漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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五味子(ごみし)・東邦大学薬草園で

2009-05-02 | 植物&動物
日曜日に東邦大学薬学部の薬草園に行ってきました。

ツル性の五味子(ごみし)が清楚な白い花と若い実をつけています。
実は熟すと赤くなります。

名前の由来は、
この熟した実が、酸、苦、甘、辛、鹹の五つの味がするから(実のことを子という)。

特に酸味が心地よく、収渋薬(漏れ出て収まらない状態を引き締めて収める役目)に分類されています。
咳、汗、頻尿、尿失禁、遺精、慢性下痢などを収めます。
益気生津して口の渇きを改善します。
小青竜湯、生脈散(麦味参顆粒)、麦味地黄丸(八仙丸)などに配合される生薬。


春に花が咲いた貝母(ばいも)アミガサユリは実をつけてました。
(この鱗茎が咳やのどの痛み、のどの炎症によい)
貝母の花(去年の花見の時)
花の時は下を向いているのに、実になるとしっかり上を向いてます。
モダンなスタイルにほれぼれ。


防風(ぼうふう)


白雲木(はくうんぼく)のつぼみ 咲くと美しいらしいです。開花の写真
(この日は強風で枝がたえず揺れ、ピントがぶれる。)


キーウィーのつぼみ 開花はまだ見たことがありませんが、意外にはなやか。キウイの花

白雲木もキーウィーも五月中旬が花の見頃のようです。



薬草園の管理をしている方の愛犬。名前は知らない。
行くと、かる~く  「あ、ども。来てくれたんだね」
って感じで挨拶してくれます。
何気なく道案内してくれることも。

ちょっと歳をとったかなあ・・・
相変わらず穏やかで達観していて
「全部お見通しだよ」
と言われてる感じがします。

カメラを向けると下を向いちゃった。
奥ゆかしいのだ。

影が濃い一日。