漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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酢豚(山芋入り)夏の消耗を補う

2007-10-06 | 薬膳・食育
30年ものの紹興酒がうまいんだ、とどこかで会食してきた連れ合いが満足げに言うので、くやしくてそれなら私もと通販で購入。
なんと500ml 12000円!(それでも料理店で飲むより安いに決まっていると自分を納得させて・・・)

ついでに鎮江香酢も(こちらは600ml 198円、 安っ!)。

結果、どちらもいい味で満足しております(まずはよかった、ホッ
(ただし紹興酒は、私にとっては安いものでも全然OKかな?)

では、それを使うメニューはないかと考えてネットサーフィン(この単語すでに死後化してる?)。
あったぞー、うまそうな酢豚(参考allabout 男の料理)、おススメです。

☆─────*【 作った、食べた、感想 】*─────☆
山芋のほっくりした感じが豚肉とぴったりマッチ。
鎮江香酢(中国黒酢)を使うと酸味がシャープなのにコクがあってまろやか。
(まるでビールの宣伝文句のような・・・)
他のレシピでは、肉の下味にカレー粉を少々加える方法もあり。これもいいかも。

【材料】
豚肉(ひれ肉)250g 1.5cmくらいの角切り
(格子状に切り目を入れ、酒、醤油各小さじ1くらいをまぶす)
山芋(大和芋)100g 1.5cmくらいの角切り
青梗菜 1、2株
(サラダ油を少量たらしたお湯で茹でて縦に4~6等分に切る)
白髪ネギ 少々(仕上げにトッピング)
(縦に細切りにして水にさらしておく)

(甘酢の材料)
ネギ5cm みじん切り
しょうが1かけ みじん切り
中国黒酢(鎮江香酢) 大さじ2
醤油 大さじ1
酒(紹興酒) 大さじ1
黒砂糖 大さじ2(今回は三温糖で)
塩 ひとつまみ
水 大さじ2
片栗粉 小さじ1くらい

(衣の材料)
片栗粉 大さじ4
サラダ油 少々

 

【作り方】
1)甘酢の材料をボールにあわせておく(片栗粉以外)
2)衣をつくり肉をまぶして揚げる
片栗粉に少しずつ水を加え、箸ですくうと衣がツーっと糸をたれるくらいに調整しサラダ油を少々加える
これに肉をまぶして油で揚げる(二度揚げ)
5)山芋は巣揚げでOK
6)あわせた甘酢の材料に片栗粉を加え、フライパンに油をしいて熱したら
これを加えてふつふつしてきたら揚げた肉と山芋を加えてすばやくまぶす
7)盛り付け
青梗菜を飾り、酢豚を中央に盛り、トッピングに白髪ネギをのせる


☆─────*【 効用など 】* ─────☆

山芋(平、甘/脾、肺、腎)
秋から春にかけてが収穫時期だそうです。
ちなみに千葉県のこのあたりは、こってりした大和芋の産地です。
気陰を養うので、夏に消耗した体を補うのにはぴったり。
夏バテが秋にじわっと現れる胃腸虚弱や慢性の咳、頻尿などに。
補腎剤のベースになる六味丸処方にも含まれています。

青梗菜(涼、辛、甘/肝、肺、脾)
アブラナ科で通年収穫できるそうですが、秋から春にかけて多くなります。
視力維持や美肌によいとか。
血流を改善して、清熱解毒作用もあるので、熱感のある炎症や赤み、腫れ物に。

(参考・薬膳素材辞典)


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