漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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地震その後、被災した友人と会う

2011-03-22 | その他
日曜日、茨城県で津波にあった友人がやってきた。
北海道から今年早々茨城県に赴任したので、何十年振りかでぜひ会おうと約束した日だった。

当日電話がきて
「頼みがある。トイレットペーパー買ってきて」
「よっしゃ、まかせとけ!」
「ダブルで、できればネピアかスコッティで」
「がってんだ!」
と、朝のスーパーに走った。

何十年ぶりかに合うというのに、まさかトイレットペーパー12Rをみやげにすることになるなんて・・・

その日のスーパーはのんびりした買い物風景に見え、
だいぶ買い急ぎは落ち着いたかなと思いながら
トイレットペーパー(ただしエリエールしか置いてなかった)だけを購入しそこを後にした。

シダがずんずん芽をのばすこの頃

あの日は速報でこの地域に10mの津波が来ると聞いたので、無事を確認できたときは心底ほっとした。
「実際は4mだったのー」
高台に逃げろと言われても、見渡す限り平坦な土地。
車でなけりゃ高台までたどり着けず、患者さんも乗せて急いで走ったそうだ。
幸い、彼女の職場(調剤薬局)や住まいが津波に飲まれることはギリギリ免れたが、
相変わらずの断水で、職場では、あちこち手配して水を汲んだり買ってきたりしていて、
トイレにいくのもはばかられ、
「食欲もなくなるよね~、食べれば出るし・・・」
と昼食も菓子パンやカップめんで済ます毎日だとか。
停電している地域も多く、来局した患者さんから携帯の充電を頼まれることもあるそう。



友人を駅まで送り夕方帰宅して、トイレットペーパーを買ったスーパーに
夕飯の材料を求めて再び立ちよれば、
肉も、魚も、牛乳も、パンも、手に入らず(やっぱり・・・)、
その日は菜食主義者のようなメニューとなってしまった。
まあよい。
友人のことを思えばなんのことはない、明日になればきっと食べられるし。

千葉県も多大な被害を被りましたが、
私の住むあたりは、驚くほど被害が少なかったようです。
幸運を喜ぶと同時に、なにかできることはないかといろいろ考える毎日です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
翠さんへ (やく)
2011-03-29 13:46:42
本当に、これからソメイヨシノが咲いてくれると、人の気持ちも少し明るくなるかもしれませんね。

募金くらいしか協力できそうにないけど、心から祈り続けています。

これからの日本での暮らし方も今まで通りとな行かなくなるかもしれませんね。こちらも意識改革が必要かも。
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意識改革されましたよね ()
2011-03-26 10:36:13
東北に目が行き過ぎて、千葉や茨城の被災者へは
物資配給やライフラインの回復が遅れているようですね。
どれほどの不便と寒さの中でがんばっているかと思うと、
こちらもある程度の不便さなど、さしたる事ではないと、
意識改革されましたね。

それでも毎日少しづつ、色んな事が回復して来ていますね。
あとは、農作物への影響がでていますが、
原発が補修さえされれば、そんなに深刻な事にはならずに済むと
楽観までは行きませんが、あわてずに注視しています。

お彼岸も過ぎたし、せめて暖かくなって、被災地の人達の辛さが少しでも軽減される事を祈っています。
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