漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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蒸し暑い季節に悪化する皮膚疾患に五行草(馬歯見)スベリヒユ

2006-07-06 | 肌トラブル・アトピー・美容
蒸し暑くなって、皮膚疾患が出現したり、慢性の皮膚疾患が悪化する
ことが多くなりました。

当薬局でも、五行草茶(ごぎょうそうちゃ)や五行草エキス入りの化粧水
のご要望が急に増えてきています。

これからのシーズンは、日焼けトラブルにも利用されることが多くなります。

で、上の写真がその植物で、和名は「スベリヒユ」。

あ、見たことある・・・と思われる人も多いでしょう。
道端や、ご家庭の鉢植えにも雑草としてまぎれていたりします。

生薬名は、馬歯見(ばしけん)(「けん」は草冠に見)
つまり馬の歯みたいな葉っぱの植物ってことです。

茎が赤いのが特徴で、見えないくらいの小さな黄色い花をつけます。
葉が緑で根が白、種が黒で、みごと五つの色をそろえていることから
「五行草」とも呼ばれています。

こんなに身近にあるのに日本でほとんど利用されていませんが、
中国では、皮膚疾患にはとてもポピュラーな薬草です。
赤みが強かったり、ジュクジュクしたり、かゆみが強い皮膚疾患によく
用いられています。
患部につけたり、「五行草茶」は、お湯に溶かしてお茶として飲みます。

また、病原性の急性下痢やしつこい咳き(百日咳)などにも用いられる
ことがあります。

スベリヒユをさっとゆでて、油で軽くいためてもおいしいそうです。
(個人的には、まだ作ったことがありませんが)



スベリヒユの小さな花を園芸用に大きく咲くように改良したのが
「花スベリヒユ」「ポーチュラカ」といわれています。
すでに葉の形は、馬の歯のようではないですね。

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