カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

銀行監督年次報告書2015

2016年05月31日 | 経済
 カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行 (National Bank of Cambodia:NBC)は、銀行監督報告書2015を発表しました。この報告書は年1回発表されますが、カンボジアの銀行セクターについて詳細なデータも含んでおり、大変参考になります。
 2015年も、カンボジア経済の好調の波に乗り、カンボジアの銀行セクターは引き続き順調に成長しました。2015年末の商業銀行36行・特殊銀行11行の総資産は、2014年末から23.2%増加して80.8兆リエル(約200億ドル:約2兆1400億円)に達しました。2015年末の貸付残高は、前年比25.7%増の47.6兆リエル(約117億ドル:約1兆2600億円)となりました。預金残高も、前年比17.4%増の46.3兆リエル(約114億ドル:約1兆2200億円)となっています。純利益も順調で、2014年の1兆2698億リエル(約3.2億ドル:約380億円)から25.1%増の1兆5885億リエル(約3.9億ドル:約420億円)となっています。総資本利益率(ROA)は1.96%、株主資本利益率(ROE)は10.9%と好調です。
 貸付先をセクター別シェアで見ると、卸売17.0%、小売15.7%、その他サービス8.4%、農林水産業10.2%、製造業7.6%、建設7.7%等となっており、実業向けが中心となっています。住宅(個人向け)は7.1%、不動産は4.8%、個人消費は5.4%に留まっています。
 貸付金利(加重平均)は、ドル建て1年で11.3%/年、リエル建て1年で15.7%/年となっています。預金金利(加重平均)は、ドル建て1年物で4.5%/年、リエル建て1年物で5.6%/年です。預金金利は銀行間でばらつきが大きく、最高金利は、ドル建て1年物で6.0%/年(プノンペン商業銀行、カンボジア郵便銀行)、リエル建て1年物では7.0%/年(ACLEDA銀行他)となっています。
 商業銀行・特殊銀行の平均不良債権比率は、2014年末の2.22%から若干減少して2015年末は1.99%となっており、引き続き低い水準にあります。
 NBCでは、銀行セクターは好調を続け貸付も急速に伸びているものの、リスクに十分な注意を払いつつ、貸付に際し慎重な検討を行うとともに、NBCによる各種規制に則って各銀行の健全性の確保に留意しているとしています。
 NBCでは、最低資本金規制の見直し、流動性カバレッジ規制の導入、銀行監督の強化等により銀行セクターの健全性維持に努めています。また、即時決済システム(FAST)の導入等による効率化により銀行セクターの効率向上や成長促進にも取り組んでいます。今後の課題として、借入人側の金融知識の向上、国際的協力も含めて銀行監督能力の向上等にも取り組んでいくとしています。

カンボジア中央銀行のサイト(英文です)
http://www.nbc.org.kh/download_files/supervision/sup_an_rep_eng/AnnualReport-2015_ENG.pdf


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2016年05月30日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。ぜひクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンボジア・ロシア首脳会談

2016年05月30日 | 経済
 5月17日から5日間、フン・セン首相は、5月19日・20日にロシアのソチで開催されたASEANロシアサミットに参加するためにロシアを訪問しました。今回の訪問には、関係閣僚やカンボジア産業界の代表も同行しています。
 5月17日には、フン・セン首相は、ロシアのメドベージェフ首相と会談しました。また、両首相は、貿易や原子力関係等、計8件の覚書等の調印式に同席しました。8件の内容は、犯罪人引き渡し条約、司法関係の協力に関する覚書、通信・IT関係の協力に関する覚書、オリンピック委員会の協力に関する覚書、2020年までの貿易・経済・投資分野における協力案に関する共同宣言、原子力情報センターの設立に関する覚書、平和目的の原子力利用における協力に関するカンボジア・ロシア共同ワーキンググループの設立に関する覚書、両国内務省の協力に関する合意書となっています。
 また、5月19日には、ソチでプーチン大統領とも会談しました。プーチン大統領は、「カンボジアはロシアの古き友人であり、フン・セン首相は、現在から将来における信頼できる友人である。」と述べたとのことです。今年は、カンボジアとロシアの外交関係樹立60周年となっています。
(写真はAKPより)


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王室始耕祭2016

2016年05月29日 | 社会・風土
 5月24日は「王室始耕祭(Royal Plowing Ceremony)」でした。今年は、シェムリアップの世界遺産アンコールトム内の象のテラスで開催されました。例年通り、シハモニ国王もご臨席されました。
 式典では、王室の2頭の聖牛が広場を耕す儀式をします。この後、7種類の食べ物(コメ、トウモロコシ、豆、ゴマ、草、水、酒)を銀器に並べたところに、聖牛を連れて行き、何を食べるかでその年の農業の吉凶を占います。今年は、コメ(90%)、豆(95%)、トウモロコシ(90%)をそれぞれ食べたため、これらの作物のちょっと良い収穫が期待されるとのご託宣です(なお、草は「牛疫」、酒を飲んだときは「戦乱」、水は「洪水」の凶兆と言われているそうです)。今年は、干ばつの被害も広がっており、この明るいニュースで農家の方々に元気を与えることが期待されます。
(写真はプノンペンポスト紙より)

にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シアヌークビルまでの旅客列車 毎週末運行へ

2016年05月28日 | 経済
 5月6日、カンボジアのロイヤル鉄道は、プノンペン~シアヌークビル間の旅客列車を、当面の間、毎週末及び休日に運行すると発表しました。所要時間は8時間で、運賃は片道6ドルです。
 旅客鉄道は、クメール正月の4月9日から17日に試験運転を行い、好評を博していました。また、4月30日には、フン・セン首相もこの旅客列車を利用してシアヌークビルに向かいました。首相は、所要時間を5時間程度に短縮したいとしています。
(写真は、プノンペン駅で出発を待つ旅客列車。4月9日撮影)

ロイヤル鉄道のサイト
http://royal-railway.com/


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セミナー 南部経済回廊に迫る

2016年05月27日 | 経済
 5月19日、日本経済研究センター(JCER)は、2015年度の国際経済研究報告書「南部経済回廊に迫る メコン圏の注目地域」を刊行しましたが、その内容を発表するセミナーを日経新聞東京本社で開催しました。セミナーには、民間企業、マスコミ、研究者等100名以上が集まりました。また、報告書を執筆した浦田秀次郎早稲田大学教授、石田正美日本貿易振興機構アジア経済研究所 開発研究センター長、大泉啓一郎日本総合研究所上席主任研究員、池部亮日本貿易振興機構海外調査部アジア大洋州課長、牛山隆一日本経済研究センター主任研究員、鈴木博カンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストが参加しました。
 報告書の内容に沿って、南部経済回廊の開発の現状・展望、日系企業の集積地タイから見た南部経済回廊の意味・可能性、カンボジア・ベトナム・ミャンマーの開発戦略における南部経済回廊の位置づけ、日本企業の具体的な南部経済回廊活用例等が報告されました。熱心な質疑応答もあり、タイプラスワンとしてのカンボジアの現状や課題等についての質問もありました。

日本経済研究センターのサイト
http://www.jcer.or.jp/seminar/pdf/2016.5-6.pdf


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ロジテムがカンボジアに子会社設立

2016年05月26日 | 経済
 5月16日、日本ロジテムは、カンボジアに100%出資子会社を設立すると発表しました。東南アジアでは5カ国目の拠点となります。6月から営業を始め、インドシナ半島地域での国際陸上物流の需要を開拓していくとしています。新会社「LOGITEM(Cambodia)」(ロジテムカンボジア)の資本金は50万ドル(約5500万円)で、物流事業(貨物自動車運送や倉庫保管、通関など)に加え、旅客運送事業も事業内容に含まれています。
 日本ロジテムは東南アジアでタイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーに進出済みであり、インドシナ半島地域におけるネットワークの拡充により国際陸上輸送網を構築し、カンボジア国内および周辺国の需要を取り込む営業開発を行っていきたいとしています。

日本ロジテムの新聞発表
http://www.logitem.co.jp/news/pdf/20160516.pdf


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界と渡り合えるビジネスパーソンになるための“人間力”を身につけるセミナー

2016年05月25日 | 経済
 5月16日、東京にて、日本ライフマイスター協会『グローバル人材育成サミット』主催のセミナー「世界と渡り合えるビジネスパーソンになるための“人間力”を身につける! ~新時代に求められるスキルとマインドとは~」が開催されました。セミナーには、現役大学生等10名ほどが参加しました。セミナーでは、カンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストの鈴木博による「高度成長のカンボジアへ」と題する講演、引き出しnet代表/人材開発インストラクターの千葉由希彦氏による「人間力開発講座」が実施されました。「高度成長のカンボジアへ」では、地雷や貧困のイメージが強いカンボジアが、日本等からの海外直接投資によって高度成長を達成している最近の姿が説明されました。「人間力開発講座」では、グローバル環境下で益々必要となる“人間力”を身に付けるためのカリキュラムとして、チームで活動するためのコミュニケーション、妥当な道筋で物事の本質を捉えるロジカルシンキング、健全な影響力でチームをリードするリーダーシップ等についての双方向のセミナーが実施されました。
 今回は『グローバル人材育成サミット』特別カリキュラムの初開催ということもあり、無料で実施されました。「海外に出ない」と言われる最近の若者たちですが、このようなセミナーを通じて、海外に挑戦するきっかけになることが期待されます。

日本ライフマイスター協会のサイト
http://www.life-meister.jp/

グローバル人材育成サミットのフェイスブック
http://www.facebook.com/GlobalHRDS/


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本精密がカンボジア子会社設立

2016年05月24日 | 経済
 5月13日、日本精密は、カンボジアに100%出資子会社を設立すると発表しました。2017年に稼働予定の新工場の統括会社として、7月から営業を開始する予定です。新会社「ニッセイカンボジアメタル」は、資本金は9000万円、従業員数は日本人が10人以下、現地スタッフが約1200人になる見通しで、時計外装部品等の製造・販売を行います。
 日本精密は、4月14日に新規国内時計製造会社と長期安定製品供給に関する覚書を結び、カンボジア新工場稼働後10年間、中価格帯製品向けの腕時計バンドを生産し、供給することで合意しています。この合意に基づいて国内時計製造会社から受領した生産準備金で、既存のカンボジア工場(ベトナム国境近くのバベットのドラゴンキング経済特区内)の敷地内に新工場を建設するとのことです。

日本精密の新聞発表
http://www.nihon-s.co.jp/files/attach/binaries/74/490/017/3972f2dd252a32993c1966f086514a40


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2016年05月23日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。ぜひクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公共事業運輸省 過積載対策会議

2016年05月23日 | 経済
 5月12日、カンボジア公共事業運輸省は、過積載トラックの課題と対策に関する会議を開催しました。カンボジアでは、荷物を基準以上に過積載したトラックが数多く走行しており、交通事故の危険性を高めるだけでなく、せっかく整備した道路を損傷する原因ともなっています会議には、公共事業運輸省、地方自治体、警察、プノンペン港湾公社、カンボジア船積み協会(KAMSAB)の関係者が参加しました。会議では、過積載、トラック等の不法改造等について議論され、対策についても協議されました。
 具体的には、250平方メートル以上の修理工場の登録、法定基準に適合した修理・改造に関するキャンペーン、国道沿いの計量所の活用、過積載トラック規制委員会の活用、合法トラックへの公的証明ステッカーの実施、過積載トラックと修理の基準の関する省令第180号の改正、トラックの後方向けライトの禁止等について検討されており、検討結果について6月にも会議を開催する予定です。
 スン・チャントル新大臣は、様々な改革をスピード感をもって実施しており、本件に関してもリーダーシップを発揮するとともに、修理工場や計量所の視察に熱心に取り組んでいます。

カンボジア公共事業運輸省のフェイスブック(英文です)
https://www.facebook.com/mpwt.gov.kh/photos/?tab=album&album_id=521890357995309


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上智大学のアンコール・ワット西参道修復2期 起工式開催

2016年05月22日 | 社会・風土
 5月9日、上智大学アンコール遺跡国際調査団がカンボジアのアプサラ機構と協力して行うアンコール・ワット西参道修復工事(第2期)の起工式が開催されました。式典には、ソク・アン副首相、隈丸優次日本大使、篠原勝弘元日本大使、高祖敏明上智学院理事長・上智大学教授、上智大学アジア人材養成研究センター石澤良昭所長・教授他、関係者多数が参加したとのことです。
 この工事は、日本の政府開発援助(ODA)の支援も受けて、寺院正面の西参道(長さ約200メートル)のうち約100メートルを修復するもので、2007年に完了した第1期に続く第2期の修復工事となります。上智大が技術指導などを担当し、カンボジア人技術者が修復作業を行うとのことです。2020年の完工を目指すとしています。
 世界遺産であるアンコール・ワットの修復に、日本が関わるのは大変名誉なことと思います。

上智大学のサイト
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/news/2016/4/globalnews_1880/20160422_2?kind=0&target=press


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベラヴォーチェ合唱団の春のコンサート2016

2016年05月21日 | 社会・風土
 プノンペン在住の方々の国際合唱団であるベラヴォーチェ(Bella Voce Choir)による毎年恒例の春のコンサートが、5月7日、プノンペン・インターコンチネンタルホテルで開催されました。今回も700人以上が集まる盛況ぶりでした。コンサートとは言っても、かしこまった感じはなく、内輪の家族的な雰囲気もあって、楽しめました。スタンディング・オベージョンも起きたりして、大いに盛り上がりました。
 ベラヴォーチェは、既に15年の歴史を持つ、様々な国の方々の集まりで、日本人の方も数名参加されています。相当の練習を行われているとのことで、今回はミュージカルの多くの名曲を披露されました。
 大変楽しいひと時を過ごさせていただきました。引き続き歌声を聴かせていただきたいと思います。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プノンペン港湾公社 2015年の利益大幅増加

2016年05月20日 | 経済
 プノンペン港湾公社の2015年(1月~12月)の成績は好調でした。収入は、前年比13.9%増の1514万ドル(約16億5000万円)に達しました。また、税引後純利益は、前年比48.4%増の約318万ドル(約3億5000万円)となりました。コンテナ取扱量も、2014年の13万3666TEUから2015年には8.3%増の14万4813TEUに伸びています。2010年には6万2256TEUでしたので、5年間で2.3倍以上の伸びとなっています。2015年の主要輸出品は、縫製品(50%)、コメ(44%)となっています。主要輸入品は、建設資材(62%)、縫製品原材料(21%)等です。
 プノンペン周辺からの輸出については、プノンペン港からメコン河等を下ってベトナムのカイメップ・チーバイ港等を経由して、日本や北米に輸送するルートが活況です。一方、つばさ橋の完成により、トラックでプノンペンからベトナムの港湾に輸送することも増加していると見られます。プノンペン港の現在の設備は、年間15万TEUの設計となっていることもあり、昨年のIPOにより調達された資金も活用して、港湾拡張やコンテナ取扱設備の増強を進めていくことが期待されます。

プノンペン港湾公社のサイト(英文です)
http://ppap.com.kh/


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンボジア中央銀行 IFCとコーポレートガバナンス強化のための覚書に調印

2016年05月19日 | 経済
 5月11日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、国際金融公社(IFC)と金融機関のコーポレートガバナンス強化のための覚書に調印したと発表しました。IFCは、NBC職員の研修等を通じて、コーポレートガバナンス関連の規制、監督、実施等に関する能力強化を支援します。また、NBCでは、IFCの支援も得て、カンボジアの金融機関に適用するコーポレートガバナンスコードを開発する計画です。
 リスク管理と内部統制は、カンボジアの銀行セクターの健全な発展には欠くことのできないものです。今後のカンボジア経済の国際経済への統合に備え、金融機関のコーポレートガバナンス体制を整備し、コンプライアンスの徹底と透明性の強化を図ることが必要とされています。
 IFCは、これまでに30か国以上で、合計95件のコーポレートガバナンスコード、関連法規則の制定を支援してきた実績があるとしており、カンボジアにおいても国際基準のコーポレートガバナンスコードの制定と実施について十分な支援を継続することが期待されます。

カンボジア国立銀行の発表(英文です)
http://www.nbc.org.kh/english/news_and_events/press_releases_info.php?id=95


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする