漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

梅雨絶好調で体不調

2005-06-30 | 漢方的話題
今日は久しぶりに梅雨絶好調で体は絶不調。どうにもこうにも体が重い。じりじりと汗をかくもののいっこうに汗が飛ばず、冷房に当たれば、じとっとしたまま水に浸かっているような寒気さえ感じる。

「こんなときこそ『勝湿顆粒』(処方名:かっ香正気散)だと」早速服用。
思ったとおり、お腹からやさしく温まるような気がして、ふっと体が軽くなった。

この処方には、胃腸を温めて働きをよくするものと香りのある生薬がいくつも含まれていて、塞いだ気分をスッキリさせると共に停滞した水気を発散させる作用がある。

中国では、曇りや雨の日(湿度が高いとき)にはすぐさまこの漢方薬を飲むというくらいとてもポピュラーな処方なのに、なぜかこれだけうっとうしい気候の日本では、超マイナー。

おまけに冷たいジュースやアイスクリームそしてよく冷えた刺身と、体の内側からもどっさり水気をいれてしまう食生活。

本当なら『葛根湯』よりも有名であってもおかしくないと思うのだが。

そこで簡単食養生:香辛料を省かない
この時期の下痢などは、お腹が冷えているときに起こすことが多い。そこで
たとえば、刺身にはわさびのほか生姜やねぎ、しそなどがついている。これを必ず一緒に食べる。
胃腸の動きが高まり、しっかり消化するので食あたりも予防できる。

体が重くなる梅雨