中心部のラッキースーパーマーケット（シアヌーク大通り店）の日本食品コーナーが、ぐっと充実しました。インスタント食品やレトルト食品、調味料に加え、麺類や缶詰、瓶詰めの類も種類がぐっと増えました。お値段は、日本に比べれば高くなっていますが、バンコク等とは同レベルに感じます。日本食品の補給線確保は、海外進出企業にとっても重要ですので、一度ぜひご覧になってください。

ラッキーグループのサイト
http://www.luckymarketgroup.com/stores.html

船遊び

　トンレサップ川では、遊覧船が行き来していますが、今日、ちょっと変わった素敵な遊覧船を発見しました。ちょっとスタイリッシュな船です。アンコウのちょうちんのような照明もかわいい感じですし、カーテンに囲まれたお部屋やカウンターバーもかっこいいです。ぜひ一度借り切ってみたい気もします。
　一方、トンレサップ川の逆流は、激流と言ってもよい感じです。水位が高くなったメコン河から流れ込む水が渦を巻き、川を逆立てています。水位がいっぺんに高くなり、対岸の岸辺の草原はすっかり水没してしまいました。

進化するフレンチ

　カンボジアは、元フランスの植民地であったこともあり、フレンチレストランも充実しています。最近、レストラン「レジデンス」に行ったところ、日本人シェフの新作がお目見えしていました。
　写真は、とても素敵な盛り付けのアサリのマリネ。味もお上品です。また、いつもながらのフォアグラ料理や、新作のデザートもお奨めです。プノンペンでも時にはグルメをいかがでしょうか。

レジデンスのスペシャリテは、フォアグラ料理です。


新作のデザートもお奨めです。

世界経済危機の影響についてのセミナー

　ＵＮＩＡＰ（人身売買に関する国連諸機関連携プロジェクト）が主催するセミナーが7月16日にカンボジアーナホテルで開催され、世界経済危機のカンボジアへの影響について討議されました。
　マクロ経済的な影響、成長のエンジン（輸出、建設、観光、農業）への影響等について、様々な専門家から説明があり、質疑応答も熱心に行われました。また、特に影響を受けやすい貧困層や人身売買問題への影響についてもプレゼンがありました。
経済を刺激する積極的な政策（公共事業、農業振興、中小企業対策等）や、失業者や貧困層への職業訓練、セーフティネットの拡充等につき期待する意見が述べられていました。

銀行預金量が増大中

　新聞報道によりますと、カンボジアの銀行預金の量は、3月以降増大に転じ、拡大している模様です。銀行預金量は、経済活動を示す重要な指標のひとつですが、これが増大することは、カンボジア経済への信頼感が増大しているサインでもあります。
　ＡＣＬＥＤＡ銀行の預金量は、昨年10月から減少傾向でしたが、今年3月からは平均５％程度の伸びを示し、6月末現在で6.25億ドルに達したとのことです。またＡＮＺ銀行も、2月の3.60億ドルから6月末には4.50億ドルに増大したと発表しています。
　（写真はカンボジアの中央銀行であるNational Bank of Cambodiaです。）

6月の物価指数は4.9％の下落

　今週発表された6月の物価上昇率（対前年同期比）は、5月（マイナス5.7％）の傾向を引き継いでマイナス4.9％となりました。米は、マイナス18.8％、ガソリンはマイナス33.6％となっています。昨年の5月、6月が物価上昇のピークだったことを考えると、対前年同期比のマイナス傾向は更に数ヶ月続くものと予想されています。
　ただ、既に物価は底を打った模様で、最近の原油価格の上昇もあって、6月の物価は5月に比べると1.8％の上昇となっています。特に、ガソリンは1ヶ月で7.8％の上昇でした。

大雨、そして逆流

　プノンペンは雨季ですので、この時期ときどき凄い雨が降ります。写真のような、真っ黒な雲がわいてきたかと思うと、土砂降りの雨が屋ってきます。
　トンレサップ川も合流するメコン河のほうが水位が高くなり、逆流を始めています。

ジオ・パークでの記念植樹

　7月12日（日）に、日本の方が整備されている「ジオ・パーク」で、篠原日本大使、日本人会長、日本人商工会長のご臨席を得て、日本人関係者多数による記念植樹が行われました（写真上）。
　公園の名前は、お孫さんのお名前からつけられたそうで、「孫の代まで」つづく日本とカンボジアの友好のシンボルとのことです。公園は今のところ芝生に覆われていますが、5年～10年も経てば、今回植樹した樹木が大きくなってジャングルのようになる見込みだそうです。小生も、ロータリーの真ん中の「レインツリー」と、小山の頂上の「アンブレラツリー」を植樹させて頂きましたので、何年か経って大きくなったころにまた訪問してみたいものです。
　なお、多目的ホール（トイレ完備）もありますので、ピクニックにも最適な場所かと思います。場所は、空港の先、国道3号線・4号線が分かれるロータリーから南に下って約1キロのところを右(西)に入り1キロほどのところです。

多目的ホール。もうすぐ工事完成です。


公園入り口のロータリー。この真ん中にレインツリーを植樹しました。