今までも気まぐれに試みて、頓挫、中断している初級(初心者)向けの講座みたいなものを、凝りもせずにトライします。
過去をたどれば『将棋5級講座①』(3月30日記事)(未だに①だけ)、『気まぐれ初心者将棋講座①~④』(2009年)、その他、簡単な詰将棋など初心者向けのものをかいてきたつもりです。
今回、ある方のコメントを新たな動機(やる気)を得て、がんばってみようと思いました。カテゴリーも「初心・初級将棋」を設けました。興味のある方はお付き合いください。
序盤の考え方(指し手の方向性など)や、中盤のコツや法則などもテーマにすべきなのですが、やはり、詰む詰まない(良い悪い)がはっきり分かる詰将棋、寄せ方を取り上げることが多くなりそうな気もします。その場合も、詰ますための読む力の鍛錬もありますが、寄せるコツをできるだけ解説していきたいと思っています。
詰めの基本「頭金」
将棋のゴールは開いて玉を詰ますことです。その基本と言うべき「頭金」を身につけておかないと、勝つことは困難です。(相手もこの「頭金」を避けようとがんばるので、いつも「頭金」で詰むわけではありませんが、必ず寄せる時のベースは「頭金」にあると言って良いと思います)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/aa/5a1ae7ad0bc11173be7462f4f3e5f12d.png)
このように玉の頭を金で押さえつけて玉の動きを制すること「頭金」と言います。
玉は攻められると逃げなければならない宿命にあり、弱い印象がありますが、その機動性は前後左右斜めと八方自在に動け、機動力は飛車角に次ぐものがあり、捕まえるのはなかなか難しいのです。
しかし、このように金で頭から押さえつけるのは、金の特性(前横斜め前の可動範囲は玉と互角)を最大限に生かしているといえます。こうされると、玉といえども柔道の上四方固めで押さえ込まれたように身動きが取れないのです。
ちなみに玉の頭の駒が銀だとするりと横に逃げられてしまいますね。
次に、玉が一路ずれている「一路違う図」をご覧ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ae/516e76ec26223ab1009db9f928668823.png)
頭金を実現しようとすると、▲3二金(将棋の記号(棋譜)は数学の座標に似ていて、数字と漢数字の交わる位置で指すコマの進む場所を表し、その後に進める駒を表記します。「▲」は先手、「△」は後手を表します。←本当は将棋の駒の形です)ですが、これは只ですね。
そこで、玉を追うには▲2二金と打つしかありませんが、△4二玉(失敗図)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/9c/441f8b511d4ddfde1ce4bd8d9d0f6f19.png)
と逃げられてみると、玉を捕まえられないことがはっきりします。
もし、持駒にもう一枚金があったとして、▲3二金打としても△5三玉(最悪図)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/c4/7133695594b2a34c09fa6866530e9243.png)
図を見ると、金を2枚使ったにもかかわらずその駒は取り残され(役立たず)、相手玉は全く広々と自由なのがお分かりいただけるでしょうか?これでは、官僚の天下り先の公益法人の無駄使いと同じになってしまいます。
将棋の格言に「王手は追う手」があります。この意味は、「むやみに王手をするのは、玉を追い掛け回して逃がすだけで良くない」という意味で、上図の最悪図はその典型です。
「一路違うと図」では、ジッと▲4三金や▲3三金と玉は下段に置いたまま逃がさないよう押さえておき、手駒が増えるのを待つのがコツです。
さて、この基本の「頭金」を念頭に入れて、次の問題をお考えください。
過去をたどれば『将棋5級講座①』(3月30日記事)(未だに①だけ)、『気まぐれ初心者将棋講座①~④』(2009年)、その他、簡単な詰将棋など初心者向けのものをかいてきたつもりです。
今回、ある方のコメントを新たな動機(やる気)を得て、がんばってみようと思いました。カテゴリーも「初心・初級将棋」を設けました。興味のある方はお付き合いください。
序盤の考え方(指し手の方向性など)や、中盤のコツや法則などもテーマにすべきなのですが、やはり、詰む詰まない(良い悪い)がはっきり分かる詰将棋、寄せ方を取り上げることが多くなりそうな気もします。その場合も、詰ますための読む力の鍛錬もありますが、寄せるコツをできるだけ解説していきたいと思っています。
詰めの基本「頭金」
将棋のゴールは開いて玉を詰ますことです。その基本と言うべき「頭金」を身につけておかないと、勝つことは困難です。(相手もこの「頭金」を避けようとがんばるので、いつも「頭金」で詰むわけではありませんが、必ず寄せる時のベースは「頭金」にあると言って良いと思います)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/aa/5a1ae7ad0bc11173be7462f4f3e5f12d.png)
このように玉の頭を金で押さえつけて玉の動きを制すること「頭金」と言います。
玉は攻められると逃げなければならない宿命にあり、弱い印象がありますが、その機動性は前後左右斜めと八方自在に動け、機動力は飛車角に次ぐものがあり、捕まえるのはなかなか難しいのです。
しかし、このように金で頭から押さえつけるのは、金の特性(前横斜め前の可動範囲は玉と互角)を最大限に生かしているといえます。こうされると、玉といえども柔道の上四方固めで押さえ込まれたように身動きが取れないのです。
ちなみに玉の頭の駒が銀だとするりと横に逃げられてしまいますね。
次に、玉が一路ずれている「一路違う図」をご覧ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ae/516e76ec26223ab1009db9f928668823.png)
頭金を実現しようとすると、▲3二金(将棋の記号(棋譜)は数学の座標に似ていて、数字と漢数字の交わる位置で指すコマの進む場所を表し、その後に進める駒を表記します。「▲」は先手、「△」は後手を表します。←本当は将棋の駒の形です)ですが、これは只ですね。
そこで、玉を追うには▲2二金と打つしかありませんが、△4二玉(失敗図)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/9c/441f8b511d4ddfde1ce4bd8d9d0f6f19.png)
と逃げられてみると、玉を捕まえられないことがはっきりします。
もし、持駒にもう一枚金があったとして、▲3二金打としても△5三玉(最悪図)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/c4/7133695594b2a34c09fa6866530e9243.png)
図を見ると、金を2枚使ったにもかかわらずその駒は取り残され(役立たず)、相手玉は全く広々と自由なのがお分かりいただけるでしょうか?これでは、官僚の天下り先の公益法人の無駄使いと同じになってしまいます。
将棋の格言に「王手は追う手」があります。この意味は、「むやみに王手をするのは、玉を追い掛け回して逃がすだけで良くない」という意味で、上図の最悪図はその典型です。
「一路違うと図」では、ジッと▲4三金や▲3三金と玉は下段に置いたまま逃がさないよう押さえておき、手駒が増えるのを待つのがコツです。
さて、この基本の「頭金」を念頭に入れて、次の問題をお考えください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/8c/54030165381cd9b7a53cf0e291ba1dee.png)