英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その113「パラリンピック 学校連携観戦の意義と言うが」

2021-08-24 19:31:40 | 時事
『東京新聞 TOKYO Web』 「小池知事、パラ学校連携観戦を「より一層安心に」と意欲…授業は「感染リスクが高い活動は中止を」より】
 東京都の小池百合子知事は23日、開会を翌日に控えたパラリンピックを児童生徒が観戦する「学校連携観戦プログラム」について、「より一層、本人、保護者のかたに安心していいただくために学校設置者と連携して検査態勢の調整など安全対策の強化を進めております」と述べ、実施に意欲を示した。
 一方で、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中で、新学期を迎えるにあたり、小池氏は「子ども達の心のケアであるとか学習面で、いまは一番大切な時期だ」と強調。
 「オンラインでの授業ができます。それも活用して分散登校をおこなって、また短縮授業などの活用をはかる」と各学校に通知したという。さらに「飛沫感染リスクが高い活動については中止ということ、感染対策のさらに強化をするということで、机と机の間を離すなど、それから換気を良くする」などと呼び掛けた。


 この"爆発”と言ってもよいほどの感染拡大の中、わざわざ感染リスクを増やす「学校連携観戦プログラム」を強行するのは、愚行としか言えない。
 医療がひっ迫し、自宅療養者が溢れ、救急車に乗っても受け入れる病院は見つからない。「感染者を増やさない」……これが最優先事項であろう。
 「不要不急の外出は控えてください」と訴えていることに矛盾している。(この状況下では、パラリンピック観戦は不要不急の行動だろう)
 修学旅行などの学校行事は中止や縮小しているというのに……

 一方通行の視点はよくないので、【千葉市の感染対策】を紹介する
・マスクの着用
・観戦2週間前からの健康観察
・借上げバスによる学校と会場間の直行直帰の移動
 ※複数の学校が乗り合わせることはありません。【8月23日追記】
・会場での検温
・児童生徒の入れ替えごとに座席の消毒を実施
・会場での密集の回避
・座席間隔の確保 など

 都知事はPCR検査を実施するよう調整しているとは言うが……


 わざわざ、感染リスクは減少するかもしれないが、リスクはゼロにならない。パラリンピック観戦によって感染リスクは増加する。感染拡大の現状を考えると、やはり、中止すべきだ


 都知事は「オンラインでの授業ができます」と述べているが、それって、学校連携観戦プログラムに跳ね返ってこないか?……オンラインやテレビ観戦で良いのでは?



パラリンピック 日本選手団 河合団長は学校連携観戦の意義強調しているらしい……
「子どもたちが会場で観戦して初めて気づける魅力があることや、その体験を通じて社会が大きく変わるきっかけを作れることが選手の励みになっていることなど、その意義を強調」
「選手たちはいろいろな難しさはあってもこの大会まで練習を積んできた。できないと決めつけるだけではなく、どうすればリスクを最小限にしながら活動できるのか一緒に考えながら答えを出して頂きたい」

また、
東京都の小池百合子知事……「人間のいろいろな挑戦はすごいものだと、子どもたちに見せたい」
千葉県の熊谷俊人知事……「次世代を担う子どもたちが見ることは、共生社会の実現に大きく貢献する要素になる」と述べている……


 河合団長は「子どもたちにこそ、生で観ていただく意義があると思っている。テレビやネット観戦も素晴らしいことだが、会場で選手の息づかいや音など、カメラの外側を五感を使って感じてほしい」

 確かにそうかもしれないが、だとしたら、首都圏だけの子どもを対象にするのは不公平ではないのか?
 つい、揚げ足を取るような理屈をこねてしまったが、感染拡大と医療のひっ迫、自宅療養者の渋滞を把握し、何が重要かを考えてほしい。
 パラリンピックの意義、さらに観戦の意義について否定はしないが、やはり、感染拡大を防止するのが最優先であると私は考える。
コメント (2)
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