アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

体感~抹茶の効用

2014年03月14日 | アーバンライフ
お茶(緑茶)が健康に良いことは広く知られています。

カテキンが血中コレステロールを低下させ、また、β-カロテン・ビタミンE、ビタミンCなどが活性酸素の働きを緩和するためとされています。

ただ、煎じて飲むだけでは効能の3割程度しか利用できず、残りの7割は茶殻として捨ててしまうことになります。

そこで、茶葉を粉末にして抹茶として飲んだり、あるいは、ヨーグルトにトッピングしたりすれば、これらの効能を利用することができます。

問題は、茶葉を粉末にする方法で、「少量のお湯をさしてすり鉢で擦る」などしてもよいのですが、都度めんどうなので、専用の緑茶ミルの使用をお勧めします。

さて、その効用についてですが、拙宅では、一日1回抹茶として飲むだけですが、健康増進にかなり効果があることを実感しています。



しばらく続けると、顔艶がよくなり、動作もキビキビして生活に張りが出てきます。

一方、常用するためには、抹茶が切れたらいつでも茶葉を挽けるようにしておく必要があります。

例えば、食卓に茶葉とミルを置いておき、食事を待つ間などを利用して挽くようにすれば、日常生活に溶け込み持続的に利用できます。

蛇足:お茶の効用については、「お茶百科」サイトでご覧になれます。
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人間到る処青山あり

2014年03月14日 | つぶやき
このところ、ツイッターをよく見ている。
日々の暮らしや、世の中の風向きなど、いろいろな人がいろいろなことをつぶやいている。

自らつぶやくことは少ないのだが、思わず、感動したりその巧みさにうなったりしながら拝見している。

先に、本欄でもご紹介した浦和レッズの試合に掲げられた「JAPANESE ONLY」という横断幕。その無神経さには驚いたが、結局、無観客試合という罰則が科せられることになった。

そこで、これはという「つぶやき」をこのコーナーでご紹介していこうと思う。

昨日(3月13日)ピカイチの「つぶやき」はこれ。



原発事故の放射能被爆から逃れるため、福島県から京都府に子供とともに避難している「Akemi」さんのつぶやきと子供の学習ノート。

蛇足:「人間到る処青山あり」~ 幕末の僧、釈月性の詩「男児志を立てて郷関を出ず、学若し成る無くんば復還らず、骨を埋むる何ぞ墳墓の地を期せん、人間到る処青山あり」からの引用。
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春の陽光を滑る~ニセコの春スキー

2014年03月13日 | 田舎暮らし
前日までの雪模様が一転、昨日は、強い春の日差しが降り注ぎました。

朝食をとるのももどかしく、花園スキーセンターへ向かいます。
写真は、駐車場から望むニセコアンヌプリ山(1,308m)です。



海外からのお客様も大分少なくなりましたが、それでもチビッ子スキーヤーを含め、まだたくさんお見えになっています。これは花園第1リフト付近の様子ですが、インストラクターがずっこけて、チビッ子が心配そうに見ています。



第2リフトは、搬器にカバーが付いていません。そこで、リフトに乗ったまま樹影をパチリ。



3本目のリフトを下り、ニセコアンヌプリ山の稜線(海抜1,100m)へ出ると、正面に雄大な羊蹄山(1,898m)を望むことができます。



第3リフトを下りて、右側の沢筋へ向かう人々。



山頂近く(海抜1,200m)へ向かう第4リフトを待つ人々。乗っている人。





第4リフト終点からアンヌプリ山頂へ(徒歩で)向かう人々。大きな写真がこちらにあります。



前夜、10cmほどの積雪があったためゲレンデコンデションは最高で、春の陽光の下、スピード滑降を(家内とともに)楽しむことができました。



これから5月の連休まで、ニセコは春スキーの季節です。
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稀代の茶聖を描く~山本兼一氏著「利休にたずねよ」

2014年03月13日 | この一冊
2008年第140回直木賞を受賞した山本兼一さんの「利休にたずねよ」を読んだ。



「わしが額ずくのは、美しいものだけだ」と、天下人・秀吉への諂(へつら)いを拒否したため切腹を命じられて散った茶道界の巨人、千利休を時を遡(さかのぼ)りながら描いた意欲作。

先に読んだ「火天の城」と同様、詳細な下調べで得たものを十分租借した上で、茶聖、千利休の世界を大胆に、しかも精緻に描いてみせます。

著者は、利休の茶の世界を次のように説明します。

”「なぜ、人はかくまで茶に魅せられるか」と秀吉に問われ、利休は、次のように答えます。

「それは、茶が人を殺すからでございましょう。美しさは誤魔化しがききませぬ。道具にせよ、手前にせよ、茶人は、つねに命がけで絶妙の境地をもとめております。

茶杓の節の位置が一分ちがえば気に染まず、手前に置いた蓋置きの場所が、畳ひと目ちがえば、内心身悶えいたします。それこそ、茶の湯の底なし沼、美しさの蟻地獄。ひとたび捕らわれれば、命も縮めてしまいます」”

日本には、茶道、書道、柔道、剣道、武士道など、芸事やスポーツを生きがいにまで発展させ、究め、それらを「道」として尊ぶ独特の文化があることに気づかされます。(お勧め度:★★★)

追伸:山本氏は、先月(2月)13日急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。
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寄り添う

2014年03月12日 | ドラミング
昨日。
あの東北大震災と福島原発事故から3年。様々な追悼の行事が行われたが~

中でも胸をうたれたのは、「NEWS23」が伝えた岩手県山田町のある漁師の苦しみ。

この方は、津波から漁船を守るべく、家族に「お前らは自宅にいろ」と声をかけて沖に出たという。



そして帰ってみると、自宅は流され、両親、奥さんと子供二人の家族5人が津波にのまれ行方不明となっていたという。

間もなく、両親の遺体とは対面したが、未だ奥さんと子供二人(の遺体)は帰って来ていない。彼は、「自宅に居ろ!と言った俺が家族を殺したのかも知れない」と述懐する。

こういう辛い経験をお持ちの方が、被災地には大勢おられるという現実を、私たちは真摯に受け止めなければならないと思った。

勿論、それで何ができるということでもないのだが、被災者の心に寄り添うことは、自らの生き方を正す(質す)ことにつながるのではないかと思った。

ご参考:山田町を襲う津波の映像。第1波は波高が4mで、防潮堤で阻止できたことから、かなりの人たちが自宅に戻ったという。そして10分後、10mを越す大津波が防潮堤を軽々と越えて市街地を襲い、すべてを押し流したという。動画は、Youtubeからお借りします。
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静かな藤沢周平の世界~映画「山桜」

2014年03月12日 | ギャラリー
TSUTAYA の宅配サービスで、篠原哲雄監督の「山桜」をみた。



物語~二度の不幸な結婚を経験した野江は、叔母の墓参りの帰途、咲き誇る山桜に思わず手を伸ばすが、枝は思いのほか高く届かない。そんな中、「手折ってしんぜよう」との声がかかる・・・。

 監督:篠原哲雄
 主演:田中麗奈、東山紀之
 公開:08年5月



原作が藤沢周平の秀作「山桜」(短編)で、物語の筋なり、描き出された藤沢周平の世界はよく知っているのだが、それが映像世界ではどう表現されるのかに興味があった。

一方、「たそがれ清兵衛」や「武士の一分」など、同じ藤沢作品を撮った山田洋次監督のそれとどう異なるかもみてみたかった。

山田監督の作品が、原作を大きくふくらませ、また、あれこれ娯楽要素も取り入れた観客サービス満点であるのに比べ、篠原作品は、小説の筋に沿って淡々と進み、しっとりとした藤沢周平の世界を再現している点で好感をもった。写真は、同映画のHPから借用しました。

蛇足:「山桜」への思い 遠藤展子(藤沢氏長女)
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あれから3年~もう、まだ、永遠に

2014年03月11日 | ドラミング
あの日、あの時間。
拙宅の居間の天井灯が大きくしかも、長くゆれた。

「これは大きいね」、「どこだろう、心配だね」と家内と言い交して間もなく、テレビの画面は、非情にも被災地の惨状を伝えた。

そして、夕刻以降は、福島第一原発の事故のニュースを流し続けた。

あれから3年。
特に、被爆線量の強さから、未だ故郷を離れて暮らさざるを得ない人々が、13万5千人もおられるという。

なのに、「もう」原発事故などなかったかのように、「ベースロード電源」とか言う格好良い言いまわしで、原発の再稼働や新増設のたくらみが進められようとしている。

「まだ」除染も、震災被害の後片付けさえできず、サイトの汚染水管理すらままならないというのに~

原発再稼働などナンセンス、「永遠に」動かすなという声を上げ続けなければならない。

昨日の新聞(朝日)に福島市にお住いの方の投書が載っていたのでご紹介する。


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朋あり、ご近所より来る

2014年03月11日 | この一枚
昨日、同じ別荘地にお住まいの同好の士がお越しになった。
しかも、音の良いレコードをお持ちになったので、録音してデジタル化することにしました。

レコードは3枚(ジャズ2枚、クラシック1枚)で、いずれも1970年代の制作ですが、中には演奏を直にカッテングしためずらしいレコードもあります。

早速、録音に取り掛かりましたが、内、2枚は、曲毎の収録時間が記載されていなかったため、ファイルの切り分けに時間を要し、結局、都合、5時間もかかってしまいました。

しかし、それらをNAS(音楽サーバー)に収容して試聴してみて、その音のすばらしさに魅了されました。



特に、モラヴィッツがボールドウィン(ピアノ)を弾いたドビュッシーがすばらしい。いつもはBGM的にしか聴いていないのですが、「沈める寺」、「月の光」などの名曲が流れると、耳をそばだてて聴きいってしまいました。

それにしても、オーデイオと音楽という趣味を同じくする同好の士がご近所にお住まいとは幸せのかぎりです。

勿論、レコードとファイル化した音源はHDDに収容してお届けしました。(2012.11.30掲載)
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JAPANESE ONLY~浦和レッズの横断幕

2014年03月10日 | つぶやき
昨今、レイシズム(人種差別)とこれにもとづく公然としたデモなどが行われ問題化しているが、昨日、ツイッターに次のようなつぶやきが流れ大きな関心が集まった。



これは8日、J1浦和―鳥栖戦があった浦和レッズ埼玉スタジアムで、浦和サポーター席入り口のコンコースに掲げられた横断幕だそうだが、何ともひどい話だ。

これに対し、レッズの槙野智章選手が、「ひどすぎる」とつぶやいた。このチームには、李忠成選手も所属しているのだ。上記は、ツイッターから転載しました。
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本来の筆力とはほど遠く~山本文緒著「なぎさ」

2014年03月10日 | 読書三昧
2001年に「プラナリア」で第124回直木賞を受賞した山本さんの長編小説。小説野生時代11~13年連載、371頁の大作である。



物語~幼なじみの同窓生と結婚した冬乃は、父母の理不尽な束縛と経済的要求から逃れるべく故郷を後にするが、その後遺症は長く深く彼女の生活に影を落す。そこに、妹が転がり込んで来たことから、人間関係も生活も一層複雑なものとなっていく・・・。

直木賞受賞後うつ病を発症して執筆活動を休んでいた山本さんだが、07年のエッセイ「再婚生活」で作家活動を再開。今回、15年ぶりとなる長編小説をリリースした。

そうした苦闘の跡は、この小説にも垣間見える。例えば、突然、登場人物が誰なのかはっきりしない物語が挿入されていたり、主人公以外の人物のエピソードが執拗に繰り返されたりするのだ。つまり、全体のバランスがよくないし、また、エピローグの盛り上がりももうひとつだ。

その意味で、作家活動を再開したとは言え彼女本来の筆力を発揮した作品とはなっておらず、次作に期待したいと思った。
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