漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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杞菊地黄丸でめまいと難聴が改善

2011-09-09 | 老化・血流
今日9/9は重陽(ちょうよう)の日で菊の日。
中国では奇数は陽に属しその極みである9が重なる日ということで
重陽の日と呼び大変縁起の良い日だそうな。

重陽の節句は五節句のひとつであり、昔は菊花酒を飲んで楽しんだのだそう。
(1/1 3/3 5/5 7/7 9/9)

菊花といえば漢方でもよく用いられ、首から上の症状をすっきりさせてくれる。


香菊花(しゃんきくか)(1袋をお湯に溶かすだけで飲めるハーブティー粉末)60袋4830円

菊花が配合された漢方薬処方の代表格は「杞菊地黄丸」。
腎陰虚の基本処方「六味丸」にクコの実と菊の花を加えた処方。

個人的な見解ですが、漢方養生のひとつとして「季節のものを選ぶ」
という方法もあるのではないかと思っています。
老化予防と健康づくりの秋冬の養生に、選択肢としていいのではないでしょうか。

先日、
めまいの改善のためにしばらく杞菊地黄丸を服用していただいていた50代男性が、
「だいぶ調子がよくて、耳鼻科で調べてもらったら難聴もずいぶん回復していた」
とうれしい報告をいただきました。

年齢とともにめまいや耳鳴り、難聴に悩まされることは多くなる。
予防のためにも、杞菊地黄丸などを飲んでおくのもいいかもしれません。
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