漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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湿邪の影響その2:胃もたれ下痢・舌苔でチェック

2024-06-15 | 夏の養生法
湿気の多い日は、口の中がベタベタしたり胃がムカムカすることがあります。
胃腸が張って胸苦しい 胃がぽちゃぽちゃする
手足が重だるい
食欲がない
口が渇く感じだが、水分を摂ろうとするとムカムカする
大便がすっきりでない。お腹を壊しているわけではないがベタベタしている
などの症状も現れやすいです。

食欲がないからダイエットできるかというとさにあらず。
口当たりの良い甘い飲み物や食べ物、冷たいもの、味の濃いものを摂りがちで、その結果むくみやすく、夏太りになりがちです。
カルガモとオシドリ

これらは湿邪がまとわりついている症状です。

手軽にチェックする方法は、舌につく苔です。
苔が厚くなっていたりベトベトしていたりします。むくみがあると舌が分厚く舌辺に歯型がついていたりすることもあります。
ふだんから舌苔をチェックする習慣をつけていると変化がわかりやすいです。
湿邪の特徴は、こびりつくと取れにくいこと。食養生や漢方薬で早めの対策をおすすめします。

食物繊維が多い食材がおすすめで、玄米、雑穀米、大麦、ハトムギ、粟など、
他に海藻類、緑豆、春雨、根菜類、青魚や貝類を、香りのあるスパイスや香草(シソ、ミョウガ、ショウガ、ネギ、パクチーなど)と一緒に摂るようにします。
甘いものや冷たいもの、脂っこいもの、味の濃いものは控えめに。

中国の湿気の多い地方では、カッ香正気散(商品名:勝湿顆粒)という漢方薬をよく飲むそうです。その配合生薬は、香りのあるもの(芳香)、水はけを促すもの(利湿)、お腹を温めるものなどの生薬類がバランスよく配合されていて、まさに梅雨時のおすすめサラダのような処方です。

漢方薬は、その時摂るべき食材で作った料理のようなものでもありますね。
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