青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

アリサ ~梅田かっぱ横丁

2021-08-17 | 昭和の喫茶店

ここは阪急かっぱ横丁の入り口前、阪急電車の高架下を東西に(東は現在茶屋町タワレコ、西はDDハウス)通る道沿いにある喫茶店「アリサ」です。

初めて務めた会社での営業で売れなかった時、「あの時〇〇の営業より先に訪問していたら」とか、「こういう説明ができたら」と反省していると、偉大なる先輩Kさんが「営業は後悔したら駄目。お前は反省せんでいい!」とアドバイスしてくれた。「どうすればそうなれますか?」と訊くと、「30万円の授業料を払えば、1日で変われる!」と言うので、なけなしの30万円を貯金から下ろして、年末の梅田に出掛けた。

その時の待ち合わせ場所がここ。ドアを開けるとむせ返る様なタバコの煙が充満していた。豪華に見えるけれど、タバコ臭いお店は満員。

座ると、目の前に新聞を広げられた。「さ、どの馬買う?」

30万円を1頭の馬に全額賭けろと言う。(単勝:1着の馬だけを当てる。)時間は出走まで1時間半あるので、どれだけ新聞を読んでもいいから決めろと、スポーツ新聞、競馬新聞を全種類目の前に出されました。

選んだ1頭が「トウカイテイオー」。「何や、面白味の無いのを選ぶの~。何でこの馬や?」と訊かれた僕。「競馬新聞を見るのも初めてだし、僕はスポーツは柔道かゴルフ。後はプロレスに因んだ名前を探したら、テイオーがあった。テイオー=帝王=ゴルフの帝王=大好きなジャック・ニクラウス」と説明すると、「名前が気に入っただけか!」と爆笑されました。

そして馬券を買いに、このお店から梅田の場外馬券場に。「いいか、年末はいろんな奴がいるから、金は自分の番が来たら窓口に奥まで手を一気に突っ込んで渡せ。そこで怯んでたら、横から出て来た手にひったくられたりするから気を付けろ!」と、買い方まで教授されました。(笑)

「30万全部使うの?」「そう!勝つか負けるかは関係ない。そういうことを1度でもやった経験が必要。負けてもそういうこともあるよ・・という気持ちを持てるようになる。それで今のお前には30万は大金でも、開き直りの精神が身に付く」と教えられ、馬券を30万円買いました。

それが奇跡のトウカイテイオー復活劇の93年の有馬記念でした。競馬中継でアナウンサーが「トウカイテイオーよみがえりました!」と言っていたのが忘れられません。

ビギナーズラックと言われましたが、あの時のハラハラ感。馬券を買った時の緊張感は忘れられません。営業?売れても売れなくても大したことないと思えるようになり、翌年から販売成績日本一を目指す快進撃が始まったのです。

ちなみに、この喫茶店の並びにビリヤード場があり、高校の時は映画「ハスラ―」を見た事もあり、この周辺は、大人の来る界隈だと思っていました。


謎の石像 ~奈良・飛鳥遺跡

2021-08-17 | ぶらり散歩

誰もが一度は世界の不思議な遺跡に興味を持ったことがあると思うのですが、僕もその1人で、大学時代にそういう話をすると友人Sが、当時奈良に頻繁に行っていたこともあって、奈良の飛鳥時代の遺跡を案内してくれました。

奈良の遺跡巡りって、とにかく田舎。よ~く見ていないと見逃してしまうような所に点在しているのです。車かバイクを使って、1日遺跡を探して廻るという言い方が正しいかな?遺跡というより、ただの石探し!(笑)

1番興味があったのは、「酒船石」・・手塚治虫の「三つ目が通る」にも登場した石ですが、何に使われたのか不明の石です。お酒や薬を調合した等という説もありますが、どう見てもそんな説は不合理で、占いに使われたと僕は思います。これが竹藪の中にポツンとある。木の葉が石に積もっていました。置き去りにされているのです。女の子が1人で行くと、襲われそうな場所です。

「石舞台」は誰でも歴史の教科書で見たことがあると思いますが、デカイ!お墓なのか何なのか分かりませんが、ここは超有名なのに誰でも登れてしまう。この上で踊るのも自由です。(笑)超有名遺跡なのに、自由に触るどころが、ここで遊べてしまうことに、僕は何よりも驚きました。

「亀石」は神社の境内にポツンとありました。南西を向いていますが、西に向いた時、奈良盆地が泥の海と化すと伝えられています。

他にも田んぼから出て来た「猿石」など、奈良・飛鳥には奇石が沢山あり、本当に興味深かった。Sに案内してもらわなかったら、多分一生実物を見ることも無かったと思います。貴重な経験でした。ただ、奈良との往復や石探しで、疲れるほど車で走りました。今なら・・無理 😵