「パン(牧羊神)の迷宮」って題名ですが、
観終わってから、よーく考えると、
パンが住んでるおとぎの国より、現実のほうがつらくて悲しくて残酷で、出口のない迷宮だってことですね。
おとぎ話を借りてこの大いなる皮肉は、スペイン映画らしいかも。
スペインの内戦がもつれ込んで山奥でゲリラと軍隊が泥沼の戦いをしているという中に、少女オフェリアと継父の子を宿した身重の母が連れられてくるところから物語は始まる。
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継父はその軍の大尉。すごく冷血で惨忍なことを平気でする人間。
そして思わず眼を背けたくなるような(実際そむけた)残酷な殺戮シーン。
こりゃ、ちょっと子供向けじゃないぞー。
でもこれが人間の世界なのだ。
最後は、
試練を越えて無事に(?)命を落とし、人間の体から離れたオフェリアはおとぎの国に戻る。
おや?かつて姫が住んでいた国は地底の光のない国だったんじゃなかったっけ?そして光を求めて地上の人間の国に行ってしまったのでは?
この光り輝く美しい宮殿にいるオフェリアをどう理解するかによってかなり映画の印象は変わってきますね。
そして、
しかし、
つらくて悲しくて残酷な人間の世界に残された人たちは、これからどう生きてゆけばいいのだろう。
「必ず助けに来る」といったのにオフェリアを救い出せなかった彼らは・・・、
生まれたばかりの赤ん坊は父親大尉の呪縛からは逃れられるとしても、父母も姉のオフェリアもいないんだよ。
「現実はおとぎ話のようにはいかない・・・」
なんだか、とってもさびしく心細くなってしまった。
★★★☆ もっと明るい夢が見たかった・・・
スペイン
監督 : ギレルモ・デル・トロ
監督・製作・脚本 : ギレルモ・デル・トロ
出演 : イバナ・バケロ 、 セルジ・ロペス 、 マリベル・ベルドゥ 、 ダグ・ジョーンズ 、 アリアドナ・ヒル
観終わってから、よーく考えると、
パンが住んでるおとぎの国より、現実のほうがつらくて悲しくて残酷で、出口のない迷宮だってことですね。
おとぎ話を借りてこの大いなる皮肉は、スペイン映画らしいかも。
スペインの内戦がもつれ込んで山奥でゲリラと軍隊が泥沼の戦いをしているという中に、少女オフェリアと継父の子を宿した身重の母が連れられてくるところから物語は始まる。
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継父はその軍の大尉。すごく冷血で惨忍なことを平気でする人間。
そして思わず眼を背けたくなるような(実際そむけた)残酷な殺戮シーン。
こりゃ、ちょっと子供向けじゃないぞー。
でもこれが人間の世界なのだ。
最後は、
試練を越えて無事に(?)命を落とし、人間の体から離れたオフェリアはおとぎの国に戻る。
おや?かつて姫が住んでいた国は地底の光のない国だったんじゃなかったっけ?そして光を求めて地上の人間の国に行ってしまったのでは?
この光り輝く美しい宮殿にいるオフェリアをどう理解するかによってかなり映画の印象は変わってきますね。
そして、
しかし、
つらくて悲しくて残酷な人間の世界に残された人たちは、これからどう生きてゆけばいいのだろう。
「必ず助けに来る」といったのにオフェリアを救い出せなかった彼らは・・・、
生まれたばかりの赤ん坊は父親大尉の呪縛からは逃れられるとしても、父母も姉のオフェリアもいないんだよ。
「現実はおとぎ話のようにはいかない・・・」
なんだか、とってもさびしく心細くなってしまった。
★★★☆ もっと明るい夢が見たかった・・・
スペイン
監督 : ギレルモ・デル・トロ
監督・製作・脚本 : ギレルモ・デル・トロ
出演 : イバナ・バケロ 、 セルジ・ロペス 、 マリベル・ベルドゥ 、 ダグ・ジョーンズ 、 アリアドナ・ヒル