漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ヴァロットン展・女の本音を見抜いて面白い

2014-09-06 | その他
涼しくなったら突然芸術気分になり、いつか行ってみたいと思っていた三菱一号館美術館、気になるヴァロットンという画家・・・でやっと都会に出る気になった。

フェリックス・ヴァロットンという画家は1900年前後に活躍したスイス人。
世界大戦が始まるのが1914年ですから不安定な世の中だったのだろうと思う。

パンチのきいた作品が多いの中、ほっとリラックスできる版画作品。題名は「怠惰」

女が伸ばした手にじゃれる猫。これを怠惰というのはヴァロットンらしいかも。

で、お土産コーナーで購入したポーチ

なかなかうまいところでカットしてあり、これなら人のいるところで出しても驚かれないので化粧ポーチにしようと思う。

感性が豊かな彼は、ろくな事考えてない女性、不安定な家庭、苛立つ街中、滑稽な警察官、恋愛に潜む嘘、そんなこんなをズバッと描いていてとても面白かった。


竜を退治するペルセウス
竜をやっつけてアンドロメダを救うペルセウス。写真は小さいですが実物は大きな作品です。
アンドロメダのオバサン的体型といい表情といい、笑えます。
せっかく助けてもらっているのに「そのゴキブリがきらいなのよ」とか言ってるような顔です。
ペルセウスは角刈りの胡散臭い男って感じだけどまったく無表情で、それこそ何考えてんだか・・・
竜はどうみてもワニで「とばっちりだよ」とか言ってそうでちょっとかわいそうになります。
皆さんはどんな想像をするでしょうか?


三菱一号館美術館 二階の窓から中庭をのぞいてみる。
三井、三菱と昔の財閥ですから、その建物はどこも立派。

ヴァロットン展ー冷たい炎の画家